33話 魔の森
俺たちが今いるのは薄暗い森の中。
上を見ても空がほとんど見えないくらいの黒に近い濃い茶色の巨木が永遠と立ち並んでいる。その巨木は直径2,3メートルはあろう巨木で枝も葉もしっかりついているため上から攻めて来られたらひとたまりもないだろう。
まずはモンスターの生態から調査していこう。
初めに出会ったのは1メートルほどの黒いクモだ。
しんどい。
ここでは振り回しやすいようにグレートソードより小さい鬼の大剣に変えている。
そのクモの攻撃はネバネバな糸を噴射することなのだがこれが大剣に引っ付くと取るのに苦労するとわかった。なので、俺は身体強化で糸のついたままクモを両断した。力任せである。
そこからと言うものクモクモクモクモ、永遠クモ。
しんどい。
これはどこかにクイーンがいるんだろうな。
そんな戦闘をしていると少し開けた場所に出るとそこには小さな池か湖なのか水場に到着した。
ここにも何かいそうだな。
そう思っていると水場からヌメッとした緑色のギョロ目がでてきた。カエルだ。
そのカエルは二足歩行で手には三又の槍を持っているではないか。
カエルは跳躍力もそこそこの速さで一気に近づき、槍で突いてきたのだ。それを大剣で防ぐがその間にカエルは舌を伸ばして腕に絡めてきたのだ。キモい。
俺はその舌を利用して思いっきり引っ張るとカエルは勢いよく飛んできたのでその体を大剣で両断してやった。
カエルとの戦闘はそこから続き、てっちゃんもスピードを活かしてカエルを奔放して毒で仕留めていく。
戦っている間に森の方から俺たちを見つけてクモがわらわらと集まってきたのだ。
それを見た瞬間俺たちは一旦クモの来る方とは逆に走り出す。だがクモは俺たちには目もくれず、カエルたちを襲っていった。
やはりこの階層でもモンスター同士の攻防があるみたいだな。
少し離れたところでその攻防を見ていると森の巨木の上の方を見てみるとそこには4メートルほどある巨大クモが張り付いているではないか。
あれボスグモだよな、さすがに。
俺は咄嗟に巨大な岩を収納からだして、アイツにぶん投げる。
うおりゃっ!!
勢いよく岩が飛んでいくとボスグモの足を撃ち抜いた。
ドガンッ!!
ボスグモの胴体には当たらなかったが巨木と一緒に足を引きちぎる事に成功した。クモはそのまま地表に落ちてくると起き上がってこちらを向き、静止する。
不気味な静止だ。
クモの顔の前に青い魔法陣が浮かび上がると巨大な氷の塊が生成され、それはすぐにこちらに射出される。
バシュッ!
俺は咄嗟に大剣で防ごうとしたのだが大剣の中心に当たると剣はバギンッと音を立てて折れてしまった。
氷の勢いは止まったので良かったがもう次の魔法陣が生成されていたのだ。
てっちゃんが先にクモに毒ナイフを投げて魔法を妨害しようとしてくれたがそれを無視して魔法陣は生成されていく。
俺は収納からグレートソードを取り出すと今度はクモの方に走りながら魔法陣ごと切ってやろうと突っ込んでいく。
氷の塊が生成される直前にグレートソードは魔法陣まで届くと氷を縦にかち割るとすぐに反動を使って横にグレートソードを振り抜く。クモの顔を一閃。だが、まだ霧にならない。
一瞬で虫だからと思考するとその場でジャンプし、クモの上へ乗り胴体をグレートソードで突き刺し、縦横無尽に刃を掻き回す。
そうするとすぐに霧へと変わりボスグモは姿を消したのであった。
今回の戦闘は魔法が思いのほか威力が高くて大剣が壊れてしまったのが誤算だった。
今後は武器の強化が1番の課題かもしれない。




