14話 初のボス戦
「てっちゃん!もし危なくなったら撮影とか後回しで!」
「もちろん!俺もヒットアンドアウェーでちまちまダメージ与えるよ!」
「おけ!じゃあ戦闘開始!」
ボスゴブリンも凄い形相で迫ってくる。
あの体型だけあって凄い足音で迫ってくる。流石にビビるけど動きは遅いので余裕があればこいつでいろいろスキル試してみよう。
俺は身体強化を発動してボスゴブリンに向かって走っていき、弱そうな膝を狙って100%の力を込めてバールで殴る。
バゴンっ!
グギャァァ!!
ボスゴブリンの膝はありえない方向に曲がり、白い骨が飛び出してしまっていた。
もう片方の膝をついて倒れたところに、さらに追撃して頭部にもう一発お見舞いするとすぐに霧になって消えてしまった。
「マサト!まじかよ!俺の出番はっ!」
「俺もびっくりした、もう終わってしまった、、、これ、もう一回扉でて入ったら復活してないかな?」
「一応試してみっか!」
俺たちはいったん先ほど入ってきた扉から出ると扉が勝手に閉まったのだ。そして、もう一度開けるとボスゴブリンが同じ位置に復活しているではないか。これはレベ上げには最適な場所を見つけてしまった。
「次はてっちゃんやってみる?」
「チャレンジしてみるぜ!攻撃が通るかわからんが、無理なら手伝ってくれ!」
「おっけー!じゃあ撮影しておくね!」
てっちゃんはボスゴブリンの方に猛スピードで走っていき、いきなり横に方向転換した。その瞬間に隠密を使ったみたいで、ボスゴブリンがオロオロしている。
そして、後ろから回り込み俺と同じように膝にトンカチをぶち込んだのだが俺の時みたいには行かず、少しボスゴブリンがよろっとしただけだった。
次に狙ったのは頭だったがそれも少しグラつくだけだった。火力が足りないか。てっちゃんもそれを感じたのか一旦ボスから離れる動きをした瞬間、ボスの棍棒が円を描くように回ってきたのだった。
「あぶないっ!」
そう言った瞬間にはてっちゃんはだいぶ離れたところに距離をとっていた。はぁ心臓に悪い。
その後もてっちゃんは攻撃を避けまくり、攻撃の機会を伺っている。
ボスが大振りのスイングを地面に向けてした後一瞬隙があることに気がついたがてっちゃんもわかってるみたいでそのあと隙ができた瞬間、トンカチを目玉に叩き込んだ。
グギャァァ
ボスは思わず目を手で覆うがその隙を逃すまいとてっちゃんが追撃する。
目に鼻に耳に口、急所ばかり狙っていく。連打に連打を重ねてやっとの思いでボスは霧となって消えていく。
「よっしゃーーーーっ!やったぜ!!そして、つかれたっ!」
「てっちゃんおつかれ!」
「防御力ありすぎだろ!こいつっ!」
「スキルなしの人どうやってこれに勝つんだろうね、けっこうダンジョンきつくね?」
「確かに、、、」
そんな話をしながら部屋を見渡すと中央に階段が現れたのでまたゆっくり降りていく。
5階層に到着すると通知が鳴り響いた。
ピロンッ
《チュートリアルをクリアしました。ステータス欄に魔力が開放されます》
ピロンッ
《第三エリアで9番目にチュートリアルをクリアしました。対象者に報酬が与えられます》
ピロンッ
《世界で3番目チュートリアルをクリアしました。対象者に報酬が与えられます》
ピロンッ
《日本で2番目にチュートリアルをクリアしました。対象者に報酬が与えられます》
ピロンッ
《転移陣が使用可能になりました》
「お!てっちゃん!魔力だってよ!やったな!」
「これで俺も魔法が使えるのか!?」
いろいろ確認が必要だな。一旦休憩しよう。




