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我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができたら〜  作者: 一日千秋
魔神侵攻編

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135話 レッツ!ショッピング!3


パンッ!

目の前の優雅に座る絶世の美女が手を叩いた。



「そうじゃ、思い出したわ。ハルアキと言ったかのう。おぬしらに顔立ちが良く似ておった気がしたのじゃ」

アイリーンさんは無邪気に笑いながらそう言った。


絶対日本人じゃん。最初に言ってた会ったことある人のことか。どう言うことだ?俺らより先をいく探索者って田中さんって人くらいじゃないのか?



「多分、僕たちと同じ国の同じ人種だと思います。わざわざ思い出していただきありがとうございます」

俺が深く考え込んでいたところトシくんが丁寧に受け答えをしてくれた。



「いや、よいのじゃ。その者は我のことなど覚えとらんじゃろうからのう、もう死んでおるかもしれん、ダンジョンとはそう言う場所じゃ」


アイリーンさんは少しだけ悲しい顔をしたがすぐに綺麗な笑顔へと戻っていった。



「今日はありがとうございました。俺たちも攻略組って人たちと会ってみたいので、娘さんの事もお会いできたら話しかけてみます」

俺は最初の緊張ももう解けてアイリーンさんの目を見て礼を言う。



そして、俺たちはエルブンハイムを後にするのだった。




帰りしなにトシくんが考え込みながら話し始めた。

「ねぇ、2人ともハルアキさんって人心当たりないよね?誰だろう」



「な!確実に日本人だよな!」



「ん〜俺も見当つかないな」



「あとさ、僕、いろんな街の領主様の話を聞いて思ったんだけど何か並行世界っていうか、魔神に侵攻された世界って一つじゃない気がするんだけど、どう思う?」



「確かに、それは十分ありそうだな。てかそうだとしか思えない。これも憶測でしかないけど俺たちの属している第三エリアってのも他の並行世界とかが含まれてそうな気がするよな」



「それ!俺も気になってたわ!最初の通知の時に世界では5,6番目だったのに第三エリアは十何人も先に報酬もらってる奴いたしな!」



「なんか、謎が深まるばかりだね。もっと他の街でも真実を聞いていきたいね。お金はあるからどんどん行こうか!」



「ハッ!トシが成金チート野郎になっていく未来が怖いぜ!」




俺たちはそんな話をしながら次の街である巨人の街バルタンに移動していくのであった。



バルタンの街は大きな平野に大きな円形の城壁で囲われた街である。巨人がいるので城壁の大きさは20メートルほどあり、威圧感が半端ないのだ。


そして、領主城は街の中央にどっしりと構えている無骨な装飾のない四角い建物である。

領主城とは認識できない形をしているので最初はびっくりしたのを覚えている。



俺たちは領主城へ行き、部屋に案内してもらう。

部屋へ入るとそこにはドスンと無骨な椅子に腰掛けた男性がいた。


領主は屈強な巨人で剣闘士の様な歴戦の戦士と言った感じ、年齢はスキンヘッドと髭のせいでよくわからないけど多分それなりに歳を重ねたオジサンだろう。


その後、またいつもの様に手続きを終えて話を聞いていく。




巨人の世界は常に部族間同士の戦争が行われている世界だった。

幼少の頃より戦闘訓練をし、青年になる頃には戦争へいく、そんな悲惨な戦争が繰り返されていた。


だがそれを止めたのはある日突然できた穴からわらわらと出てきた沢山の魔物たちだった。



巨人の世界に共通の敵ができたのだ。


そして、魔物たちが月日と共に強くなっていったので巨人たちも協力して強くなるために、部族間で強い者を出し合い、パーティを組み、ダンジョン攻略をしていった。


その過程で部族間の歪みは次第に埋まっていき、さらに強固な部族へと発展していったのだ。



だがその甲斐も虚しく、巨人たちは魔神の侵攻を食い止めることはできなかった。

魔神の侵攻は世界を蝕んでいき、最後に生き残った巨人たちと共にダンジョンに永住してきたのだった。




どこの世界でもなかなか厳しい戦いをしてきているんだな、と自分の世界で未来に起こることを想像し、重ねながら考える。


さて、次の街へ行こうか。




最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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