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我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができたら〜  作者: 一日千秋


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112話 決意と行動目標



俺たちは少し暗い雰囲気のままガルドランドの飲食店に入り、席についた。

注文を済ませるとトシくんが口を開く。



「2人ともさっきは本当にありがとう、命拾いしたよ」



「トシ!ごめん!あの攻撃後ろに逸らしたの俺だから、、、」

てっちゃんが少し気まずそうにしている。



「そんなのしょうがないよ、完璧なんてないんだからさ」



「まぁそれはそうだけど、ごめんな」




「トシくん、痛みはもうないのか?」



「そうだね、特に問題ないかな。でも、思ったんだ、このままじゃダメだって、、、僕もちゃんと訓練しようと思う。」



「トシ、俺も闘技場で負けてから考えてて、それでこのタイミングでこんなことが起きて、戦い方を見直さなきゃなって思った」



「そっか、2人とも何かプランはあるのか?」



「僕はまず恐怖とか痛みに慣れたいから闘技場で訓練しようと思う!あとは装備の見直しかな、もっと良いものや良い組み合わせがないか研究してみる!」



「闘技場での訓練やってみる価値はあるな。装備も25階層、30階層でもっと良いものを探してみよう。てっちゃんはどうするんだ?」



「俺はそうだな、、、何か武術とか師匠的な人を見つけてみようかなって思うんだ!俺の戦いって我流すぎて、多分動きとかもっと上手くやれることあると思うんだよな」



「動きが洗練されればもっと先にある何かが見えるかもしれないしな。それで、、、誰か師匠とか心当たりあるのか?」



「ん〜、パッとは出てこないな。どうしよ、、、」

てっちゃんは困って言葉が詰まる。



俺はある人物が頭に浮かぶ。

「サラちゃんとかどうだ?短剣とかナイフはわからないけど動きに関しては凄いだろ。この機に動画コラボして、その時に教わったりとかできないかな?」



「それいいな!サラちゃんの回避凄かったもんな!」



「別件の用事もあるし、動画依頼も出してみようか」



「おう!よろしく!」



「2人が自信もって攻略できるようになったら教えてくれ。それまで俺も個人的に特訓しとくからな」



こうして俺らの活動方針は決まり、今日は解散。

それぞれ帰宅していった。





〜〜〜〜〜





とりあえず、サラちゃんにカチューシャとてっちゃんとのコラボの連絡をしてみよう。




『コラボレーション企画のご提案』


小鳥遊沙羅 様


平素より大変お世話になっております。

株式会社ダンジョン攻略部でございます。


このたびは、弊社が運営しております冒険者向け情報発信チャンネル

「新米冒険者てっちゃんねる」とのコラボレーション企画につきまして、

小鳥遊様にぜひご協力を賜りたく、正式にご依頼申し上げる次第です。


本企画では、ダンジョン内にて入手された各種アイテムを、

実戦形式の動画内でご紹介、ご使用いただくことを目的としております。


撮影予定の動画内容といたしましては、

我流の戦闘スタイルで活動している弊社専属冒険者「てっちゃん」に対し、

小鳥遊様より

・回避動作の基本

・無駄のない身体の動かし方

・生存率を高める立ち回りの考え方

などをご指導いただく講座形式の構成を想定しております。


また、動画内にてご紹介いただく宣伝アイテムは、

「装備するだけで基礎能力を向上させる補助装備」となっており、

初心者冒険者層への訴求力が非常に高いものとなっております。


詳細な撮影日程、謝礼内容、契約条件等につきましては、

小鳥遊様のご都合を伺い次第、改めてご相談させていただければと存じます。


ご多忙のところ誠に恐縮ではございますが、

前向きにご検討いただけましたら幸いです。


何卒よろしくお願い申し上げます。


――――――――――――――――

株式会社ダンジョン攻略部

千夏将人

――――――――――――――――




さて、こんな感じでいいかな。送信っと。


返事を待つとしよう。








最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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