109話 神アイテム発見
おはようございます!
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今後ともよろしくお願いします。
獣王国ガルドランドは大森林に囲われた都市で石造りの建物と木造りの建物が多く見られる街だ。
その中でも一際目立つ建物が中央最奥にあり、岩山を削り出して作ったであろう神殿のような城だ。多分ここに獣王がいるのだろう。
そして、活気あふれる城下町が続いていて、そこには武具店、雑貨店などの店が立ち並んでおり、冒険者のような風貌の獣人が多くいる。
その城下町の一角には巨大な市場が開かれていて、そこでは自由市のような形で店舗ではなく露店が開かれている場所があった。
俺たちがその市場を散策している時、ある神アイテムを見つけてしまった。
「ねぇ!マサトくんこれ見てよ!流行りそうじゃない?」
トシくんの手には猫耳カチューシャが握られていた。
「それはコスプレ的なやつか?」
「まぁ見た目はそうなんだけど鑑定で見てみたら結構効果凄いんだよ」
「どんなだったんだ?」
「これ動体視力UPと聴力UPの効果があるんだ!他にも犬耳カチューシャは嗅覚UPに筋力UP(微)だし、他にもいろいろあるんだよ!」
「確かに少しでも上がるのはいいかもな、サトウ商会で仕入れて、女性インフルエンサーに配ったらバズりそうじゃないか?」
「あ、それいいね、じゃあサラちゃんに宣伝お願いしたりできないかな?」
「おっけ、連絡してみるよ」
「ありがとう!よろしくね!じゃあ僕はたくさん仕入れとくよ!」
こうしてまた新たな商材を手に入れてしまったのだ。
しかもオタクとしてはケモミミ系はとてつもなく需要があるのが確定している。
異世界ものの作品でどのキャラが推しかという話をするときに、決まって好きなキャラとして候補に上がるのがケモミミ系のキャラなのだ。
配信者がこれを付けるだけで新たな層を取り込めるとあっては手を出さないはずがない。
そして、この街に来て起こったさっきの乱闘の様子をてっちゃんが撮影してくれていたのだが、もしかしたらこの動物寄りの獣人たちも需要があるんじゃないか?
もっとコアなモフモフ好きがいそうな気がするんだよなぁ。
今度動画投稿してみて反応を見てみよう。
そうして、あれこれ考えながら散策していると、次に目に付いたのは何かのスクロールだ。
「なぁトシくん、このスクロール鑑定してみてくれないか?」
「いいよ!えっとぉ、、、お!これ面白いよ!魔装だって!虎の姿になれるわけじゃないけど効果的にはその動物の能力を一時的に得られるみたい。筋力とか俊敏とか!」
「いいね!ゴリラってあるか?さらに筋力UPしてみたらどうなるかな」
「なんか凄そうだね、、、あ!あったよ!これ!」
「ありがとう、ちょっと買ってくるわ」
俺は魔装のスクロールをあるだけ購入しようとすると、隣を見るとトシくんも魔装や魔装などいろいろ大人買いしている。
ここでも、トシくんの成金チートが火を吹いたのだった。
「さてと、散策はとりあえずこんなもんでいいかな」
「そうだね、じゃあてっちゃん迎えに行こうか」
俺たちは闘技場へと歩いていく。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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