105話　学園都市アスラン

10月中旬、俺たちは25階層に到達していた。

この街は学園都市アスランという名前の街で魔法使いや騎士などの学生が多い街だそう。

だが、学生といっても年齢はそれなりに年上そうな人もいるので学業に年齢は関係ないのかなと思う。

そして、ここでついに初めてエルフが登場した。

ついにだ！人数は少ないがちらほらと街で見かけることができた。

チラッと動画で映ってしまうのはしょうがないという理屈でてっちゃんねるの背景として使ってしまった。

それがまたバズりにバズった。

異世界漫画好きとしてはエルフ見たさに攻略を頑張る人もででくるだろう。

これで、もっと大衆に攻略が浸透してくれると良いんだが。こう言うのはコツコツいかなきゃな。

3人でこの街を散策していると他にもあるモノを見つけた。それは、魔法付与された装備の数々だ。

トシくんはこの前防具を揃えたがてっちゃんとトシくんの他の装備もこの街で整えることにした。

ちなみに俺は防具はまだ必要なさそうなので良いアイテムがあれば購入する形にする。

ちなみに俺の武器は今ナックル、グレートソードを魔石で強化したものを使っているのだがガルシアで魔法金属を購入してトシくんの武器作成により、新たな武器ナックル改とグレートソード改として生まれ変わった。

そして、てっちゃんの武器は魔法金属を使ったバトルナイフを作成してもらい、そこに付与魔法により、各属性の付与を施したナイフをたくさん用意してもらったみたいだ。

もちろんトシくんの武器も夜な夜な自分で改良しているみたいでどんどん魔改造されていっているみたいなので楽しみにしておこう。

次に防具なのだが、てっちゃんはファースで揃えたものを使用していたのでここでもう一度揃えるために色々見ていたのだが良いものがあった。

それは風魔法が付与されているものなのだがトシくんの付与魔法より少し強力な魔法が施されており、風を纏って移動をスムーズにする効果のあるものや、小さな攻撃は風の力で緩和されたり、ジャンプ力に補正がかかるようなものがあったのでそれに決定した。

疾風装備一式（ゲイルシリーズ）と言う装備を購入した。

・ブーツ『ゲイル・リーパーズ』

・胸当て『ヴェント・ガード』

・バトルスーツ『ゲイル・ドライブ』

トシくんは前に買ったミスリルシールド・アクトゥスにプラスして機動力が上がるブーツとてっちゃんと同じバトルスーツ、あと武器を構えるのに腕の取り回しがスムーズになる籠手も購入した。

・ブーツ『ゲイル・ランナー』

・バトルスーツ『ゲイル・ドライブ』

・籠手『ブリーズ・フロー』

そして、ここでトシくんが興味を示したものが他にもあった。それはラノベお馴染みの魔法を一回限り使える魔法スクロールというやつだ。この街ではかなり多くそういったものが売り出されていて、お店でも売っているし、学生たちが副業で街のあちこちで売っているのも見かけるくらいだ。

攻撃魔法やら補助魔法、回復魔法まである。これは買い込んでおくのもありかな。

なので、3人で欲しいスクロールを片っ端から物色していくことに。

買い揃えたのはこんな感じ。

・火魔法ファイアストーム

・爆炎魔法ボム

・雷魔法サンダーブラスト

・風魔法エアスラッシュ

・闇魔法ブラインド

・回復魔法ヒール、ミドルヒール

これらのスクロールを数枚ずつ購入したのだが、ここでトシくんがある事を試し始めた。

それはこのスクロールと矢を武器作成で合成できないか試している。

その結果、ダンジョン素材で作った矢と魔石とスクロールを使ってファイアストームの矢とサンダーブラストの矢とボムの矢を作ることができたのだ。

「これこそ成金武器作成チート戦法さっ！」

トシくんはニタニタした笑顔で怖い事を言っていた。

使い捨てにはなるが確かにかなりの戦略アップになるのは間違なしだ。

最後に魔法付与のアクセサリーを見ていると気になるものがあった。

補助魔法の思考加速(小)が付与された指輪があったのだ。

てっちゃんとトシくんは即購入していたが、俺はあることが気になった。

これナックルしてたら壊れそうじゃね？

ということ。

案の定この指輪には耐久性は皆無であり、店主もそりゃ壊れるだろ！との事だった。なので、剣を使う時だけ使用する形にはなるが一応購入した。

さて、準備も整ったし、26階層へ行ってみるとするか。