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ep.36『Come Together』

『Junkies Break the Horizon』Tour

ミーティングー。


ボウと野田が中心となり、ジャンク・バスターズは大規模なアリーナツアーの準備を進めていた。アリーナ公演での大きな成功を狙う一方で、今回のツアーはそれだけで終わるものではない。なんと、年間を通して全国各地のアリーナからライブハウスまで、合計100本もの公演をこなす計画が進んでいた。


スタジオのテーブルには、びっしりとスケジュール案が書かれた用紙やタブレットが並んでいる。地図上には、各地のアリーナ名やライブハウス名がマークされ、ツアースタッフやマネージャーが忙しなく目を走らせていた。


ボウは資料に目を落とし、少しだけ笑みを浮かべた。


ボウ:「100本か…すごい数字だな。アリーナだけじゃなくて、昔から馴染みのあるライブハウスにも回るんだな。」


野田は頬杖をつきながら、楽しそうな声で応じる。


野田:「そう。でかいステージでどーんとやるだけじゃなく、ライブハウスで近い距離感で盛り上がるのも、俺たちらしいよな。昔から応援してくれてるジャンキーズにも喜んでもらえると思う。」


横山が合いの手程度に静かに笑いながら口を挟む。


横山:「近い距離で盛り上がるって、最高だよな。アリーナもいいけど、ライブハウスならではの熱量もあるし。」


田村は地図を指さしながら小さく頷く。


田村:「ちょっとハードだけど、やりがいがあるな。」


ボウはペンでメモを取りながら、野田の方へ視線を向ける。


ボウ:「確かに、アリーナで大規模な演出を見せるだけじゃなく、小さな箱で一音一音を伝えるっていうのは、俺たちにとっても刺激になる。ファンも、いろんな形のライブを楽しめるだろう。」


野田は椅子に寄りかかり、足を組み替えながら言った。


野田:「そう思うと、セットリストもかなり工夫が必要だよな。アリーナ向けの大きくて派手な曲もあれば、ライブハウスでじっくり聴かせる曲も用意したい。」


ボウはその言葉に小さく笑って同意する。


ボウ:「だな。アリーナでは新曲や人気曲でガツンといって、ライブハウスでは、昔の曲はやらないって言ったけど、代わりに最近のアルバム曲の中でも音で遊べる曲をやって、少し違う一面を見せるとか。」


野田は目を輝かせながら、すぐに反応した。


野田:「いいね。その発想。今の音で、より近い距離で感じてもらうためにも、アレンジを変えたり、即興的な演奏をしたりするのも面白そうだ。」


横山が軽く頷きながら「楽しそうだな」と静かに微笑む。田村は指で紙をトントンしながら、わずかに「おう」と応じる。


ボウ:「よし、じゃあそんな感じで、アリーナ公演用とライブハウス公演用で微妙にセットリストを変えていこう。100本のツアーとなると大変だけど、ファンに対して俺たちがどれだけ幅広く、飽きさせずに音楽を届けられるかが鍵だな。」


野田は勢いよく頷いて笑う。


野田:「そうだな!『Junkies Break the Horizon』……まさに、これまでの枠を超えて、色んな会場で俺たちの音を響かせよう。」


ボウはペンを置いて、仲間たちを見回す。


ボウ:「よし、決まりだ。アリーナで圧倒し、ライブハウスで魅了する。100本のツアー、やってやろうじゃないか!」


野田も力強く拳を突き上げる。


野田:「それでこそジャンク・バスターズだ!」


横山と田村は合いの手程度に「おう!」「いいな!」と答え、チーム全体が高揚した気持ちを共有する。こうして、アリーナツアーを軸に、ライブハウスも巡りながら年間100本のツアーを成功させるべく、彼らは本格的な準備を始めていくのだった。

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