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アイテム

土下座を済ませ、俺は気分を切り替えて行くことにした

いや、切りかけないとやっていけないよ？

まず、この世界はゲームなのでは？

そう思い、沢山思い付く限りのことをして見る

『ログアウト!!終了!!ポーズ!!ゲームを中断!!セーブ!!脱出!!転移!!あれ？転移？』

転移は違うよな…。

とりあえず、俺は痛い人になった

これがゲームなのだとしたら、とんでもないレベルの物だ

未来を先取りなんてレベルではない、そうか、これがVRMMOなのか

いやーー。最近の科学はスゲーな。

いやーー。本物みたいだーー、

王道のボケはこのくらいにして、先ずは身の回りの確認だ

転生と言ったら、何かしらの異能の力を手に入れるのが常識だ

さて、俺は？

化け物のぉぉ!!

神様ぁぁ!!なぜだぁぁア!!

よくよく確認すると、背中にはとても大きな黒い翼が有る

もしかして、俺ドラゴン？

それなら悪くないんじゃないか？

ドラゴンと言えば、ラスボスレベルでヤバイやつだ

強さだけなら、文句は無い…………。

あんれ？でもこのままじゃ幼女見れなくね？触れなくね？

ガミザマァァ!!テメェェェ!!

良い加減、トチ狂うのも疲れた。

狂うって、思った以上に疲れがたまるのね…。

狂ったお陰か、お腹が減った

それも凄く、お腹減った

ラッキーな事に、近くに木がある

赤いリンゴの木があるので、リンゴを取ろうと手を伸ばすと………

ザクッ!!っと言う音と共に木が爪に刺さった

え～っと…………………？

よ～く見てみよう、

鋭い爪の先に木が刺さり、根っこから引っこ抜いてしまったようだ……？

ぬおおぉ？これ、凄いな……。

サクサクと木を爪で刺して、穴だらけにする

サクサクとクッキーみたいだ

ザクザクサクサクザクザク…………………………、

『はっ!?しまった……。』

つい熱中してしまい、辺りにあった木を残らずサクサクしてしまった………。

まるでスナック菓子のようにサクサクボロボロと、楽しくなってしまい、今はもう、見る陰もない……。

代わりに、大量の赤いリンゴやら青いリンゴやら真っ黒なリンゴやら金色に輝くリンゴから沢山…………

『ちょ、ちょと待って!!金色？』

あれか？ゴールデンアップルか!?何やら凄そう!!

食べるのもあれだし、どっかに保管できないかな～と思う

そう言えば、転生と言ったらアイテムウィンドウじゃね？

『アイテムウィンドウ!!…………出たぁ!!』

本当に出た!!マジかよ!!

俺の前には青色の薄く輝くウィンドウが出る

しかも、バカみたいにデカイ

ウィンドウには様々な事が書き込まれていた

名前　未定

性別　不明

年齢　おおよそ1日

趣味　人には言えないこと

等々、様々な事が詳細に～、

……………、手を抜いたな？

………………………。

気を取り直して、他の項目を見る

他には３つの項目があった

ひとつ目、アイテムボックス

触ると、アイテムを入れるモードと、アイテムを取り出すモードが有り、俺はアイテムを入れるを選択する

すると、ウィンドウが黒く輝き、ぽっかりと穴を開ける

知ってる、知ってるぞ!!ネットで読みまくった経験から、ここにアイテムをぶち込むんだな!!

俺は赤いリンゴを放り込むと、黒い穴のなかに消えた

すると黒い穴の横に、アイテム収納終了のマークが出る

なるほど、ここを押せばよいのか…

俺はとりあえず、リンゴをすべて放り込むことにした

リンゴを放り込むと、アイテムボックス内の内容が変わる

『禁断の果実』14個

『常闇の果実』12個

『子供の果実』11個

『祝福の果実』2個

だってさ。

突っ込むところが多すぎる…。ちなみに

禁断の果実→赤いリンゴ

常闇の果実→黒いリンゴ

子供の果実→青いリンゴ

祝福の果実→金色リンゴ

もう、ある意味お腹一杯なんだけど？

常闇の果実とかって明らかにヤバイよね？

見た目は、まぁ、赤黒いリンゴみたいで、旨そうなんだけど。

むしろ金色のリンゴのほうが食いたくない

とりあえず、後回しだ

次に、スキルが有る。

これだよ、これ!!異世界といったらこれがなきゃ!!

さて、どんな夢想もの………無双系スキルだ？チートだ!?

今ならどんなモノが来ても驚かんぞ!!

ワクワクしながらスキルの欄をタッチして…………、目を疑った

スキル

『人化』

……