登場人物一覧(九つの兄弟石の腕輪編まで)
・アルマーク
「僕も、何かを頼まれたかった。託されたかった」
主人公。北の傭兵の息子にして南の魔法学院の生徒。マルスの杖の正当な所有者。魔法がだいぶ上達してきたおかげで、相棒の長剣の出番がめっきり減っている。普段は沈着冷静だが、ウェンディに危機が迫ると熱くなるところがある。人の感情にきちんと寄り添えるが、ウェンディには全部を話したいので話が長くなってしまう。でも自分が北の傭兵の息子であることはまだ伝えられない。
・シェティナ
アルマークの母。故人。
北の傭兵たち
・レイズ
「南でもあいつは生きていける。俺たちと違ってな」
アルマークの父。黒狼騎兵団副官。“影の牙”。"マビリオの単騎駆け”とも。蛇骨傭兵団との戦いを経て、闇との戦いに身を投じる。現在、ノルン方面に進軍中。
・ジェルス
「舐められるのにゃ慣れてる。舐められたままでいたことは一度もねえけどな」
黒狼騎兵団団長。“黒狼”。団長だが、たまに一騎討ちもしてしまう。大きな戦いの前にはよく星を見ているらしい。
・ゲイザック
「大将はどっしりしてろよ。これはあんたの戦なんだろ」
ガルバの父。斧の名手。"黒戦斧”。
・ガルバ
「南に行っちまったかわいそうなアルマーク。魔術師になんかならなきゃ一緒に馬を並べられたのによ」
ゲイザックの息子。アルマークと同い年。斧を手に、もう戦場に出ている。
・メリー
「せっかくアルマークお兄ちゃんの馬に乗れると思ってついてきたのに」
アルマークとガルバの妹分の少女。
・ヤーガス
レイズの右腕。戦死。
・モルガルド
「速度を上げる。無駄口をきいていると舌を噛むぞ」
黒狼騎兵団の幹部で、兵站を一手に引き受ける。冷静な喋り方をする。ギルフィン魔道傭兵団との戦闘で負傷。
・ガドル
「情けねえ声出してんじゃねえ。てめえも戦士だろうが」
黒狼騎兵団の幹部で、別働隊を率いることが多い。
・デラク
「マビリオ以来だ。また見ることができるたあ俺はついてるぜ」
黒狼騎兵団の十人組長の一人で老練な戦士。鎮魂歌の名手。戦死。
・ガルカシュ
モーリス傭兵騎士団のエース。“白き疾風”。
・アンゴル
「遅い」
ガレット重装傭兵団のエース。“陸の鮫”。レイズ曰く、最も“槍の王”に近い。
・マリスモーグ
ゼール迎撃傭兵団のエース。“鉄騎士”。
・ギザルテ
「知らねえのか、俺がどうして“銀髑髏”なんて呼ばれていたのか」
元鮮血傭兵団団長。“銀髑髏”。アルマークに斬られた。歌には心を動かされないタイプ。
・デラン
「冗談よせよ。ごめんだぜ、またあの地獄に戻るのはよ」
元鮮血傭兵団エース。“血斧”のデラン。アルマークに斬られた。
・ボイド
元鮮血傭兵団。アルマークに斬られた。
・ニナング
ゼール迎撃傭兵団のエース。“大盾”のニナング。
・ギール
傭兵団「冥府の門」のエース。“死神”。
・グルダー
傭兵として成功した魔術師。“死の灰の術士”。
・ギルフィン
「杖は、杖だ。魔術師ではない」
ギルフィン魔道傭兵団団長。ノルク魔法学院を卒業後、北に戻って傭兵団を組織した。“戦況を変える者”の異名を取る。
・マハド
「魔道部隊を前へ。前線四枚の後ろだ」
ギルフィン魔道傭兵団の実戦指揮官。手堅い用兵で“百陣”のマハドの異名を取る。
・グナ・エレ
「承知」
ギルフィン魔道傭兵団の、褐色の戦士。ギルフィンの切り札。
・ノアル
ギルフィン魔道傭兵団の、魔道部隊の一員。ギルフィンを父のように慕う。
・マッシュ
「相手してやるよ、“単騎駆け”!」
日輪傭兵団のエース。"群青”のマッシュ。レイズに斬られた。
・アイゲル
日輪傭兵団団長。“見逃すものなき”アイゲル。
・グレッサー
「欲のねえガキだ」
裂陣傭兵団団長。旅の途中のアルマークを雇い入れる。
・アーウィン
「群れだったつもりが、いつの間にやら一匹だ」
凶虎傭兵団のエースの一人。“双剣”のアーウィン。
・ヒニアス
ヒニアス戦闘傭兵団団長。北の傭兵の頂点の一人、“槍の王”。“蛇の王”に討たれる。
・蛇の王
「どこへ行く。来い、強き者よ」
蛇骨傭兵団団長。
・ルフリー
「開けろ、レイズ。俺の道を。俺をあいつに届かせろ」
迅雷傭兵団のエースで槍の名手。“雷光”のルフリー。
・カーン
「おめえらは約束を守った。礼ははずむって言っただろ」
北の戦場最速と称される迅雷傭兵団の団長。“閃雷”のカーン。
・クトブ
「黒狼のガキ」
“不動岩”の異名を取る巨漢の戦士。
・ナーパカリ
“朱天”の異名を取る戦士。赤い肩当てが目印。
・ガイレウス
“蠍の王”。
北の人々
・イングル
ロゼ王国の将軍で、黒狼騎兵団の雇い主。
・バルテ
「名誉と誇りがあればいい。それでこそ騎士だろう」
“銀の旋風”の二つ名を名乗る旅の剣士。騎士を目指している。
・オーグレー
巨漢の騎士。斧を操る。
・レビアル
黒狼騎兵団の雇い主の将軍。
ノルク魔法学院の教師たち
・ヨーログ
「運命とは、大きな流れだ。小さな出来事の全てを運命が決めているわけではない」
学院長。星読み。一部では信頼できないと評判が悪い様子。
・フィーア
「遅くなってごめんなさい」
初等部3年2組の担任。穏やかで優しい女性だが、かつて氷のフィーアと呼ばれていたらしい。
・イルミス・トゥールイン
「私は君を倒し、生徒たちのもとへ帰らねばならない」
初等部の魔術実践担当。アルマークの補習をしてくれている。セリアと闇の魔術師ライヌルはかつての同級生。
・ボーエン
「君は正しい方向に向かって進んでいるよ、アルマーク」
初等部の武術教官。武術大会では審判を務めた。
・セリア
「あなたが疲れているのが、私も気になっていたから」
初等部の治癒術担当。作る薬湯には色々な意味で定評がある。イルミスとライヌルとは同級生。
・デミトル
3年3組の担任。気苦労が絶えず、寿命が縮んでいるらしい。
・ウェシンハス
3年1組の担任。居丈高で、生徒からの人気は低い。
・ヴィルマリー
1年生の担任教師。厳しい性格の初老の女性。一年生の瞑想の邪魔だから、とアルマークの参加を断ったのもこの先生。
ノルク魔法学院の職員たち
・ジード
「なにか相談事があったらいつでもおいで」
正門の衛士。アルマークが北の傭兵の息子だということを知る数少ない学院関係者の一人。
・マイア
「ああ、あんたがそう言うならきっとそうなんだろう」
寮の管理人。学院長とは対等以上に話す。イルミスからはマイア先生と呼ばれている。トルクからは鍋ばばあと呼ばれている。
・グイン
寮のコック長。
・カッシス
寮の用務員。忙しい。
・タミン
初等部の図書館司書の女性。あまり学生には興味がない。
初等部3年2組の学生たち
・ウェンディ・バーハーブ
「明日の試験が終わったら、みんなで街で食事でもしようね」
ガライ王国の大貴族の娘。アルマークの力になりたい。「門」の少女。アルマークとともに運命に立ち向かう覚悟を決めた。
・ウォリス・モズヴィル
「そうしてくれたなら、僕もどれだけ楽だったことか」
クラス委員。ガライ王国の地方貴族の息子。ウォルフ王太子の双子の兄。学年トップの成績でとにかく優秀だが、それは仮の姿らしい。学院長を信用していない。
・トルク・シーフェイ
「そういうのをな、だせえって言うんだよ」
ガライ王国の貴族の息子。アルマークには負けたくない。粗暴で皮肉屋なのに楽器が得意だったりと顔に似合わない一面を持つ。昔は婚約者がいたらしい。デグとガレインに尊敬されている。
・レイラ・クーガン
「まあいいわ。これは私のルールね。違っていたら、ごめんなさい」
ロゴシャ王国の貴族の娘。最近態度が柔らかくなったことが、その美貌と相まって男子の間で噂になっている。自分にも他人にも厳しい。
・モーゲン
「僕は、おいしいものを楽しく食べただけさ。魔法がどうとか、難しいことを考えなかっただけだよ」
ガライ王国西部の村の木こりの息子。いつも腹ぺこ。やるときはやる。目がいい。下級生に人気があるらしい。アルマークから北の傭兵の息子であることを直接打ち明けられた唯一の友人。秘密の収入源がある。
・ネルソン
「文句は言わせねえ」
マイクス公国の騎士の従者の息子。騎士になりたい。魔術祭の劇で主演を務めたことで、父親孝行ができたと喜んでいる。いつも一番に声を出す。
・リルティ
「どうか、足手まといだと思わないで。私を、あなたの力にならせて」
フォレッタ王国の王立音楽院の楽士の娘。囁くような普段の声と歌うときの天性の声の二面性が魅力。コルエンの好みのタイプの女子の一人。魔唱の術はクラン島で大活躍だった。
・ノリシュ
「どうしよう。涙、止まらない」
ラング公国の大農家の娘。ネルソンといつも口げんかしている。ネルソンの父親に港で別れ際に何か言われたらしい。言葉を大切にしている。
・ガレイン
「トルクを、侮辱するな」
トルクの取り巻き。無口で、笑顔が不気味。自分の役目は果たす。小さいフィッケを体の中に飼っている。
・デグ
「俺はもっと強くなりてえよ、トルク」
トルクの取り巻き。かっこいいものが好き。トルクに頼まれれば大抵のことはやり遂げてみせる。浮遊の術が得意。
・レイドー
「何が間違っているのか、まあ教える義理はないけど教えようか」
フォレッタ王国の靴職人の息子。兄弟姉妹が多い。クラスのことをよく見ており、さらっと的を射た発言をする。時々急に集中が切れる(通称「ハズレの方のレイドー」)。実はかなりのいたずら好き。
・ピルマン
「僕とウォリスだね」
ガライ王国の農家の息子。地味な役回りが多いが、劇では大臣役を好演。ラッパで最後を盛り上げた。存在感の薄さを利用した姿消しの術が得意。
・バイヤー
「よく考えたら腹が立ってきたぞ」
武術大会の男子唯一の補欠。薬草博士。武術は苦手だが、相手に忖度しない的確な質問は時に剣以上の切れ味を持つ。好きなことには遠慮しない。よく隅っこでモーゲンと二人でごそごそしている。
・キュリメ
「も、もう何が何だか」
ネルソンの隣の席の女子。魔術祭の劇の台本を書く。教室では目立たない存在だが、皆のことを実によく見ていることがその台本で明らかになる。ダンスは苦手。人との距離感に悩むタイプ。
・セラハ
「キュリメ。怖かったよう」
商家の娘。魔術祭の劇で演じた魔女が本人的にも大当たりで、自信をつけた様子。最近トルクの話はしないが、代わりに劇で一緒に悪役を務めたアルマークと仲がいい。明るくて朗らか。よく笑う。
初等部3年1組の学生たち
・アイン・ティムガバン
「勝負を決めるぞ。僕の言うことをよく聞け」
1組のクラス委員。頭脳派の独裁者。クラスの全般を取り仕切るが、責任も自分が負う。王族があまり好きではないご様子。実は武術の腕も相当なものらしいが、今のところアルマークは目にしていない。
・フィッケ
「アインがいなきゃ、次にどうしていいか分からねえ」
武術大会でトルクと対戦した。運動神経抜群だが、脳みそが追いつかない。魔術祭の劇では主演を務める。涙もろい。ガレインのルームメイト。
・ラープス
武術大会でガレインと対戦した。体力がある。魔術祭の劇にも出演。
・エメリア
「修正しておけ、その古臭い固定観念を」
武術大会でウェンディと対戦した。肉体派で下級生から恐れられている。魔術祭の劇にも出演した。コルエンの好みのタイプの女子の一人。ウェンディに敗れた後は自分を模索中。
・ムルカ
「ルクスが抜けるなら、3組にラープスを貸すよ」
武術大会でデグと対戦した。女子に人気がある。魔術祭の劇にも出演。
・カラー
「負けないで。ウェンディ」
ウェンディのルームメイト。フォレッタ王国の貴族の娘。アインにもずけずけと物を言う。最近は中等部の男子にモテるらしい。貴族の令嬢らしさをあまり感じさせない。
・ブレンズ
噂好きな男子。噂の信頼性は低いがモーゲンは大概信じちゃう。名前は出ても本人は未登場。
・チェルシャ
「こっちにも出たわ!」
模声の術が得意な女子。劇ではフィッケの吹き替えを務めた。
・アリア
カラーと一緒に中等部の寮に遊びに行った女子。
・コール
「ロズフィリアだって、一緒に来てほしそうな顔してたしな」
狐のような細面の男子。チェルシャと仲がいいらしい。魔術祭の後夜祭では、ネルソンと何度もダンスを踊った。
・フレイン
「おう、いいぞ。行け行け」
気の荒い牛のような男子。魔術祭の後夜祭では、レイラ争奪戦に敗れる。
・ルタ・ファロゲン
「本当に役に立たないな、君は」
誰とでもそれなりに仲良くできる、人当たりのいい生徒。気難しいレイラやトルクとも結構普通に話すことができる貴重な存在。
初等部3年3組の学生たち
・ルクス・ハイベルク
「窮屈なクラス委員はもうやめだ」
3組のクラス委員。誠実な人柄だが、人をまとめるのはあまり上手くない。魔法の実力はかなりのもののようだ。ロズフィリアとなんだか距離が近い。
・エストン・ルーディッシュ
「君らしい顔になってきたじゃないか」
ガライ王国の貴族の息子。武術大会でネルソンと対戦した。名前を覚えたらしつこいらしい。ウェンディが好みのタイプだということを何故かみんなに知られてしまっている。基本的に辛辣。
・ポロイス・スタウツ
「また繰り返すところだったぞ、僕は」
ガライ王国の貴族の息子。武術大会でアルマークと対戦した。中等部のガレルとは決闘するくらい仲が悪い。無茶をするコルエンのたしなめ役。敵も多いが親しくなると印象が変わる。
・ロズフィリア
「この世で一番すごい魔術師」
学年二位の才女。武術大会でレイラと対戦した。アルマークに興味がありそう。時にはクラスメイトを巻き込んで無茶もする。魔神。
・ルゴン
「ルクスがこれから、ロズフィリアの援軍に行くってさ」
武術大会でレイドーと対戦した。大会後の打ち上げでは弾けたらしい。クラス内の平民派のリーダーとして最近人望を集めつつあるようだ。
・コルエン・サリュガル
「そんなかっこいいもんじゃねえよ」
武術大会でモーゲンと対戦した。強い人間と戦うのが大好き。しっかり寝ないとダメなタイプ。人望は厚いが気分屋でムラっ気がある。戦いのセンスの良さは、グリーレストも認めるところ。
・キリーブ・ベアノルド
「いい名乗りだ。少し、簡潔に過ぎるが」
貴族の男子。劇の台本をエストンと書いたり、ダンスの演奏をしたりと、意外に多才。自由に喋らせると、ぼやきばかりで話が全然進まない。13歳を過ぎたら急に背が伸びるのでコルエンをつまんで捨てるつもり。
・ゼツキフ
「ロズフィリアのペアが務まるのなんて、お前しかいないだろ」
貴族の男子。1組のラープスのルームメイト。
・レヴィン
平民の男子。
・エッラ
平民の男子。
・ティア
「私もおかしいと思う」
平民の女子。
中等部の学生
・ガレル・デルガー
「ど、どういう理屈だ」
中等部1年。ポロイスと決闘した。剣の腕前はなかなかのもの。
・モルフィス
「お前、お前は確か」
中等部1年。ポロイスとガレルの決闘の立会人だが、そのことを本人は覚えていない。
・ジェビー
「君は、誰ですか」
中等部1年。モルフィスとよくつるんでいる。
・エイグ
「女連れでか」
中等部1年。ジェビーの仲間。
・デリブ
中等部1年。ジェビーの仲間で、気取った喋り方をする。
・ヒルダ
「男子は幽霊が好きだな」
中等部2年の女子。ウェンディの憧れの先輩。
・ウィガロ
「君は一番助ける必要がなさそうに見えたからね」
中等部2年の男子。ヒルダと仲が良いようだ。
・タスフ
中等部1年の男子。女子にモテるらしく、カラーを中等部の寮に誘う。
初等部2年生
・ヒュール
ティーンと待ち合わせをしていたが、ティーンが来なかった。黒ローブの男を目撃した。
・ティーン
ヒュールと待ち合わせをしていたが、ヒュールがいなかった。黒ローブの男を目撃した。
・ラドマール・トレイホルム
「こんなところで負けるんじゃないぞ。アルマーク」
ヴォルカド王国の王族の子。貴族以外とも口を利くようになった。悶絶薬湯に挑戦中。補習では遠回りしながらも少しずつ成長中。
・ザップ
「僕、悪い予感がするんだ」
薬草狩りでアルマークたちと同じグループになった男子。森の道に詳しい。フィタのことが好きになった。
・フィタ
「よかった。いつものアルマークとウェンディだ」
薬草狩りでアルマークたちと同じグループになった女子。モーゲンと手を繋いでいた。ザップのことをどう思っているのかは不明。
・ミシェル
フィタの友人の女子。ザップに興味があるらしい。
・クコ・カサラーナン
「ラドマール。ラドマール・トレイホルムね」
森でラドマールに助けられた二年生の女子。
・セーダ
「ここならもう分かる」
クコとともにラドマールに助けられた二年生の女子。
初等部1年生
・エルド
「それなら、僕がお前の順位をぐんと上げてやる」
初等部1年生。自信家の優等生で、アルマークの師匠。霧の魔法が得意。
・シシリー
「だめじゃないけど」
初等部一年生。エルドといつも一緒。勉強はあまり好きではない。
・タルウェン
「やっとこっち見てくれたな」
初等部一年生の男子。シシリーのことが好き。
歴史上の人物など
・ボルーク卿
ノルク島のかつての領主。迷路の中に像がある。
・ガイベル王アモル
古代ガイベル王国の王。笑顔を見せない妃がいた。
・ムルボード王デミガル
古代ムルボード王国の王。
冬の屋敷に関係する人々
・エルモンド・バーハーブ
ウェンディの父。ガライ王国の大臣。
・リチャード・バーハーブ
ウェンディの兄。
・ウォード
「わたくしの執事としての仕事に、わたくし個人の感情が入り込む余地はございません」
バーハーブ家に仕える執事の一人。アルマークにウェンディを託す。
・リーサ
バーハーブ家の使用人の女性。
・ペイル
バーハーブ家の使用人の男性。
・グラング
「ならばやってみろ、選ばれた人間の力とやらで」
鮮血傭兵団を雇った下級貴族の執事で、その正体は闇の魔術師。クラン島でアルマークたちを襲撃する。
・ミレット
バーハーブ家の使用人の男性。太っている。
・セダル
バーハーブ家の使用人。北の屋敷のコック長。たまにモーゲンがその味を懐かしがる。
・ティリア
バーハーブ家の使用人の少女。北の傭兵に毒殺された。
ガライ王国に関係する人々
・ウォルフ
「尽くせ、最後まで」
ガライ王国の王太子。“光の王子”。
・オルフェン
宮廷魔術師長。
・ライヌル
「私はライヌル。何者でもない、ただ一人のライヌルだ」
宮廷魔術師の一人。学院の元生徒で、イルミスの同期。アルマークに蛇の呪いを施す。
・ブルスター・シーフェイ
「いつかお前が来てくれると思っていた」
トルクの長兄。国王の失脚計画に連座しオルアシュール監獄に投獄される。
・エドガー・シーフェイ
トルクの次兄。飲んだくれている。
・リグラ
「やっぱり坊ちゃんには、この学院が必要なんですな」
トルクの従者。
ノルクの街の人々
・飛び魚亭の奥さん
モーゲンが結婚したいタイプの女性。優しくて料理がうまい。
・飛び魚亭の旦那さん
奥さんに輪をかけて料理がうまい。
・コスター
「そりゃ戦争が強いわけだ」
「星の守り号」の船長。
・ウィルビス
「分からねえか。坊主もだいぶ南の空気に染まったな」
「星の守り号」の船員。白燐傭兵団の元傭兵。
白狼一座
・ダニー
「また飲んでやがるな」
白狼一座の座長。奇術師。
・レネイ
「すげえぞ、アルマーク」
軽業師の男性。口は悪いが面倒見はいい。
・アイカ
「あんたの剣さばき、惚れ惚れしちゃったわ」
軽業師の女性。言葉はきついが根は優しい。酔うと人に抱きつく。
・マーゴット
「てめえ酒臭えんだよ、私に触るな!」
魔術師の少女。子供扱いされるのが大嫌い。
・デリ
「バカはどっちだ」
剣士。酒がやめられず一座をクビになった。
マルスの杖の番人
・レブラッド
第一の番人。所有者の恐怖を具現化した姿で、所有者としての素質を見定める。
・グリーレスト
「慣れぬ演技をあまりさせるな」
第二の番人。魔術師のイメージを具現化した姿で、魔術の技量を見定める。
九つの兄弟石の魔術師
・赤のプラー
「ああ、くそ。もっと遊びたかったな」
赤の石の魔術師で、少年の姿で炎を操る。アイン、フィッケ、エメリアと対戦。
・青のアスル
「面白き勝負であった」
青の石の魔術師で、鎧をまとった壮年の戦士のような姿をしている。コルエン、ポロイス、キリーブと対戦。
・パグフス
「あア、そうだったカ、くソ。おのレ、ガライ式」
アスルの従者。青い体毛の猿。公明正大、ルール厳守のきちんとした猿。
・白のプーティ
「正義無き者に住む世界はない」
白の石の魔術師で、最も正しき石。ネルソン、ノリシュ、レイドーと対戦。
・黒のイディム
「身の程知らずもここまで来ると、滑稽を通り越していっそ清々しいわ」
黒の石の魔術師で、闇を操る初老の男。トルク、デグ、ガレインと対戦。
・緑のベルデ
「とても良い仲間を持ちましたね、鍵の護り手」
緑の石の魔女で、緑の森の管理者。アルマーク、モーゲンと対戦。
・紫のウーベ
「とっても、おいしそうだわ」
紫の石の魔女で、魂が好物。レイラ、リルティと対戦。
・黄のリラ
「あんまりうるさいと、先に殺しちゃうわよ」
黄の石の魔女で、無邪気な少女の姿をしている。セラハ、キュリメ、バイヤーと対戦。
・銀のフィラック
「所詮は、お前も人」
銀の石の魔術師で、美しい青年の姿で氷を操る。ウォリスと対戦。
・金のグウィント
「伊達に、八人もの癖の強い兄弟どもを束ねてはおらぬ」
金の石の魔術師で、威厳ある青年の姿をしている。九人の石の魔術師の筆頭。ロズフィリア、エストン、ルクスと対戦。




