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仮契約

 すでにサブタイトル決めるのが・・・・orz

「リーア?」


 声がしたので柱の影から顔を出してみると座っていたイスのあたりでキョロキョロとリーアを探すアリーが見えた。


「またね?」


 撫でてからバイバイと手を振ると肩に手を置かれた。犬に!


 振り返るとタシタシっと床を叩いていて、そこには切り落とされた爪が落ちている。


「あ、捨てなきゃダメか」


 ひとり言のようにつぶやくが犬はまたも床を叩く。どうやら違うようだけど何が言いたいんだろう。


「まさか、持っていけって言ってるのかな?」


 「そうだ」と言う様に胸をそらせる犬。なんだか偉そう??


 拾うとまたさっきの声が聞こえた。


 -仮契約の爪を手に入れました。-


 ・・・・・・・・・仮契約って何?


 爪をじっと見ると「鑑定」が発動したみたいで更なる情報が手に入った。


 -仮契約の爪・主人を持たない精霊獣またはそれに連なるモノの爪。命令をすることはできるがそれを強制するほどの効果は持たない-


 ・・・はい?この犬精霊なの?精霊って触れるの?あ、精霊獣だから実体があるって事?いやいや、それ以前に契約ってなんだ?


「リーア?そこにいるの?」


 柱の影から見えていたのかアリーが近づいてくるのが分かった。


 なんか、なんかまずい気がする!


 そうは思ってもどうしたらいいかわからないリーアはとりあえずお願いしてみる。


「これ、内緒ね?お願い」


 爪をポケットに入れながら大慌てでそう言うと犬は不思議そうに首をかしげる。


 けれども理解したのかアリーとは逆の方から柱から離れていった。


「もう、こんなところにいたのね」


 たしなめるように、けど安心もしたような顔で言うアリーに何も無かったように近寄ると神殿内がざわめいた。


「どなたですか!」


 慌てたように言うその声は誰のものだったのかアリーと顔を見合わせて声のしたほうを見るとカウンターの方から徐々に人が割れていく、そして待ち合い室の人達も困惑するように移動し、こちらに視線が集中する。


「え?」


 その場にいるすべての視線を受けて困惑するアリー。


 神官服を着た若い男が慌てて走り寄る。


 視線をこちらに向けたまま静かに、確かにざわめく神殿内。


「あなたが仮契約をなさった方ですか!」


 仮契約?まさか・・。


 柱とアリーの影からこっそり見るとカウンター付近には人以外見えない。と思ったらトンっと背中を押されてアリーの足にぶつかった。


 アリーが下を見る。つられて神官も下を見る。


 リーアは後ろを見る。さっきの犬がいる。アリーと神官も犬を見る。


「まさか・・・あなたが?」


「危ないでしょ」


 背中を押したであろうマズル押さえて下げるようにすると負けじと上に押し返す犬。


 神官もアリーも唖然としていたことにリーアは気付かなかった。

 

 マズル ・ 眉間から鼻にかけての口部分とおもっていただければ正解かと


 説明って難しいですね

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