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「ブラシ」と「ギロチン」

スリッカー:ペット(主に犬猫)用のブラシ

爪きり:ニッパー型とギロチン型(握ると歯が上下する)がある


実物見たい方は画像検索おねがいします。

画像張ったりとかは良くわからないのですorz

 犬の一歩手前で止まってしゃがんでみる。


 伏せている犬は動じた様子もなく威嚇するでもなくリーアを見ている。


 大丈夫そうかな?


 もう少し近づいてみる。手のひらを上に向けて犬の鼻先より少し下に出すと犬はふんふんと臭いを嗅いできた。


 そのままにさせておくと納得したのか鼻先を引っ込めまたリーアを見る。


 大丈夫そうだな。とリーアも納得して、ちらりと待ち合い室の方を見て誰もこちらを見てない事を確認してからそおっと柱の影に隠れるように手の届く位置まで動く。


 最初は首の横辺りに触ってみる少し硬い気もするけどさらさらで気持ちいい。


 形はコリー(立ち耳で長毛)に似ているけど色は白に近い灰色。毛の感触も気持ち硬めくらいか。


 所々もつれてるのが気になるけどブラシも無いしな・・・あ。


 そういえば「ブラシ」いっぱいあった。


 柱の影から覗いてみるが誰も気にしていない。アリーもまだ戻らないようだ。


 「道具生成・ブラシ」


 どうやるのか分からないので小さな声で言ってみた。


 「生成に失敗、材料が足りません」


 脳内に抑揚のない声が響く。道具を作るのは材料がいるようだ。


 じゃぁ「生成魔法でブラシ」も作れない・・・・か・・・?


 今度は脳内で思っただけなのに「ブラシ」が出てきた。しかも「スリッカー」。


 「え・・・と・・・?」


 スリッカーを見て犬を見る。犬も首を傾げてる。ような気がする。


 まぁ、いいか。


 犬の頭をなでてから首の横にスリッカーをかけてみると大人しくされるがままになっている。


 そのままスリッカーの位置をずらしながらかけていくと耳の後ろ下のあたりが気持ち良いようだ。


 「ふふふ。気持ちいい?」


 そのあたりを数回指でコショコショっとくすぐってやると手に擦り寄るようにしてくる、気持ちいいらしい。


 手に持った感触が薄くなったと思ったらスリッカーは消えかけていて「あれ?」と思う間に完全に消えた。


 材料のいらないのは残らないってことかな?良く分からないな。


 トリマーの習性なのかつい耳チェックや爪チェックをしてしまう。


 これは大事な事で、もし異常があれば症状が悪化する前に未然に防げるのだ。


 そしてこの犬にも些細ながら異常はあった。爪が長い。人間で言うところの親指の爪が肉球にほんの少しだけど触れていた。


 このままだと肉球に刺さってしまう。爪きりって・・・・無いよな?


「うー・・・・ん?」


 そういえば「ギロチン」ってどうなんだろう?イメージ的には処刑でしかないけど爪きりは「ギロチン」タイプだったはず。


 特殊魔法「ギロチン」属性切断:指定した位置を切断する。


 ・・・・・なるほど。魔法効果は知ろうとすれば分かるのか。ということは。


 「ちょっと切らせてね?」


 一応声をかけてから右手を持つと今度は「ギロチン」と心の中で思ってみる。


 そうするとうっすらと線というか円というかが見える。これで位置指定ができるんだろう。


 爪の血管位置を確かめてからその外側数ミリを位置指定。線がはっきりしたと思ったらスパンと爪が落ちた。


 リーアは切れ味にビックリしたし、犬も落ちた自分の爪を見ている。


「えっと・・もう片方もね?」


 動揺しつつ左手を持ってみるけど犬は持たれた左手をじっと見るだけでなにもしなかった。

犬ネコの爪の中には血管が通っています。


白い爪の子がいる方はピンクの血管を見てみよう!

黒い爪の子のいる方は見るんじゃない感じ取るんだ!(ぇ

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