97話 そなえ
97話 そなえ
ネオバグを倒した直後、気付けば、虹宮たちは、日本に転移する前の状態に戻っていた。
そこには、アダムが待っていて、
「見事だ。ネオバグを倒したお前たちには、それぞれに10億MDPを報酬として与える」
「それぞれ10億……」
「また、とんでもない数字だな」
「サービス終了前のソーシャルゲーもかくや……」
「さらに、ネオバグ討伐ミッションをクリアしたお前たちには、300万MDPで回せる限定スペシャルガチャ『デストロイ・アルテマゴッドキャンペーン・ガチャ』の使用許可が出ている。クライシスのように、超高確率で究極レアが出るわけではないが、かなりの確率で究極レアが出る仕様になっている。これで、ミシャンド/ラとの戦争に備えるといい」
「……なんか、ずいぶんと親切というか……気前がいいですね」
「主上様は、理不尽を嫌い、ルールを遵守なさる御方。難しいミッションをクリアした者には相応の対価をあたえる」
「……へぇ」
岡葉はそうつぶやいてから、心の中で、
(確かに、楽なミッションではなかったが、アルテマ・トランスフォームさえあれば、さほどの難易度ではなかった……何か、裏を感じるな……)
「戦争開始は数時間後。それまでに準備を整えろ」
そう言って、アダムは瞬間移動でその場をあとにした。




