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2050~ステータス1の廃人  作者: 烈火
第一章『手を取り合うまで』
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☆メインストーリー1-2 仮想空間・対人戦

~仮想空間・ギルドハウス前



織姫「何よこれ?」


淘汰「これは対人用サンドバッグだ。」


夜の仮想空間での出来事だ。


俺、淘汰は人型のパンダつまり自分と同じ見た目のサンドバッグを織姫に見せた。


何故こんな事してるかは少し前の話に戻る




~現実世界・那藤(淘汰)の家


家には基本誰もいない。

父親は俺が物心着く前に亡くなり、母親は単身赴任だ。

それなら


「ただいま」


という声に返事は返ってこないのだが


「おかえりぃ!

じいさんのアプリ入れるの大変そうだったね、先帰ってカレー作ったから食べとき」


と雪崩のように元気の良い声が聞こえる。

速水だ、1人で家に居る俺を心配して頻繁に夕飯を作っている。

リビングに入るとエプロンを着た速水が赤ちゃんサイズのお皿にカレーを乗せテーブルのを上に出していた。


「お前本当その量でいいのか?

はやみんその5倍以上は食べれるよ?」


「いつもありがとな、量は丁度いい。

そうそう行儀は悪いが今日はこいつをここに置いとく」


俺は手に持ったタブレットをテーブルの上に置いた、織姫の件があるからだ。


速水は自分用の大盛りのカレーライスを用意すると俺と同じタイミングにテーブルに座った。


「まぁとりあえず食べながらでいいよ

ここにはうちの母ちゃんもいないし行儀関係ナッシング!」


互いにとりあえず頂きますをしてスプーンを手に取りカレーを食べ始める。

俺は口にするのは飲み物くらいで基本1日1食も食べないが速水の料理は食べる、というより食べないと怒られる。

このカレーも甘口で刺激が苦手な俺でも食べやすい物だ。

本人曰く辛いのが苦手だから自分も好都合と言うらしい。


まぁそんな話はさておき。

早速タブレットが振動し始めた。


「お、GMもどきさんからメール!」


速水が素早く指さして反応するとタブレットには2頭身の織姫、ぷち姫が沢山吹き出しを出していた。


『何食べてるの?

人間はやけに汚いもの食べるのね?

シカト?

エプロンあんまり似合ってない

変なあだ名また付けないでぶっ飛ばすわよ

いつ仮想空間に戻るの?』


声は聞こえねぇがやけにうるさいなこいつ

速水は少し呆れた表情をした。


「やっぱさ、はやみん思うんだけど

飯時にタブレットの電源が付いてるのってさマナー違反だと思うんだ」


「俺もそう思う」


速水に指摘され俺がタブレットの電源を切ろうとした時だ。

急に記事のリンクを貼って織姫が吹き出しで話しかけた。


『(仮想空間A17地区にて現れたLv1の紅き狂戦士。

冒険者Lv40代含む男性二人に決闘(デュエル)しかけ瀕死に追い込む)

っての見かけたんだけど決闘って何?』


「これは……!?」


俺と速水はこれを見かけ目を見張った。


~仮想空間・ギルドハウス前



淘汰「決闘ってのは互いの合意で戦闘不能になるまで闘う対人戦だ。

合意で行うからGMの制裁の対象外なのが厄介。

織姫は喧嘩っぱやそうで心配だからギルド来てもらってすぐだが一応教えようと思う。

さっきの記事通りならここA17地区の街にそのやばいやつがいるはずだからな」


夜ギルドハウスの庭にて俺とチャラ民、織姫は集まっていた。

月明かりが照らし街の灯りあるお陰で視界はそこそこ明るい。


織姫「私は闘わないわよ。

そんなの手下の仕事だし、けれど話位は聞いてあげるわ」


チャラ民「シルエットがなんか嫌だ」


織姫「は?」



戦闘指南のため剣を渡された織姫だが地面に刺し腕を組んでいた、まぁこのでかい態度は今に始まった事じゃない。

1番早いのは本人が剣を振るって理解してもらう事だが奴はGMなので俺が再現しながら一気に喋っても理解するかもな。


淘汰「決闘は無機物に対してなら責任を持った上で行える。

つまりGMの制裁対象、器物破損罪に掛からなきゃ勝手にどうぞって事だ。

こうした感じで」


視界に出た決闘のマークを押しカーソルをパンダのサンドバッグに向けた。

そしてそのカーソルから承認が表示されると自身の頭とサンドバッグにHPのゲージが出た。


織姫「へぇ、ゲージね。

あれ?サンドバッグはLv0、HP∞って数字が表示されてるけどあんたのは表示されないのね?」


淘汰「いや俺は数値を非公開にしてる。

普通レベルやHPがアバターの頭上に表示される、んでとりまこんな感じでズバズバ切るとダメージも出てくる。

このサンドバッグは特殊だからダメージは固定だがな」


表記されるダメージの値は1、1、1、1の繰り返しだ。

織姫は腕を組んで見ていたが興味を持ったらしく織姫は速攻でサンドバッグに決闘をしかけた。


織姫「割り込むと選択肢が出て一緒に闘えるのね」


淘汰「お、おう飲み込みが早いな」


織姫のステータスはMl1,866,259 HP25と表示された。

な、なんなんだこれは?

戦闘外のチャラ民も反応をした。


チャラ民「な、何このMlって!?

とんでもない値だし」


織姫「お小遣いかしら、確かそんくらい貰っていた記憶あるわ」


淘汰「約180万VR通貨という事か!?

それはそれで凄いが何に結び付くかはよく分からない、けどGM達がLvを持たないのは初めて知ったぞ」


織姫「んでどうすんのよ?

喧嘩の売り方、殴り方、そしたらその後勝ち方を教えるのが道理よね?」


織姫はイライラしながら組んだ腕を指で叩く。

俺は手っ取り早く済ませるため次の説明で終わりにする事にした。


淘汰「何かのきっかけでスキルを覚えるだろうがそれは置いてクリティカルとジャストガード、回避だけを今回は説明する。

相手が攻撃した時にタイミングを合わせる事で優位に立ち向かえる」


パンダが急に腕を上げ始めたのを見てチャラ民がビビる。


チャラ民「うわ動いた!!

いつ見てもキモいんだけど!」


織姫「珍しいけど同感」


淘汰「何か傷付く……、おいしょっと!」


話しながらタイミングよくその攻撃を弾いてガードをする。

こちらの表示は0と出て相手のサンドバッグには2というカウンターダメージの表示が出た。

織姫が何か声を出そうとした瞬間パンダの見た目のサンドバッグは飛び蹴りをした。

チャラ民が大きな声を上げる。


チャラ民「わわっ飛んだ!

キモいキモい!!!」


淘汰「……よいしょっ!

ってか人を人類の敵扱いするな」


織姫「いやあんたの事じゃないでしょ」


蹴りをタイミングよく避けるとサンドバッグGパンダの後ろに回った。


織姫「へぇ便利じゃない?」


淘汰「最後にクリティカル、急所つまり頭、首、胸の3箇所どこかに当たればダメージが倍で……」


チャラ民「金的は入りませんか?」


淘汰「えげつないな、それは含まれない。

そして上手く当てると」


剣を投げて拳を握りサンドバッグの頭を思いっきりパンチした。

DCという表示と共にそこからサンドバッグは鏡が砕けるかのように壊れた。


淘汰「HPに関係なく敵を倒せる」


織姫「HP∞だったのにこんなあっさり壊せるのね、ところでDCって何?」


俺が説明しようとした時チャラ民が先を取った。


チャラ民「Death Criticalだね

奇跡でも起きない限り普通の戦闘では出ないから安心していいよ」


織姫「ふーん、まぁ何となく分かったけどさっきからじろじろ見てる奴居るわね」


!?


俺は夢中になっていて気付かなかった。

その人物は気付いたのか、ズドンという音ともにギルドハウスの門を破壊して中に入ってきた。


煙から出てきたのは瓶の液体をそのままごくごく飲みながら歩く人物。

赤髪、金色ジャージで頬を紅潮させた女性であった。

飲み干しもう片手に持った瓶を投げ捨ててニヤリと笑った。


レイブン「せんとーしなんかんしゃー、ヒック、のらりくらりのたびをしてー、おとこしばきゃ、だめがねとおる、ヒック、あたまがいった、あっしにいった、ここつきゃまんぞくできますぞ」


淘汰「何があったこいつ?」


酔いが回り過ぎてるのか目をぐるぐるさせて支離滅裂な歌をしゃっくりしながら上機嫌に歌っている。

この今にも危ない雰囲気な謎の人物、もしやこいつがA17地区事件の犯人か?

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