☆導入部分4
仮想空間・ギルドハウスにて
チャラ民「引き締まり、取り決め、取り締め、取り……うーん違うなぁ、取締役!
あ、わかった!
取り縛られの時間だ!」
淘汰「縛られてどうする?しかも程遠いし…、言いたいのは取り調べ?」
スミス「このギルドハウスにこの子が居座ると言って強引にここにいるから聴取みたいなもんか」
ここはスミスがギルマスを務めるギルド「ego」のギルドハウスだ。
加入してるのは俺達3人に加え今は場を離れてるねこさんの4人だ。
GM2.5と表記された10代前半と見られる少女は終始むすっとした顔でこちらを見ている、機嫌が悪いのか終始眉が上がっている
この少女は昨日の七夕で空から落ちてきた謎のアバターだ。
他のGMは1.なんちゃらと表記されているのに対しこいつは格上なのかギルドハウスに居座ると決めたら誰も文句を言わなかった。
ひたすら無言を決めこみ何も情報がないが時間としても遅かったので結局解散した。
そして今日ログインをしギルドハウス入ってすぐのテーブルで再び会話を始めた訳だ
するとここに来て初めてやっとGM2.5が話を始めた。
GM2.5「寒い三文芝居のもてなしには興味が無いわ。
んで取り締まりにはカツ丼が出るんでしょ?」
表情と言葉に裏腹でノリノリだなこの人。
何となくだが不思議と口調で伝わってくるものがある。
スミス「へぇ、GM1.前半特有の無機質な喋りとは違うんだな織姫さんは」
淘汰「色々聞きたい事があり過ぎて逆に聞くのに困る」
GM2.5「へぇ、織姫ね。
いい名前じゃない、まぁとりあえず聞くのが面倒なら私がひたすら喋るから。
すぐにカツ丼と酒を持ってきて
時間はうーん14時間くらい話そうかしら」
淘汰「え」
一瞬冗談かと思って苦笑いしたが本気で言ってるとすると人間とは時間の価値観が違う。
いやてか、お前明らか未成年だろ。
GM2.5「ああ、私設定された歳は言わないけどこれでも成人してるからそれよりそこの淘汰されてそうな名前のパンダ。」
スミス「パンダはパンダじゃけぇ」
淘汰「まぁそうは呼ばれてるが……」
GM2.5「いやあんたの見た目とかは全くを持ってどうでもいいの、その淘汰って名前は偶然じゃないわよね」
淘汰「昔から使ってるから恨みを買った奴らだったらみんな知ってるだろうな」
2.5は先程から表情が険しいし言葉もキツいが口調だけは柔らかな為敵意自体はそこまで感じはしない。
だがこちらの名前だけを知ってる奴はろくな奴がいなかった為つい口調がキツくなってしまった。
するとチャラ民が俺と2.5の間に立ち両手を腰に当て威嚇した。
チャラ民「さっきからやけにデカい胸揺らして文句言ってるけど胸で喋ってるの?
胸だけ星人?それとも口だけ成人?」
いやそういう個人的の外見を指摘するのは違うと思う、と主張した時だ。
2.5の表情が変わった。
GM2.5「変な名前付けないでよ。
あ、でもまさか私人間ぽくない?」
チャラ民「ないない。
おっさんとかDTとかのネカマが使う女性アバター並のサイズ。
そこまで来るとバランス的に服との相性も悪くなる」
GM2.5「勉強になったわ。
まぁただこれは私のトレードマークでありポリシーだから譲らない」
頑固だな、ちゃんと自己主張するあたり他のGMに比べ人間らしさがあるような。
しかしチャラ民武器投げ過ぎてその中のブーメランが地味に頭に刺さってる。
彼は相変わらずマシンガントークを続けた
チャラ民「あと身長!
女性の成人キャラなら150cm前後位が低いって傾向あるけど下手すると140切ってるでしょ。
その身長だと等身の関係で服の範囲限られる傾向があるよ?」
GM2.5「人間は小さければ小さいほど可愛いんじゃないの?」
淘汰「ストップ、こいつは外見とか言い出すと長いから。
それにかなり論点がズレてる」
スミス「てか仮想空間くらい自由な姿でも私は良いとは思うけどね。
綺麗さ、醜さは人によるがそれを判断して好きな姿である事がここの良さだし」
スミスも赤髪にサングラスで長身でいかついが現実だとバーのマスターの様な落ち着いた男性である。
チャラ民は急に考える素振りを見せスミスを指さした。
チャラ民「イグザクトリー!」
それは置いてGM2.5は俺を見て再び険しい表情で歩きながら話しかけた。
GM2.5「本題に入るわ。
あんたに用があったの淘汰」
淘汰「なんだよ」
その時だ、ドアを開けねこさんが入ってきた。
ねこさん「JINYAさんのライブ放送を観ててログインが遅れたっす!
って……」
GM2.5「私に人間を教えて」
ねこさん「な」
皆ねこさんが入ってきたのは分かったが2.5は彼女を無視してそうこちらのお腹に人差し指を当てた。
とりあえず俺は機転を効かせるつもりで肩を竦めて
淘汰「俺パンダだから分からない」
と言ったが白けてしまい後悔した。




