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100連目 押して引いて、たたいてこねて。

前回のあらすじ

「鬼若は運営にチート能力を貰ったのじゃ」


ガチャ神のワンポイント情報①

「仲間になるキャラは異世界より来た者なのじゃ。彼らは来訪者と呼ばれておるぞ」

 俺がベルフェゴールを勧誘した瞬間、時が止まったように静かになる。

まくら……。つまり俺の突然の言葉に、ふたりとも困惑しているのだろうか?

そりゃね、俺もいきなり「僕と契約してナントカカントカ」って、ただのまくらにしか見えないナニカに言われたら、パニックに陥るよりも、思考も行動も硬直するだろうけどね。



「主様! お言葉ですが、何故このような奴と契約するのですか!」



 だが、二人はそういう方向性で硬直しているわけではなかったようだ。

俺がベルフェゴールに契約の話をすると、本人よりも鬼若がつっかかってきた。



「え? 戦力は多いほうが良いだろ?」


「ですが! 俺がコイツより強い事は先の戦闘(バトル)で証明されたでしょう!?」



 戦力の多さの話をしたつもりが、単体の強さに話をすり変えられてるな。意図してやってるわけではないと思うけど。


 それにどちらかと言うと、他のSSR(★7)と契約されてしまえば、自分がお払い箱になる事を心配してるんじゃないだろうか。今までは最弱と言われてたわけだし。



「まぁそうだな。けどさ、考えてみなよ。確かにお前は強くなった。

 少なくともベルフェゴールに勝てるのだから、属性相性すら無視できる大幅強化だ」



 鬼若は「そうでしょうそうでしょう」と言わんばかりに、大きくうんうんとうなずく。

その顔は見事なドヤ顔で、ちょっとイラついたがそこはぐっとこらえて、大人の対応と、交渉術で言いくるめよう。



「けどな、今の俺はこんな(まくら)状態だ。お前が戦っている間は、誰が守ってくれる?」


「それは……。他の契約者でもよろしいのではないでしょうか」



 少し声のトーンは下がったものの、やはり契約には乗り気ではないか。

自身の立場を守るためというのもあるが、鬼若はベルフェゴールの事を信用してないというのもあるだろう。

まぁ、さっきから俺を「まくらコレクションに」と言ってるくらいだからね。っていうか「まくらコレクション」ってなんだよ。


 それはともかく、だからといって俺も折れる気は無い。

今まで手の届かなかった存在がこんなに近くにいるのだからな。



「それはつまりSR+(★6)以下に守らせるという事か?

 今回みたいにSSR(★7)を相手する事になるかも知れないのに?」


「ですが……」



 もう一押しといったところか。そうだな、押すだけじゃなくプラスして……。



「それにな、さっきベルフェゴールは、俺の服(まくらカバー)を作ってくれたって言ってただろ?

 だったら、俺の身の回りの世話をしてもらうにも、ちょうど良いと思わないか?

 あとさ……、お前は何か勘違いをしているかもしれないけど、俺はお前の事を信用してるんだ。

 俺の持つ最強の矛、それがお前だ」


「最強の……、矛ですか」


「最強の矛を持つ者には、最強の盾も必要だとは思わないか?」


「最強の矛と、最強の盾……」



 人はそれを矛盾と呼ぶが、最強の矛が最強の盾を貫けないとは言ってないしセーフだろ。

それにそんな事を気にする奴はここにはいないだろうしな。


 鬼若はしばらく黙り込み、なにやら考えを巡らせる。

しかしその顔は完全に緩みきってるし、俺は落ちたなと確信している。



「わかりました! 主様の最強の矛として、俺の後ろは最強の盾、ベルフェゴールに預けます!!」



 鬼若が乗せられやすい奴でよかった。

まぁ、今まで誰しもに最弱と呼ばれていたのだから、最強だと煽ててやれば落とせるとは踏んでいたけどね。


 しかし俺は鬼若とは違う。「計画通り……」などとニヤリとする事もなく、分かってくれて安心したという顔をしておかないとな。

まくらの表情が読めるとは思えないけどな。



「盛り上がっている所悪いのだが……」



 と、ここで今まで俺達の話の行方を見守っていたベルフェゴールが口を挟む。

もしかして契約したくないとか言わないよね……?



契約式ガチャで我を引き当てねば契約はできぬぞ」



「「あっ……」」

今回もちょっと短いね~


「今週はなんと3日連続更新じゃ!」


中の人が悲鳴上げてそう


「中の人がメタすぎるって言ってたのじゃ」


だって俺達神だし~?第四の壁くらい越えられるし~?


「次回投稿予定を告知させてる時点でお察しなのじゃ」


次回っつても明日11月17日(土)更新なんだけどね


「更新頻度上げられるとワンポイント情報のネタが無くなるのじゃ…」


ガチャ神ちゃんメタ~い★

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