巨大グマ
イゾルテは二代目(二台目?)となる移動指揮車に乗って先行したスエーズ軍の後を追っていた。ドルク領内に深く侵攻していたスエーズ軍は
ドルク軍からの反撃が一向に無いことに返って焦燥感に駆られていた。だがそれを追うプレセンティナの一行はほとんど無防備なくせにのほほんとしたものだった。彼らもドルクとの戦いが八百長であることを知らなかったのだが、信頼するイゾルテが平然と昼寝なんかをしているものだから安心しきっていたのだ。
だがそのイゾルテは悶々と悶え苦しんでいた。……暑さに。
「あついー、あついぞー」
イゾルテは毛深く逞しい腕を枕にしながらも、そのもふもふでふかふかな保温力に閉口していた。いや、ぜんぜん黙ってないけど。
「だからー、かってにベッドに入ってくるなと言ってるだろーがー」
ぶつくさ言いながら起き上がったイゾルテは、床の上ですやすやと眠っているレオを見つけた。
「おや……?」
レオが床に居るのなら、イゾルテの隣で寝ているのは何者なのだろうか? 毛深くももふもふなその腕の持ち主とは……? ゴクリと唾を飲み込んだイゾルテは、そのままゴロンと床に転がり落ちながら安らかに眠っていたレオを踏み越え、彼を盾とするように身構えた。叩き起こされたレオにしてみればいい迷惑である。
「だだだっ、誰だっ!?」
誰何の声にもその腕の持ち主は何も答えなかった。だって人間じゃなかったから。
「……くま?」
それはどうみても熊だったが、どう見ても普通の熊ではなかった。なんか毛色も明るいし、獣臭くもないし、何より恐ろしげでもなかった。
というか明らかにぬいぐるみ{巨大テディベア(注1)}である。凶暴なはずのクマもぬいぐるみなら可愛いものだ。……小さければ。というかどこからどう見ても熊じゃないんだけど、2mを超えるんじゃないかというその巨大さからクマっぽいなぁと思えるのである。
その異様な巨大さにイゾルテははっと息を呑んだ。
「ま、まさか女神ヘーレからの使者なのか……?」
ゼーオスの妻ヘーレは女神アルテムスの従者カリストラが夫と不倫して子供を作ったことに怒り、彼女を真っ黒な熊に変えてしまったのである。っていうか、カリストラはアルテムスに化けたゼウスに強姦されただけ(注1)なのに! タイトン神話の頂点に君臨しているのは、強姦魔と嫉妬妻という最悪のコンビなのである。だが全く動かないところを見ると、このクマは生きてはいないようだった。
「……なるほど、これはあくまで警告なのか」
勘が鋭く神話に精通し、意味深な贈り物にも慣れているイゾルテは、神のメッセージを素早く正確に読み解くことが出来た。つまり女神ヘーレは、美しいイゾルテがゼーオスと密通することを警戒して……
「すっごい美女だと思ってベッドに連れ込んだら実は男だった、なんてことに注意しなさいってことだな!」
……まあ、そういう解釈もありかもしれない。ヘメタル神殿のカエサレが聞いたら心から同意してくれるだろう。それにイゾルテの場合サラという実例が身近に居るのだ。もしコレポリスの総督府で彼を女性だと誤解したまま女湯に連れ込んでいたら、いったいどうなっていただろうか?
――うーむ、男だと分かっていてもあの首のしたに男の体があるところが想像できないなぁ。本当に悍ましいナニが付いているのか? 実はテ・ワみたいに宦官なんじゃないのか? いやいや、こういう迷いがあるから警告が送られてきたのだ。あれ? ということは、まさか……
彼女はメッセージの奥に隠された神々の真意に気づいた。
「神々は真の愛を応援してくださっているのかっ!? わっ、分かりました! これからも男なんか近づけませんっ!」
もしこのクマが本当にヘーレからのメッセージだとしたら、一周回って目的を達したようであった。
だが巨大クマには一つ大きな問題があった。クマと言っても子供が喜びそうなぬいぐるみである。凶暴なはずのくまもぬいぐるみなら可愛いものだ。……小さければ。
「2mはありそうだなぁ……」
小さければ優しげに見えるつぶらな瞳もこれだけの巨体だと何を考えているのか分からない不安を掻き立て、笑いかけるように開かれた口も今にも食らいついてきそうな恐怖を掻き立てた。そして何より、そのふかふかもふもふな毛皮が最悪だった。……夏には。
「暑苦しい……見ているだけで暑苦しい! レオ、今まで邪険にして済まなかった! お前はとっても涼しげだぞ!」
「に゛ゃ~」
レオにとってはぎゅっと抱きついてきたイゾルテの方こそ暑苦しいようだった。
「しかしこんなでっかいのどうやって隠せばいいんだ?」
先代(台?)の移動指揮車での経験を活かし、この移動指揮車(改)には贈り物の隠し場所がいくつも組み込まれていた。だがイゾルテ自身よりもはるかに大きなこのクマを隠せるような場所は無かった。入るとしたら控えの間にあるクローゼットだが、そこではエロイーザに見つかってしまう。
「2時間後には夜営か。なんとか言い訳出来るようにしないとなぁ……」
イゾルテは暫く腕を組んで考えこむと、ごそごそと道具箱を漁り始めた。
それからおよそ2時間後、車列が停止して兵士や職人達が夕食の準備を始めると、恋人であるコロテス男爵のカメルスで甘いひとときを送っていたエロイーザがどこか夢心地の足取りで移動指揮車にやって来た。彼女の口の端には白いクリーム状の何か付いていたが、だれもその正体を問いただしたり探ったりはしなかった。だってきっとクリームだから。
「陛下ぁ、そろそろ起きてくださぁい。食っちゃ寝してると太りますよぉー。ふわぁぁ」
実に説得力のある言葉だった。自分の身を顧みない渾身のギャグかもしれない。だがそんな彼女も、イゾルテが「私が起きるまで部屋に入るな!」という言いつけをしっかりと守るようになっていた。破ったら食事を抜くと脅迫されたので……
「おやおや、もうそんな時間かぁ。ぐっすり寝たなぁ」
幾分くぐもったイゾルテの声を聞いて、エロイーザは扉を開けて部屋に入った。
「陛下ぁ、なんか声が変ですよぉ……って、くっ、くまぁー!?」
収納式の簡易ベッド――ただし美女と同衾できるように初代より随分大きくなっている――の上にあったのは、麗しいイゾルテの寝姿ではなく、ふてぶてしく手足を大の字に伸ばした――そして収まりきらずに床に投げ出した――大きなクマだった。
「何だエロイーザ、そんなにこの服が珍しいか?」
クマはそう言いながら起き上がろうとしたが、何度かモゾモゾと動いただけで挫折してゴロンと横を向いた。そして手をクイクイと合図をした。
「苦しゅうない、余を起こすが良い」
何ともふてぶてしいクマである。
「服って……内臓は陛下なんですかぁ?」
「内臓って言うな! 中にいる……じゃなくて、この服を着てるのは私に決まっているだろう?」
イゾルテはこの巨大クマをクローゼットに入れる大義名分を得るために、背中を開き、胴体と手足の継ぎ目を貫通させるように縫い直して、中に入れるように細工をしたのである。ちなみに身長が全然合わないので、イゾルテの頭はクマの胸の辺りにあった。だから上半身が重すぎて起きれないのである。
「さあ、さっさと起こすがよい」
エロイーザはいろいろ釈然としなかったが、しぶしぶクマの手を取って起き上がらせた。中身がイゾルテなら食べ物ではない。彼女の興味は主に食べ物に限定されるのだ。
「どっこいしょ。だいたいお芋50kgくらいですかねぇ~。思ったより軽いものですぅ」
見た目の割には軽かったが、中身がイゾルテの割には重いという微妙な重さである。だが野良仕事で鍛えられたエロイーザにはなんということも無かった。
――いや、別に芋じゃなくても50kgは50kgだろ?
イゾルテは思わずツッコみそうになったが「ケーキの50kgだったら体感で300gくらいですぅ」とか言われそうだったので止めておいた。そんなことを言われたら更に全力でツッコんでしまいそうだが、今エロイーザに拗ねられては大変拙いことになるのだ。なぜなら彼女は……汗だくだったから。待機してる間に脱水症になりかけていたのである!
「大義である。ところで今度は……脱がしてたもれ」
真夏のクマは大変なのである。
スエーズ軍はドルクの奥地へと侵攻していた。未だ戦闘はない。途中で難民たちには出くわしたが、スエーズに逃げろとだけ伝えてスエーズ軍は更に前進していた。いつ敵が現れるのかと兵士たちは緊張していたが、それを率いるバールが渋い顔をしていたのは敵襲を心配してのことではなかった。
――イゾルテ殿はまだか? このままドルク軍と接触したら、偽物の矢が必要になると言うのに……
これから起こる戦いが八百長だと知っているバールだからこその懸念である。ついでに八百長だと知らない兵士たちを騙し続けていることも大きなストレスだった。更に言えば八百長だとバレた時の兵士たちの反応も怖い。最終的に兵士たちにどのような説明をするつもりなのだろうか?
「陛下、バラクダットはもっと東のはずです。なぜ海岸を北上しているのですか?」
「あー、それはドルクとの打ち合わ……ゴホンっ! 対ドルクの、イゾルテ殿との打ち合わせで、聖地も回復しておこうということになったのだ」
「聖地マラッカやメッシーナは南ですが……?」
「……ヘルハレムも聖地だ」
確かにヘルハレムも聖地ではあった。しかし唯一無二の神殿があるマラッカやイスラム帝国発祥の地であるメッシーナに比べれば、預言者がちょっとうとうとした時に夢に見ただけのヘルハレムは格がガクンと落ちるのは明らかだった。(注3)
「そ、それに、我々がヘルハーレムに向かえば、ドルク軍とはアイン・ジャーノレートで対峙することになるだろう」(注4)
「巨人の泉……?」
「そう、小さな川だ」
「…………」
バールはどうしてそんな小さな川の名前を覚えていて、なんでそんなところで戦いになると確信しているのだろうか? そもそもドルク軍はここまで何の反撃もしてきていないと言うのに。途中の街や村にも一人として警備兵はいなかったし、現地の民の話では「スエーズ軍に抵抗せずにさっさと降伏しろ」と言って去ったそうである。
――これまで幾度と無く攻めて来ていたドルク軍が、いったいどういう風の吹き回しだ? 撤退するだけなら内戦で戦力が枯渇しているのだとも考えられるが、何で住民に降伏を勧める? どうせ我々に征服されるとしても、恐怖を煽って少しでも抵抗させるように仕向けた方が得だろうに……
緊張の中で不可解な事も多く、奴隷軍人たちの不安はさらに増していた。
だがそんな中、とても心強い知らせが飛び込んできた。
「陛下、プレセンティナの増援が近くまで来たようです」
「おお、そうか! では打ち合わ……ゴホンっ! 歓迎の挨拶をして来ねばならんな」
「はあ。しかし10ミルムほど離れていますし、イゾルテ殿は体調を崩されてお倒れになっているようですよ」
「な、なにっ!? それはいかん! 急いで見舞いに行かねば」
バールは慌てて馬を走らせた。ここでドルク側との連絡手段を失っては、本当の戦闘が起きかねないのだ。
熱中症になったイゾルテはベッドで横になっていた。彼女が食事も要らないと言うと、エロイーザは「食べないんですかぁ? 仕方ないですねぇ、じゃあ私が食べておいて差し上げまぁす♪」と看病を放り出して出て行ってしまった。全く御大層なメイドである。イゾルテは時々なんでエロイーザに給料を払っているのか分からなくなることがある。
「食費は天引きにしようかなぁ……」
イゾルテが(エロイーザにとっては)物騒なことを呟いていると、俄に外が騒がしくなった。
「ここか? ここでイゾルテ殿が臥せっておられるのだな?」
野太いその声はバールのものだった。
「そうです。そうですけど、陛下は横になって……って、ちょっと! 勝手に入っちゃまずいんですって!」
ガタガタと移動指揮車のドアが開けられる音を聞いて、ネグリジェ姿だったイゾルテは慌ててシーツを被った。
「イゾルテ殿ぉー! 大事はござらぬかぁ!?」
間一髪である。男とはどうしてこんなにデリカシーがないのだろうか。
「イゾルテ殿、何でシーツを被っているのでござるか?」
「……おまえが突然飛び込んで来るからだろう」
自覚がないとは驚きである。本当に本当に、どうしてこんなにデリカシーがないのだろうか。
「熱中症の時は涼しくした方が良いでござるぞ。シーツを取るでござる」
シーツがぐいっと引っ張られるのを感じてイゾルテは慌てた。
「ば、馬鹿! 何をする!」
「ひょっとして、体を見られるのを恥ずかしがっているのでござるか? イゾルテ殿の体が貧弱であることなど、とっくに分かっていることでござるよ」
「…………!」
何という言い種だろう! 社会的な弱者(貧乳)に向かってなんと配慮のない王なのだろうか!? 本当に本当に本当に、どうしてこんなにデリカシーがないのだろうか!
――く、くそぅ! バールも所詮は脳筋の巨乳好きだったということか。なぜ小ぶりな胸を愛せないのだ! っていうか、そんなの全然悔しくないし! そもそも、だったら何で寝こみを襲ってくるんだよ!
実際にはバールはイゾルテを貧弱な体をした「男」だと思っていたのだし、なよなよしていても「大した男でござる」と評価していた。だからこそ行く行くはシャジャルの婿にと考えていたし、イゾルテが倒れたと聞いてすっ飛んできたのである。それに、そもそもイゾルテ自身も巨乳が大好きだったし。
「わ、わたしだって脱いだらスゴイんだぞぉ。……見せないけど」
「別に見たくはござらん。とりあえず元気そうで何よりでござる。某は出て行くでござるが、とにかく塩と水をたくさん摂ることでござるよ。
汗には塩が含まれてござるから、出した分を補給するのでござる。あとは食事もちゃんと取るでござるよ。食欲が無いなら、せめて砂糖水でも飲んでおくと良いでござる」
意外に的を射た言葉にイゾルテはシーツから頭を半分だけ出した。バールは彼女の目を見て優しげに微笑むと、一つ頷いてから移動指揮車を出て行った。
「そうか、水だけ飲んでも駄目だったのか……」
汗をかいた分水をがぶ飲みしたのに一向に体調が回復しないどころか手足がひくひくと痙攣を起こす始末だったのだ。痙攣はマッサージしている間に治ったのだが、その後もめまいと吐き気が治まらずこうして横になっていたのである。(注5)
寝込んでる女の部屋にズカズカ上がり込んでシーツを引剥がそうとする無神経さとイゾルテの体調を気遣う優しさ、そして優しげな笑顔とやっぱりごっついオッサン顔に、イゾルテは少しばかり混乱した。そもそも敬虔なはずのバールが、赤の他人で年頃の美少女であるイゾルテに対してなぜこんなに破廉恥な行動を取ったのであろうか。
「ま、まさか……普段は顔まで完全ガードしてるくせに、病気の時は裸を見たり見せたりしてもOKってことなのかっ!?」
それは意外な盲点だった。確かに医療行為を目的としているのなら例外的に許される可能性も高い。だって人助けなんだから!
「それに、なんだか返って興奮しそうだぞ」
自分を信頼して頼ってきた女性に対して邪な心を隠し、診察や看病をするという名目で合法的に視姦……じゃなくて視診したり触診したり出来るのだ。
「そういえば胸にしこりができる病気{乳がん}もあるって聞いたことがあるなぁ。実際に触って確かめないとなぁー」
イゾルテはその場面を想像してみた。
「どうだ? どこも痛くないか?」(サワサワ)
「せ、せんせい、少し痛いですわ」
「なにっ! それはいけない、もっと詳しく調べなければっ!」(モミモミモミモミ)
「ああ、ダメですわ! せんせー!」
何と倒錯的で魅惑的な状況だろうか! いつしかイゾルテはだらし無い笑みを浮かべ、口の端から涎を垂らしていた。
「でへへへ、病院かぁ。これは何としても女性専用病院を作らないとなぁ。女性患者を男の医者に独占させておくのは勿体ない!」
ぎゅっと拳を握りしめた彼女はいつの間にか元気になっていた。これもきっとバールのお見舞いのおかげなのだろう。……たぶん。
注1 一時話題になったコストコの巨大クマは2m36cmあるそうです。
圧倒されます。そして邪魔です。
知り合いにプレゼントする時は、事前に意向を確認しないと大変なことになりますよ。
いや、私は買ってないですけどね。
注2 カリストラ=カリストーです。カリストーは処女神アルテミスの侍女であり、もちろん処女で美人でした。
しかし美人と見れば必ず犯すという性欲魔神にしてアルテミスの父であるゼウスは、いつもの様に彼女をレイプしました。白鳥に化けてレダを犯したように、今回は娘のアルテムスに化けて押し倒したのです。色んな意味で最悪です。
そしてそれに怒ったヘラの呪いにより、あわれカリストーはクマにされちゃうのです。
ごめんなさい、たかがレイプごときで最悪とか言いすぎでした。この逆恨みもコミで最悪です。
フランソワ・ブーシェ作『ユピテルとカリスト』では、ゼウスはアルテムスに化けたままで「うふふ、可愛いわね」「いやですわ、お姉さまぁ」みたいな百合百合な状況になっています。乳首が見えてるのは色っぽい状況なのかギリシャ神話のデフォルト状態なのか分かりませんけど。
この後ゼウスが「アルテムスだと思った? 残念、その父ちゃんでした!」と正体を表してからレイプしたのか、「お、お姉さま、何でそんなモノが生えてるんですか?」「うふふ、こういう道具なのよ」と誤魔化してやっちゃったのかは謎です。でも妊娠したので事後にバレてたことは確実ですね。
しかしこういった恐ろしい罠の被害者は、何も女性ばかりとは限りません。
東京の新宿2丁目やタイで綺麗な女性と出会ったとしても、彼女はゼウスの化身かもしれませんよ?
いやいや、私はそんな経験ありませんけどね。
注3 マラッカ=メッカ、メッシーナ=メディナ、ヘルハレム=エルサレムです。
メッカはカアバ神殿がある最高の聖地です。カアバは神の命令によってアダムとイブが作った唯一無二の神殿であり、もともとどこかにあったのがノアの洪水で流されてメッカに移動したのだとか。海底に沈まなくて良かったですね。
メディナはメッカを(半ば)追放された預言者ムハンマドがイスラム共同体を作り上げた都市です。国家としての発祥の地として、預言者ゆかりの地として歴史的な街です。
そしてエルサレムは、メディナに住んでたムハンマドがなんかうとうとしてた時に夢で見ました。いや、まあ、ガブリエルに導かれたとかいうことになってますけど……ぶっちゃけ聖地としての格が違うと思うんですよね。
注4 アイン・ジャーノレート=アイン・ジャールートです。ゴリアテの泉という意味だそうです。
ゴリアテとは、ダビテ少年にやられるために旧約聖書に出てくる可哀想な大男です。
飛び道具が卑怯だということを、何千年にも渡って教えてくれています。
ファンタジー世界ではたいてい、デカくて強そうだけどあっさりやられるキャラや兵器の名前に使われます。
ちなみにここでは歴史上大変意味のある戦いが行われましたが、今回は関係ありません。今回は
注5 熱中症にかかった時、水だけを飲むと塩分やミネラルが不足して熱けいれんを起こす可能性があります。
それくらいなら水を飲まない方がマシ……ということは全然ありません。とりあえず飲んでおいてください。
水を飲んだ上でそれに加えて塩分を摂る必要がありますが、更に一緒に糖分を取ると吸収が早いそうです。
塩飴やら塩キャラメルが熱中症対策として売られてる訳ですね




