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現実世界にステータスが現れたので、何が何でも最強を目指します  作者: 黄昏時


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第7話 圧倒

 俺は突っ込んでくるゴブリン達を見て、即座にある場所へと移動する。

 それは今し方倒したゴブリンの元だ。

 そして俺は左手のナイフを指輪に仕舞い、ゴブリンが落とした盾を手に取る。


 重量は多少あるが、取り回しは悪くなさそうだ。

 剣に関しては一旦放置するしかない。

 リーチ的には剣の方がいいし、戦いやすいだろう。


 ただ俺は剣を使ったこともなければ、そう言ったスキルを持っているわけでもない。

 ならばまだスキルもあり、使っていたナイフで戦う方がいいだろうとう判断だ。


 俺はそう考えながらこちらに向かってくるゴブリン達を見据えながら盾を構える。

 ゴブリン達は計九体。

 剣と盾を持ったゴブリンが三体で、槍を持ったゴブリンが三体。


 そして弓を持ったゴブリンが三体の、近・中・長に揃ったなかなかにやりにくそうな編成だ。

 雰囲気からしたら俺が最初に倒した奴がリーダー的な雰囲気だった気がする。


 そんな事を思考していると、弓を持ったゴブリンの射程圏内に入ったらしく俺に向かって矢を射ってきた。

 俺はそれに対して盾を前面に出し、その盾に身を隠すようにして攻撃を防ぐ。


 だた、その盾で防げた矢は一本だけ。

 他二本に関しては俺を軽く越え、後ろの地面に突き刺さった。

 あまり命中精度は高くないのか?


 そうだとしたらこちらとしては大助かりなんだけどな。

 何せ戦闘中に横から飛んでくる矢に警戒しながら戦うなんて芸当、今の俺にはまだ出来そうにないからな。

 

 俺はそう考えながら俺に対して斬りつけてきたゴブリンの攻撃を、盾を斜めにして受け流しながら連続した動作で軽く腹のあたりを斬りつけ即座にバックステップで距離を取る。


「浅いか」

「グェ?」


 だが俺の攻撃はあまり効果が無かったようで、ゴブリンは俺に反撃されたのが不思議そうに傷と俺を交互に見ながら首をかしげる。

 まさかとは思うが、頭の回るのは最初に倒した奴だけなのか?


「……試してみるか」


 俺はそう呟きながら、俺に向かって左右から走ってきているゴブリンを確認する。

 二体のゴブリンは俺と距離をつめると、左右からそれぞれ斬りかかってきた。

 俺はその攻撃をその場にしゃがみ込む様にして回避する。


 俺の頭上では二つの剣がぶつかり、鈍い音と共に火花を散らす。

 俺はそれに構わず、右に居るゴブリンの胸のあたりめがけてナイフを突き刺す。

 突き刺されたゴブリンは一瞬何が起こったのかわからない様子だったが、すぐさま血を吐き、両手に持つ剣と盾をその場に落としながら力なく俺に対して倒れかかってきた。


 俺はそんなゴブリンを力任せに突き飛ばし、両手に持つ盾とナイフを指輪に即座に仕舞い、今ゴブリンが落とした剣と盾を拾いながら体勢を立て直す。


「……作戦変更だ」


 俺の中でゴブリン達は最初に戦ったゴブリンと同じ知能で強さを想定していた。

 だが今の軽い攻防だけでも明らかに連携が取れている雰囲気はなく、本能で攻撃してきているといった雰囲気を感じる。


 それなら当初の作戦であるナイフでのヒット&アウェイではなく、剣のリーチと敏捷性を活かした戦い方をここで習得するべきだ。

 どうしてもナイフという短いレンジでの戦いはリスクが大きすぎる。


 攻撃するにしても懐に深く入り込まなければならないし、受けるにしても力負けしてしまう。

 今はそれで対処出来たとしてもこの先はどうなるかわからない。


 出来る事なら色々な武器を扱えるようになり、戦いの幅を増やしていきたいからな。

 にしてももしかしたらと思い仕舞ってみたが、まさかゴブリンから奪った武器も指輪に仕舞えるとはな。


 ひとまずは武器問題は何とかなりそうで助かった。

 そんなことを思っていると、俺に対して槍を持ったゴブリン三体が後ろから突きを放ってきた。


 俺はそれをギリギリの所で剣と盾を持ったゴブリンの方向へ飛び躱し、俺に対して剣を振りかぶっていたゴブリンの首めがけて近づいた勢いそのままに剣を振りぬいた。


 だが予想よりも剣の切れ味が悪く、ゴブリンの首の中程で止まり切断するまではいかず俺はすぐさま剣を引き抜きながら体を捻り、剣を持つゴブリンの左を横を抜ける。


 やはりそう予想通りに物事は運ばないな。

 俺はそう思いながら目の前で首から血を吹き出しながら倒れこむゴブリンの奥に見える、槍を構えた三体を見据える。


「「「キ、キェ」」」


 槍を持つゴブリン三体は目の前で倒れるゴブリンを見て、後ずさりしながらそんな声を漏らす。

 流石にここまでくれば本能で動いているからこそわかるのだろう。

 自分達の有利が無くなってきている事が。


 敵が弱腰になっている今、決めに行く!!

 俺はそう考えながら右手に持つ剣を全力で槍を構えるゴブリン達が居る方向に向かって投げる。


 俺が投げた剣は槍を構えるゴブリン達には当たらなかったものの、運良くその後方に居た弓を構えるゴブリン一体の頭に命中し、声を上げることなく後ろに転がるようにして倒れこんだ。


「ラッキーだ」


 俺はそう呟きながら左手の盾を指輪に仕舞い、全力で前方に走り出す。

 そして倒れたゴブリンの盾と剣を拾いながら更に加速し、一気に槍を構えるゴブリン達の懐まで入り込む。


「ここまで近づけば槍の利点は消え、逆に取り回しの悪い武器と化すだろう?」

「グゥゥ……」

「「ギェ!」」


 俺は接近した勢いそのままに、真ん中のゴブリンの胸に剣を突き刺しながらそう言って左右のゴブリンに視線をやる。

 よほど俺が投げた剣で後方に居たゴブリンがやられた事に動揺していたのか、簡単に一体を仕留めることが出来た。


 あるいは俺の動きがかなり速くて反応出来なかっただけかもしれないが……

 何せ全力で走った時、動いている俺自身も速いと感じるほどだったからな。


「最初に戦ったアイツが負けた時点で勝負はついたんだよ」


 本能で動いていては勝てるものも勝てない。

 数という有利を最初の奴が生きていれば活かせただろうからな。

 俺はそんな事を思いながら、近づかれ過ぎて攻撃しづらそうにしているゴブリン二体を軽く斬り伏せる。


 それを見ていた残るゴブリン二体は俺に向かって急いで弓を引き矢を飛ばしてくるが、焦っているせいでブレて俺に届かない。

 俺はそれを見て両手の盾と剣を指輪に仕舞い、今倒したゴブリンの槍を両手に一本ずつ取りそれを全力でゴブリンめがけて投げる。


 一本は見事ゴブリンの腹に命中し貫くが、もう一本はゴブリンの顔の横を抜け惜しくも外れる。

 槍が外れたゴブリンはその場に弓を落とし、逃げるように俺に対して背を向け走り出した。


 俺はそのゴブリンに対して全力で距離をつめ、指輪から取り出した剣で背中から心臓のあたりを貫いた。


「悪いが、逃がすつもりはない」


 俺はそう言いながら、突き刺した剣を引き抜く。

 これじゃぁ、どっちが悪いのかわからないな。

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