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現実世界にステータスが現れたので、何が何でも最強を目指します  作者: 黄昏時


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第3話 初のダンジョンアタック

「……よかった。まだ誰にも見つかってないみたいで」


 俺は目の前でゆらゆらと波打ち、まるで空間が歪んでいるのかと錯覚するような場所を見つめながらそう呟く。

 ここは家から大体30分ほどの場所にある竹林の一角。


 そんな中にある明らかに異質な雰囲気を漂わせる場所。

 それがダンジョンへと繋がるゲートだということもここ数日調べて分かったことの一つだ。


 このゲートを見つけたのは本当に偶然だった。

 ダンジョンから戻ってきたその日に近くにダンジョンが無いかと探したところ、運よく見つけたのだ。


「とりあえず雄太にも連絡したし、少し整理してから入るか」


 俺はそう呟きながら薬指に収まっている指輪を見つめる。

 家を出る前に必要そうなものをいくつかこの指輪に仕舞っておいたのだが、これが予想以上に便利であり、脅威であると認識させられた。


 何せこの指輪の中にあるモノは出す場所をある程度指定できる上に、無限というだけあり容量の底が全く見えないのだ。

 例えば剣をこの指輪に仕舞ったとする。


 すると全く警戒される事なく相手に近づき、即座に手元に剣を出すことによって不意打ちのようなことが容易にできてしまうのだ。

 とはいえそれは知性のある相手に限る話ではある。


 本能で生きていると思われる魔物に対して有効か? と聞かれれば微妙な話だ。

 つまりは対人を想定するならばという話だ。

 もちろんそんな事をしなければならないような状況にならない事を祈るばかりではあるがな。


「それよりもここがどんなダンジョンなのかが問題だな」


 ダンジョンに関して事前に調べてわかった事はかなり少ない。

 わかっていることといえば、ダンジョンは完全に別の空間であるということ。

 そして魔物と呼ばれる本能で人間を襲ってくる生物が居ることという、自称神の言っていたこととほとんど変わらない。


 より具体的に言うなれば、様々な環境が存在しているということだ。

 洞窟であったり密林であったり、果てはマグマ地帯であったり氷点下の世界だったり様々だ。


 つまりはダンジョンに入る前に色々考えたところで全くもって意味がなくなる可能性があるということだ。

 マグマ地帯のダンジョンでも引こうものなら攻略は断念せざるを得ないだろう。


「正直博打だ」


 そう、これは賭けなのだ。

 それも俺自身の命を賭けた、まさしく命懸けの賭け。

 勿論ここまでのリスクを取る必要はないのかもしれない。


 だが俺の予想が正しかった場合、命を賭けてでも絶対にダンジョン攻略を今行った方がいいメリットが存在する。

 それは……()()だ。

 

 現時点で判明している称号は二つ。

 【最強へと至る資格】と【強者になる為の近道】

 ただ他にも称号は存在しているはずだ。


 例えば()()()()()()()()()()、とかな。

 無論、存在しない可能性だって十分にある。

 何せあのチュートリアルのようなダンジョンを攻略したがそういったものは貰えなかったからな。


 だがあのダンジョンは特殊だった。

 敵対する魔物は存在せず、普通にしていれば攻略できるダンジョン。

 そして明らかに時間の流れがおかしかった。


 果たしてそんなダンジョンがこの世界で初めてのダンジョン攻略として認められるのだろうか? という疑問が頭をよぎるんだ。

 そしてもし()()()()()()()()()()なる称号、あるいはそれに準じる称号が存在した場合、俺は死ぬほど後悔するのが目に見えている。


 存在するかもしれないという可能性に辿り着いていながら、勇気を出さなかったことを。

 死ぬまで……ずっと……

 だから俺はここで一歩を踏み出すんだ。


「後悔しないために」


 俺は力強い眼差しでダンジョンの入り口を見すえながら、一歩を踏み出し波打つ空間の中へと入る。


 入った空間の先は湿ったにおいのする真っ暗な場所だった。

 俺はすぐさま指輪に仕舞っておいたヘッドライトを頭に出し、明かりをつける。

 すると目の前には広い洞窟のような空間が広がっていた。


「……ひとまずは当たりか?」


 暑さや寒さで攻略自体が現状で不可能なダンジョンではなかったことに、俺はそう呟きながら胸をなでおろす。

 だが問題はここからだ。


 攻略できなければ意味がない。

 俺はそう考えながら指輪からナイフを二本だし、それぞれの手に構える。


「父さんがアウトドア好きで本当によかったよ」


 そう、このナイフも頭のヘッドライトも全て父さんの物だ。

 キャンプや釣り等色々な事に使っているものを拝借してきたのだ。

 あとでばれたら相当怒られそうだが、それはその時の自分に任せるしかない。


 今は何よりも時間が惜しかったからな。


「さて……進むか」


 俺はそう呟きながら先の見えない空間を進み始める。


ーーー


 そして歩くこと数分。

 そいつはそこにいた。


「まさか初めて遭遇する魔物が()()()()とはな」


 そうスライムだ。

 よくゲームや物語の中で見るあのスライムが目の前に居る。

 これもSNS等の情報で知ってはいた。


 今のところ確認されている魔物はスライムやゴブリン等の、ゲームや物語等の最初に出てくるような魔物ばかりなのだ。

 これに俺は多少作為的なものを感じており、まだダンジョンという新しい概念が現れたばかりだからある程度慣れさせる為の配慮なのではないか? と感じてしまっている。


 ただそうだった場合、ダンジョン攻略RTAみたいなことを今から行おうとしているこちらとしてはかなり好都合だ。

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