表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

74/241

第74話 「賄賂請求三下騎士による暴虐」




「なんだあのサンシータ野郎は……貴様! 何をしに来た!」



 コックロがその姿を見つけると、肩を怒らせて向かう。

 三下の中の三下サンシータは、視線だけ向けてくるが意に介さない。




「なんだお前か。進捗確認は俺がする! どけ邪魔だ平民!」



「ガハッご安全じゃないっ!?」



「ジュクレンコさん!?」



 なんてことだ。

 業務中だから、怪我をしたら労働災害だぞ。


 パワハラも加わってしまう。

 今はそういうの厳しいのに。




 押しのけられて倒れ込んだジュクレンコさんに、僕は駆け寄る。

 よかった。転んだだけみたいだ。

 でも立場を笠に着てこんな暴力を振るうなんて、絶対許せない……!






「さてさて今日の進捗は全然進んでない……っと……カキカキ改竄…………お前ら何してくれとるんじゃあボケがっ!?!?!? 首引っこ抜いて晒したるわゴラッ!!!!!」



「「「「「ひぃぃぃぃ……」」」」」



 サンシータは進捗表の数値欄を塗りつぶして、隣に何かを書き加えている。

 滅茶苦茶に唾を飛ばしながら、美しい顔が醜く豹変した。

 マジで汚い。


 待て。こいつは今、何と言った?

 まさかここまで露骨に汚職をするのか?




「ノルマ未踏!!!!! 即退職!!!!! ごめんなさいじゃ済まないぞ。ちゃんと仕事やった証明が欲しいなら、俺様に何かやることがあるんじゃないか? ン~~~?」



 クソうざい表情で腕を組み、首を傾げるサンシータ。

 こいつ腹立つな。






「グズグズするな早くしろ!!!!! 賄賂賄賂賄賂賄賂賄賂解雇解雇解雇解雇解雇」



「「「「「これは付け届けですぅ~~~」」」」」」



「ハーッハッハッハッハッハ!!!!! そうすればいいんだ! 下級国民は上級国民に奉仕するために生きてるんだよ!!!!! 今日はこの金でデカいハンバーガー食べちゃうかぁ!!! お前らの前でぇ!!!!!!!!!!」



 高笑いするサンシータ。

 小銭が彼のポケットに次々と入れられていく。


 やることも器も小さいやつだ。

 絶対に他人から慕われていないだろう。

 人の上に立ってはイケない人物とは、こいつのことを言うのだろうな。


 きっと貴族教育も禄に受けてこなかったのだろう。可哀そうに。

 騎士気取りもこの年になってまでやるのは滑稽だよ。




 その時だ。

 誇り高き武人が。

 騎士として労働環境を守るために、彼女が立ち上がったのは。






「人々の血と汗の結晶を奪うなど……! クソ上司許さん!!!!! 成敗してくれる!!!」









面白い、または続きが読みたいと思った方は、


広告下↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓の☆☆☆☆☆から評価


またはレビュー、ブックマークしていただけると、モチベーションに繋がりますので執筆の励みになります!!!!!!!!!!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


旧作も読んでくださると嬉しいです!

 『異世界神様チート貴族転生したら、女装して女学園に通って悪役令嬢を誑かして婚約破棄させるように言われた。クラス転生していた悪役令嬢に男バレして追放されたがもう遅い。聖女(?)として復讐だざまぁ!』

テンプレ末期戦異世界チート転生女学園潜入もの書いてます。
こんなタイトルですが、神々の争いに主人公が巻き込まれるシリアス戦記です
 

 『追放ザマぁジャンルの研鑽について、また個人的対策案の成否に関する所感』

初エッセイです。本作品を基に書きました。
また初創作論です。
追放ザマぁジャンルを執筆する作者として、自分なりに反省点を交えた考察。
追放ザマぁの構造的問題への解決につながるかもしれないアプローチ。
新追放ザマぁシステム『連続追放』を通して分析することで、違和感なく楽しみながら完読できる小説を目指すという、ジャンル全体における質の向上を目標とする文章です。
皆さんの目で、お確かめ頂ければともいます。


一日一回投票いただけると励みになります!(クリックだけでOK)

小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
[良い点] 貴族の立場を笠にきてサンシータは本当に残念ですね。 いい仕事をしてもこんなのが上に報告をあげていたのではどうしようもないです(^_^;) ジュクレンコさんは怪我がなくて良かったですが暴…
[一言] 待ってました! 成敗しちゃってください!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ