表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

65/241

第65話 「女騎士コックロ」




 僕より目に見えて高い身長。

 凄まじく起伏に富んだ魅力的なスタイル。

 美人そのものという顔立ち。


 腰まで届く、深紅の美しいポニーテール。

 世の女性が憧れるような、理想的女性像の投影物のような方だ。




 誰……?

 だが気が付いた。

 この子は昔、実家にいた頃に僕の後をついて回っていた、親戚の女の子だ。






「む? 知り合いか? マノワール殿は客人として迎えた元冒険者だ! 戦いの痕跡を見ただけでもわかる、感嘆する腕前よ」



「はっ! ご無礼をいたしました当主様! マノワール殿は親ぞ……旧知の仲でありまして」



「はい。ここで会うとは思いませんでした」



 かなり昔に会ったっきりだが、それまではとても仲良くしていた。

 そうか。彼女は騎士となっていたか。

 最後に出会った時は僕より身長が低かったのに、成長したな。




「そうであったか! これだけの猛者同士なのだから、どこかで手合わせでもしていたのかと思ったわい!」



「猛者……!? マノワールお兄ちゃ……ではなくてマノワール殿はそんなに強くなっていたのですか!?」



 コックロはひどく驚いている。

 昔の僕を思い出せば、そんな言葉とは無縁だとわかるからね。


 ダンジョンボスを倒して僕のステータスは、凄まじい域に達した。

 これがその証だ。

 今は自宅にいないけど、自宅に入ればすべての項目が3倍以上の数値にもなる。




―――――――――――――――――――――――――

【マノワール・オッサツイホ】

 職業:自宅警備員


 Lv :64

 HP :765/798

 MP :666/689

 攻撃力:194(×0.4) 実数値486

 防御力:597(×0.9) 実数値663

 魔法力:214(×0.4) 実数値536

 素早さ:185(×0.4) 実数値463

 

スキル


 数学lv34

 科学lv37

 社会学lv24

 礼法lv26

 芸術lv17

 舞踏lv15

 製作lv35

 建築lv52

 土魔法lv57

 投擲lx48

 剣術lv34

 体術lv27

―――――――――――――――――――――――――




 最早そんじょそこらの魔物なら、歯牙にもかけない強さ。

 冒険者としての最高クラスである、Aランクの平均レベルが60。


 この世界で最上位の上澄みに達したのだ。

 コックロが驚くのも無理はない。



 



「魔物たちを的確に吹き飛ばしておった。それもごく短時間で魔法もなしにな。その話は後ほど聞こう。酒の肴ができたな! コックロも夕食を共にしよう! 話を聞かせてくれ!」


「是非ご一緒させてください。マノワール殿のことについては、私が勝手に話していいか、わかりかねる内容があるのですが……」


「ふむ……言えないことがあるようだな。もちろん話せる範囲でいい。武勇伝などを中心に聞かせてくれ! 積もる話ばかりだろうしな! ガハハハ!!!!!」


 そう言って案内された部屋に荷物を下ろし、正装の着替えを頂いた。

 こういう格式ばった服を着るのは久しぶりだ。


 そうしてヴェンリノーブル侯爵とコックロと、夕食を共にする。

 ニンメイちゃんが作法に悪戦苦闘しているのが、可愛らしい。

 あとで教えてあげるか。


 エルマージさんは問題なく、美しい所作で美食を口に運んでいる。

 流石はエルフ、この女性こそ何でもできると思う。






「なんと! ダンジョンコア!? たまげたな! 真の益荒男よ!!!」



「いえ。仲間たちのおかげです。一人仕事の都合で離れてしまいましたが……」



 物凄いテンションが上がっているヴェンリノーブル侯爵。

 僕達の話、特にエルマージの昔の依頼などの経験談には、愉快そうにしていた。

 彼女が語る過去の冒険譚をこうして聞いていると、本当にすごい冒険者なんだな。




「そうか! 差し支えなければその者の名は、なんと申すのか聞いても? 一度会ってみたいものだ!」


「ミーニャという。今は魔法学園に赴任するようだ」


「魔法学園のミーニャ!? 獣人のか!? ひょっとすると最近、教師として招かれた者か?」


「ええ。お知り合いだったろうか?」


 何故か獣人の教師であるということまで知っている。

 エルマージも驚いたようで、口を挟んだ。


 だが気にしない様子だ。

 やけに興奮した様子で、彼女との縁について説明し始めた。






「これはなんという奇遇ばかりだろうか! 儂の弟が魔法学園の校長なのだ!」










面白い、または続きが読みたいと思った方は、

広告下↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓の☆☆☆☆☆から評価、またはレビューしていただけると、執筆の励みになります!!!!!!!!!!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


旧作も読んでくださると嬉しいです!

 『異世界神様チート貴族転生したら、女装して女学園に通って悪役令嬢を誑かして婚約破棄させるように言われた。クラス転生していた悪役令嬢に男バレして追放されたがもう遅い。聖女(?)として復讐だざまぁ!』

テンプレ末期戦異世界チート転生女学園潜入もの書いてます。
こんなタイトルですが、神々の争いに主人公が巻き込まれるシリアス戦記です
 

 『追放ザマぁジャンルの研鑽について、また個人的対策案の成否に関する所感』

初エッセイです。本作品を基に書きました。
また初創作論です。
追放ザマぁジャンルを執筆する作者として、自分なりに反省点を交えた考察。
追放ザマぁの構造的問題への解決につながるかもしれないアプローチ。
新追放ザマぁシステム『連続追放』を通して分析することで、違和感なく楽しみながら完読できる小説を目指すという、ジャンル全体における質の向上を目標とする文章です。
皆さんの目で、お確かめ頂ければともいます。


一日一回投票いただけると励みになります!(クリックだけでOK)

小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
[良い点] コックロさんは、親戚の子でしたか。美しく成長を遂げていてマノワールさんもびっくりですね! おにぃちゃん呼びでついてまわっていたとなると、すでにマノワールさんに好意を持っていそうな予感です…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ