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第235話 「三体の魔王幹部との激戦 切り札発動」




 三匹目の魔王幹部、巨大な三頭犬の魔物。

 恐らくは神話の怪物ケルベロスが叫んだ瞬間、僕も気が付いた。


 大勢の魔物たちが群れを成して、こちらへと向かってきていた。

 それらすべてが一騎当千のオーラを放っており、間違いなく精鋭だろう。




 これだけの魔物がまだ潜伏していたとは。

 大挙して襲い来るであろう脅威に、内心歯噛みしながらも自らを鼓舞する。


 妻のみんなだって領民を守ってくれているんだ。

 今だって反乱軍と戦っているかもしれない。

 僕がここで頑張らないでどうする。




「第二ラウンド、開始だな」



「余裕ぶっていられるのは今のうちだけだ。直に貴様は死ぬぞ人間?」



 互いに悪罵を浴びせあう。

 だが明確な不利にあることは間違いない。


 あの数から集中砲火されれば、僕の防御力でも危うい。

 どうやって対抗するべきか……






「マノワール。私が魔法を発動するまで、時間稼ぎをしろ」



「何か策が?」



「勝つにはそれしかない。私を信じて」



 僕の目をまっすぐと見つめる魔王マオ。

 一瞬だけ視線が交錯し、僕は頷いた。





「わかりました。全力でお守りします」



「感謝する。絶対にやり遂げて見せる」



 ここからが本番だ。

 僕は伏せ札を切って、全力で勝利を目指してみせる。






「インターセプターフォートレス!!!!! 今だセインセス!!!」




「わかりました」




 巨大要塞はフェイク。

 その後ろには魔法陣を覆い隠していた。

 その魔力に気づいた時にはもう遅い。

 

 ここで同行していた彼女を出す。

 聖女の力は完全に虚を突いて発揮される。

 オキャルンさんに守られたセインセスは、準備していた魔法をすぐに発動した。




 魔王も気が付いていたのだろう。

 彼女の位置を悟られないべく、彼女を覆い隠すように今まで魔法を撃っていた。






「インディグネイトシャイニングレイ」




 聖女としての力、

 光り輝くレーザーが放射され、魔物たちは焼き尽くされて消し飛んだ。


 地面はマグマのように煮えたぎり、その熱量が伺える。

 それを食らったケルベロスすら、大怪我をして血を噴出させていた。






「魔王の名の由縁を見せてやろう」




 圧倒的な魔力が、魔王マオの元に集まる。

 お姉さんの本領発揮が来ると直感した僕は、限界まで牽制してから飛びのいた。






「魔王とは魔物の頂点を表すこと、そして魔法においても頂点であるということ」



「全力であれの発動を止めろぉぉぉぉぉ!?!?!?」



 タフモンオスは大音量で、部下たちに命を下した。

 一斉に精鋭部隊が、魔王に殺到する。

 魔王幹部すら全力でお姉さんへと攻撃を集中した。






「行かせるかぁぁぁ!!!!! スティープルソード!!!!!」



「どけ人間んんんんんっっっ!?!?!?!?!?」



 横合いから尖塔の如き大剣を振り下ろし、タフモンオスを邪魔する。

 激しい鍔迫り合いで、火花が乱れ散る。


 筋肉が悲鳴を上げる程に酷使されているが、ここが僕の正念場。

 守ることにかけては他の追随を許さない、最高防御力を誇る職業。

 彼女の盾となる自宅警備員として、絶対に守って見せる。




 ついに彼女の魔法は発動される。

 極大の黒き大津波が噴出した。






「これで終わりだ。ケイオスアポカリプス―――――――」










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 『異世界神様チート貴族転生したら、女装して女学園に通って悪役令嬢を誑かして婚約破棄させるように言われた。クラス転生していた悪役令嬢に男バレして追放されたがもう遅い。聖女(?)として復讐だざまぁ!』

テンプレ末期戦異世界チート転生女学園潜入もの書いてます。
こんなタイトルですが、神々の争いに主人公が巻き込まれるシリアス戦記です
 

 『追放ザマぁジャンルの研鑽について、また個人的対策案の成否に関する所感』

初エッセイです。本作品を基に書きました。
また初創作論です。
追放ザマぁジャンルを執筆する作者として、自分なりに反省点を交えた考察。
追放ザマぁの構造的問題への解決につながるかもしれないアプローチ。
新追放ザマぁシステム『連続追放』を通して分析することで、違和感なく楽しみながら完読できる小説を目指すという、ジャンル全体における質の向上を目標とする文章です。
皆さんの目で、お確かめ頂ければともいます。


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― 新着の感想 ―
[良い点]  マノワールからの魔王様の究極魔法! まさに二人の初の共同作業ですね(笑)  こっそりついてきていたセインセス王女の不意打ち(?)もびっくり! 対魔物戦は聖女のお家芸ですね!
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