表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

205/241

第205話 「VS巨大化デブ怪物」




 とは言ったものの、なんて大きさだ。

 剣を構えるが、これでは対処できないだろう。






「アース!!!」




「ストレングス! ハードニング!」




「クズ間男のマノワール。よくも愛しいお嫁さんとの結婚式を、邪魔してくれまちたねぇ」




 僕は自宅を創造し、エルマージも支援魔法をかけてくれる。

 最高のコンディションだが、倒しきれるか。

 

 物凄い再生速度に、斬っても分裂し始める。

 そんな生物相手に、どう立ち向かえばいいのかを考える。




「お前は楽には死なせまちゃん♡ お前の仲間たちを一人ずつ犯して、それをじっくりと眺めさせてやりまちゅ♡」




 極悪なる言葉と共に、見下ろしてくるセイリムリ。

 邪悪に笑い、仲間を傷つけようと目論む仇敵だ。


 負けるわけにはいかない。

 この背中には大切な人たちの尊厳がかかっている。






「そんなことは絶対にさせない。僕がお前を倒すからだっ!!!!!」






 セイリムリ打倒の意思を宣言する。

 そうしなければ何も守れない。


 その時だった。

 まったく期待すらしていなかった、声援が届けられたのは。






「頑張れマノワール伯爵ぅぅぅぅぅっっっ!」



「その魔物を倒して英雄様―――――!!!!!」



「どうか勝利をぉぉぉぉぉ!!! 我々すべてが願っておりますぅぅぅぅぅ!!!」



 みんなの激励が僕に力をくれる。

 クズだったぼくが、こんなにも応援されている。


 胸の奥がアツくなる。

 体が炎そのものになったように、勇気が湧いてくるんだ。






「ウザイ人間どもでしゅねぇ……こいつらを殺してからでもいいか……」




「勝つのは僕だ!!! お前をぶっ潰す!!!!!」




 創造しろ。最大最高の自宅を。

 皆を守れる警備員に僕はなるんだ。






「――――――――インペリアルキャッスルだっ!!!!!! おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃっっっっっっ!!!!!!!!!!!」






「でしゅぅぅぅぅぅっっっ!?!?!?!?!?」






 上空へと城を形成し、押しつぶす。

 カース王城よりもさらに大きな質量が、重力と共に墜落する。

 その破壊力たるや、隕石が落ちたかのようだ。


 そうすれば分裂しても地面にたたきつけられて逃げ出せない。

 僕は上昇したステータスでダメ押しとばかりに、最大速度で連打した。




「婚約破棄ラッシュだオリャアッッッ!!!!!!!!!!」




 爆散を繰り返す城を殴りつけ、崩壊まで至らせる。

 瓦礫と化した城でも、セイリムリが動けなくなるので有用だ。






「どんなに無敵のデブでも、飯が食えなければ生きていけない。それだけの巨体だ、消費エネルギーは尋常ではないだろう」





 

 これは足止め作戦。

 身動きが取れないさせたセイリムリの再生能力が尽きるまで、ダメージを負わせ続けて拘束するのだ。




「さらに押し潰せば、さらに修復エネルギーも必要! 再生しなくなるまで殴り続けてやる!!!」




 秒間10発にも及ぶ、猛烈な殴打。

 そのインパクトは、一撃で王城内の部屋を数個消し飛ばすほどだ。






「どんなに凄いデブでも、食べ物には勝てない。生産者と料理人、そして食べ物への敬意を持てっ!!!!!」




 その言葉を言いきった瞬間、城の下から押し返されていた抵抗が途絶えた。

 瓦礫の下にはブヨブヨした感触があったが、それは霧散するように消えてゆく。






「――――――――――そん……な…………こんな……人間に…」






「お前のように心も体も醜く太ったデブに、僕は負けないっっっっっ!!!!!!!!!!!」






 ヘドロのような液体に消えていったセイリムリ。

 長かった因縁も、ここに清算できた。

 僕たちは勝利した。










面白い、または続きが読みたいと思った方は、


広告下↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓の☆☆☆☆☆から評価


またはレビュー、ブックマークしていただけると、モチベーションに繋がりますので執筆の励みになります!!!!!!!!!!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


旧作も読んでくださると嬉しいです!

 『異世界神様チート貴族転生したら、女装して女学園に通って悪役令嬢を誑かして婚約破棄させるように言われた。クラス転生していた悪役令嬢に男バレして追放されたがもう遅い。聖女(?)として復讐だざまぁ!』

テンプレ末期戦異世界チート転生女学園潜入もの書いてます。
こんなタイトルですが、神々の争いに主人公が巻き込まれるシリアス戦記です
 

 『追放ザマぁジャンルの研鑽について、また個人的対策案の成否に関する所感』

初エッセイです。本作品を基に書きました。
また初創作論です。
追放ザマぁジャンルを執筆する作者として、自分なりに反省点を交えた考察。
追放ザマぁの構造的問題への解決につながるかもしれないアプローチ。
新追放ザマぁシステム『連続追放』を通して分析することで、違和感なく楽しみながら完読できる小説を目指すという、ジャンル全体における質の向上を目標とする文章です。
皆さんの目で、お確かめ頂ければともいます。


一日一回投票いただけると励みになります!(クリックだけでOK)

小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
[良い点]  虫けらのように潰される……クズにお似合いの最後ですね。ざまあ感が半端ないです(๑•̀ㅂ•́)و✧
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ