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第171話 「バブみ魔物娘と獣人ギャル教師の艶姿」




 昼飯を食べ、午後も引き続き泳ぐ。

 何故か虚脱感があるが、体力を充填して一日の折り返しに臨む。


 さっきまで何をしていたんだっけ……

 だめだ。湖に入った時から、熱に浮かされたように頭が茹だっている。


 風邪じゃないと思うが……体はすっきりしているし、……

 だが次の獲物を探そうと、本能ががなり立てていた。




「オキャルンさんスタイル凄いですね……これは敵わないニャ……」


「ミーニャさんのほうがスタイルがいいではありませんか~体は出るところが出ていて、それで引き締まっていて~足もとっても長くて羨ましいです~」


「この身長とおっぱいの比率には負けます……トランジスタグラマーの極致を見たニャ」


 ミーニャとオキャルンさんの話し声が聞こえる。

 仲良くお互いの姿を褒め合っているようだ。

 紳士として僕も、淑女が喜ぶような声をかけてあげなければ。


 彼女たちは僕の姿に気が付いたのか、身体が強張った。

 モジモジと身を縮めて、裸体に近い己の身体を見せることを躊躇っていた。




「マノワールさん……! あの……その……にゃあ……」



 健康的に鍛え上げられた、しかし脂肪も乗るべき点にしっかりと蓄えられた肢体。

 張りのある肌は、しっとりしたアクレイのものとはまた違った魅力がある。


 一見快活で積極的な性格に見える彼女。

 ギャルのような服装に、みるからにアグレッシブな見た目。




 露出の多いファッションから見ても、それなりに遊んできたようにも見える。

 しかし獣人は発汗機能に長けているからこそ、匂いが籠らないようにそういった姿をしているのだ。


 彼女は競泳水着を着用していた。

 腰のほぼすべてと、背中がほぼすべて覗ける構造のもの。

 運動に適した格好なはずなのに、性欲も増大させるような代物なのだ。




「あの……私は男性によく言い寄られますが、本当はこういう恰好するのは恥ずかしいんです。でもそうしないと汗と匂いが……マノワールさんには信じてほしいにゃ」



 彼女の内面の真実は誰にでも丁寧に接し、真面目な教師らしい子。

 着用しているのも隠すべきところは、しっかり隠す水着。

 だからこそそれを脱がせる時に、カタルシスが生まれるのである。


 というか日焼け跡がエッチすぎる。

 局部が強調されているじゃないか。

 下着の跡がくっきり残った、小麦色と白の境界を眺め、僕は妄想を募らせる。






「あまり見られると~恥ずかしいのです~……!」



 白スク……!

 スクール水着はぶっちゃけダサいと思っていたが、この体系が着るとこんなにも犯罪的エロさ……!


 そしてミーニャの日焼け肌よりも、濃い色の褐色肌。

 そこにはアンバランスなほどに、はち切れそうな脂肪の塊が実っていた。


 芸術とはバランスがいいから、美しいものでもない。

 腕を失った女神。

 失われた黄金比という概念は、歪な美的感覚を引き立てるのだ。


 顔面もプロポーションも非の打ちどころがない均整の整った肢体。

 そこに均衡を崩す艶かしさは、感動に打ち震える程に肉体の可能性を感じさせてやまない。




 泥中の蓮を人が愛でるのは、コントラストが映えるから。

 清らかなものに卑猥なものが加われば、それ即ち相乗効果のエロスが顕現するのだ。

 清楚なシスターが、実はいやらしい女だと男が妄想するのは、そのためである。




「そんなに視線を向けて、おっぱいが欲しくなったのですか~? マノワールさんは赤ちゃんですが、わたしの好きな殿方でもあって……どっちがどっちで……どうすればいいのでしょう~!?」



 モジモジと身じろぎするたびに、巨大な女性の象徴が揺れている。

 激しく揺れている。


 まるで土偶のような体型。

 太古の昔、人々は女体の豊かさを崇めていたのだ。

 生物の奥底に根差す、母への情景は掻き立てられる。




 小さな体に、大きな母性。

 かつて同僚がバブみというものを語っていたが、今ならこの大宇宙の真理に到達できた気がする。






「クンクン……なにかイカみたいな匂いがしますね……? 湖にイカ……? 知らない種類のイカがいるのかも! おやつに釣れたりしないかニャ!」



「本当ですねぇ~……どこかで嗅いだことがあるような~……? 用事があって真夜中にご夫婦の家を訪ねた時に、奥さんから~いや旦那さんからも嗅いだような~……?」



「君たちの求めているイカはここにいるよっ!!!!!!!!?!!!」



「ニャッ!? マノワールさんびっくりしたニャ!?」



 思わず彼女たちのすぐ目の前に飛び出してしまった。

 変なポーズで触れそうなくらい近くに寄ってしまったから、尚更だろう。


 水着の中年オジサンがマッスルポーズで、いきなり触れそうな距離に出てきたらもう犯罪だな。

 自重しよう。




「あれ……マノワールさんからイカの匂いがするニャ! なんでかニャ……?」


「本当です~美味しそうなマノワールさんも素敵ですねぇ~」


 僕の体臭を嗅ぐ美少女二人。

 ぼんやりしたような目で、熱に浮かされたように頬を赤らめている。

 そして彼女たちの鼻は、遂に匂いの元へ――――――




「……」


「……」


 筋肉質なオッサンの水着へと、身を屈めて恍惚としている女性二人、

 僕はさらに筋肉を膨張させた。






「食らえエルマージ特性の魔法薬! ウッ!!!!!!!!!!!」



「ニャッ……はむはむ……♡ にゃぁ~♡」



「はぅぅ…………ごくん……♡」



「ふぅ…………しっかり体に塗り込むんだぞ!!! これは日焼け止め兼、肌のかぶれ防止薬なんだからな! さて!!! 他の女の子たちにも、イカを御馳走しに行こうか!!!!!」



 ミーニャとオキャルンさんの顔を中心に、全身に白濁の魔法薬が降りかかった。

 彼女たちはそれを飲み込み、音を立てて咀嚼しながら肌に塗りこむ。


 そして自分たちの行動に気づくと、茹蛸のように顔を真っ赤にさせてカチコチに固まってしまった。

 涎を垂らしながら、僕の身体をトロンとして目で見つめる女性二人は、ひどく淫猥だ。




 僕は魔法薬を出したおかげで冴えた頭で、水上を疾走する。

 ステータスアップの恩恵で、短時間なら全速力で走ればこんなこともできるようになったのだ。


 我ながら絵面酷いだろうなぁ。

 でも燃え上がる熱きパトスは、僕を止めることができなかった。










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 『異世界神様チート貴族転生したら、女装して女学園に通って悪役令嬢を誑かして婚約破棄させるように言われた。クラス転生していた悪役令嬢に男バレして追放されたがもう遅い。聖女(?)として復讐だざまぁ!』

テンプレ末期戦異世界チート転生女学園潜入もの書いてます。
こんなタイトルですが、神々の争いに主人公が巻き込まれるシリアス戦記です
 

 『追放ザマぁジャンルの研鑽について、また個人的対策案の成否に関する所感』

初エッセイです。本作品を基に書きました。
また初創作論です。
追放ザマぁジャンルを執筆する作者として、自分なりに反省点を交えた考察。
追放ザマぁの構造的問題への解決につながるかもしれないアプローチ。
新追放ザマぁシステム『連続追放』を通して分析することで、違和感なく楽しみながら完読できる小説を目指すという、ジャンル全体における質の向上を目標とする文章です。
皆さんの目で、お確かめ頂ければともいます。


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― 新着の感想 ―
[良い点]  これはなんとけしからんではなイカ!  失礼しました。しかし、サービスシーンがけしからんのは当たり前ッ! むしろけしからんほど良いのです(๑•̀ㅂ•́)و✧  淫靡なミーニャも蠱惑的な…
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