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第148話 「仲間たちのレベリング」




 オッサツイホ領に来て一月ほどが経過し。

 最近では侵攻してくる魔物を倒しがてら、仲間のレベリング作業を行っていた。


 この頃には魔物の被害も僕たちによって激減し、オッサツイホ領の民衆からも感謝されるようになっていた。

 最初は余所者でしかなかった僕達も、次第に評価されるようになった。




「オーエラさんも自衛力を付けた方がいいとは言ったけど、ここまで強くなるとはね」



「ギルドでも研修があって、私もレベル20近くはありましたが……もう倍以上ですよ!」



「Cランク上位の魔物にも、逃げるだけならばやれるだろう」



 軽装だが皮鎧を装備している銀髪の美女は、安全策から強化されていた。

 もう一端の戦闘者だ。


 魔法学園の一件などからも、彼女に自衛力を身に着けさせるべきだと判断した。

 魔法まで使える、彼女らしい万能選手だ。

 ニンメイちゃんもその器用さには感嘆しているようである。




「オーエラさんは器用ですから、魔法以外にもスキルが沢山で凄いです!」



「えへへ。ありがとうございます! でも専門家の皆さんには敵いませんよ! 憧れちゃいます!」



 オーエラさんは受付の職業。

 だが魔法までできるとは、驚嘆に値する才能。

 もう天才過ぎて、嫉妬を覚える程だ。


 その上を行くのがアクレイなんだよな。

 万能の天才と謳われて、嫡流男子を押しのけて当主に居座るのだから推して知るべき才覚だ。




 まぁ得意分野ではオーエラさんが勝つだろうが、従妹の彼女も領地防衛を担っていた貴族。

 小さい頃から多くの魔法を操る、前代未聞の天才児と名を馳せていた。


 今となってはどこまで強くなっているのやら。

 まぁ領主として事務や社交もあるから、戦闘だけに注力はできないんだろうけど。






「わたしたちもついにレベル60! これってAランク冒険者並ってことですよね!」



「コックロさんもレベル70になって、もう凄い強さですニャ。勝てる気がしませんよ」



「そりゃコックロは、小さい頃から30年近く剣を振っているからな~専門中の専門分野だし」



 今はここにはいない従妹は、女騎士として最高峰の実力だった人間。

 恵まれた技術と体格を生かした戦法は、圧倒的なまでに他の戦士を寄せ付けない。


 だが水色の長いツインテールをした獣人の女性は、負けず嫌いなようだ。

 若い彼女がよく追随していると思うけれどな。




「同じ戦闘の専門家のミーニャも、20年近く訓練してきましたのに!」



「まだ若いんだから当然さ。むしろその年で、それだけできるんだから凄いよ。努力家なんだねミーニャは」



「ニャンっ♡」



 褒めると嬉しそうに鳴く、日に焼けた肌が努力の証である美女。

 笑顔が素敵な人だ。


 強さと言えば、皆団子状態になってきたけど……

 そういえば1000年以上生きているというオキャルンさんは、どれくらい強いのだろうか?


 なんか底知れない方なんだよな。

 魔界で人間を数千人単位で守っていたんだし、相当強いんだろうけど。






「そういえばオキャルンさんはどの程度のレベルなのですか? 差し支えなければ……」



「わたしはレベル94ですね~もう早々上がらないことでしょう~」










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 『異世界神様チート貴族転生したら、女装して女学園に通って悪役令嬢を誑かして婚約破棄させるように言われた。クラス転生していた悪役令嬢に男バレして追放されたがもう遅い。聖女(?)として復讐だざまぁ!』

テンプレ末期戦異世界チート転生女学園潜入もの書いてます。
こんなタイトルですが、神々の争いに主人公が巻き込まれるシリアス戦記です
 

 『追放ザマぁジャンルの研鑽について、また個人的対策案の成否に関する所感』

初エッセイです。本作品を基に書きました。
また初創作論です。
追放ザマぁジャンルを執筆する作者として、自分なりに反省点を交えた考察。
追放ザマぁの構造的問題への解決につながるかもしれないアプローチ。
新追放ザマぁシステム『連続追放』を通して分析することで、違和感なく楽しみながら完読できる小説を目指すという、ジャンル全体における質の向上を目標とする文章です。
皆さんの目で、お確かめ頂ければともいます。


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― 新着の感想 ―
[良い点] マノワールさんたちがいるのはオッサツイホ領なんですよね。 魔物を倒しながら仲間のレベルアップを行い、領民からも感謝されるというのはなんとも効率がいいです。 オーエラさんも魔法が使えてま…
[良い点]  なんとお母様が最強でしたか! 母は強し!
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