表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

134/241

第134話 「イケメン集団に口説かれるヒロインたち」




「うわ陽キャだ!!! めんどくさいノリを押し付けてくる、身内ノリを世界の共通価値観と勘違いしている、これ以上ない程ふてぶてしい人種だ!!!」



「おうぇ? あっ! もしかしてこの領地の領主さんっすか~? ちょりっすお邪魔してまっす!!!」



「「「「「ウェウェウェウェーーーーーイ!!!!!」」」」」



 不格好な敬礼をしながら、挨拶してくる色黒の男たち。

 その後ろでは踊り狂っている、日焼けした茶髪金髪の爽やかな見た目の男たち。


 こんな奴らがいたら、他の人達は来づらい領になってしまう。

 だがまずは聞き取りをしなければ。




「君たちは何でここに?」


「紹介してもらったんす! これが俺ちゃんの人脈ってやつでぇ~そんで仲間たちとビッグになるわ! 起業ってムズいって聞くけど、まぁイケるっしょ!」


 聞いてもいないことをペラペラと自慢する、夢追い人を自称するような輩。

 こいつ酔ってるな?

 酒臭い。




「とりま飲むぞーーーー!!!」



「疲れた体に効くぅーーー!!!」



 酒を取り出して、一斉に乾杯して飲み干した。

 こいつらが要塞の周りで飲み会ばかりして、仕事の邪魔をしているようだ。






「んだよノリわりぃじゃんオキャルンちゃん~」


「やめてください~! わたしは心に決めたお方がいるのです~」


「いい体してんだからさぁ~」


 オキャルンさんの胸部を見つめながら、下品な台詞を言う。

 彼女は涙目になりながら、それを覆い隠した。

 エロ同人から出てきたみたいなやつらだな。


 




「って君たちもきゃわうぃーね!? 俺たちと遊ぼうよ!」



「なんですかあなたたちはチャラつきやがって……」



 ニンメイちゃん達にも手を出そうとしているようだ。

 警戒しながら後ずさりする、メイド服を着た忍者という職業の少女。


 しかし陽キャたちはめげない。

 内心を悟られているとわかっていても、そのまま突っ込める豪胆さがあるのだ。




「名前くらい教えてよ! これからずっと関わることになるんだしさ!」



「……ニンメイっていいますけど。わたしにはマノワールさんって素敵な方がいるんですから、ナンパしないでくださいね!」



「僕かぁ……」



 断るためのダシに使われる僕。

 いいんだけどさ。

女の子の身の安全のためなら。






「俺ニンメイちゃんガチ愛してっから……歌うわ!」


「カッケェ―――!」


「これは惚れるわ!」


「マジで伝わって来るわ……これは断んないっしょ!!!」


 そしてそれなりに上手いバラードを歌いつつ、チラチラと見てくる。

 ああやって無言で圧をかけに来ているんだ。


 ニンメイちゃんもその意図に気が付いたようだ。

 謎の同調圧力に屈さぬように、直ちに逃げてきた。




「ああやって仲間内で協力して、女性をおとしているわけですか……!」


「おい!!! 迷惑だ! 嫌がっている子に、しつこく迫るのをやめろ!」


「ちぇっサーセンっした~」


 抗議を送るが、動きは緩慢で。

 やるきのない謝罪。

 完全に舐められているな。


 何千人という自称移民たち。実態はチンピラ崩れ。

 こんなのが集落に屯されてしまえば、孤児たちに悪影響が及びかねない。。

 そして性犯罪も頻出してしまえば、もう移民は来なくなってしまうだろう。






「ウェイウェイウェウェイ!!! この町めっちゃ可愛い子多くねぇ~!?」



「オキャルンちゃんが相手してくんないから、他の巨乳ちゃん食っちゃお~!」



 陽キャたちは集落を物色しながら、目当ての女性を探しにゆく。

 周りの迷惑も考えていないのだろう。




「きゃあ!? ちょっと営業妨害はやめて下さい!」



「連れない事言うなよ! 俺が楽しませてやるからさ!」



 ダメだ。陽キャたちが多すぎて、手が回らない。

 このままでは罪なき女性たちが、強引に連れていかれてしまう!






「この子たちが嫌がっているのに、無理やりしないでください~!!!」




 オキャルンさんは割って入るが、次々と陽キャ軍団が殺到する。

 そして彼らの魔の手がご婦人を襲う。




「いやっ!? 私はショタが好きなのっ! 可愛い半ズボンを着た、ツルツルぷにぷにの声変わりもしてない未成熟果実しか愛せないのっ!」


「マジ~? お姉ちゃん僕頑張るヨ!!!」


「性癖は人それぞれなのに、押し付けちゃダメです~!」


 陽キャが甲高い声でショタの真似をしているが、全然可愛くない。

 むしろ悍ましく、妙齢の女性の琴線には掠りすらしなかったようだ。


 そこにオキャルンさんが守るべく、植物の蔓を伸ばした。

 ナンパしていた陽キャは女性から引き離され、自分に何が起こったのかわからないようで呆然としていた。






「うわコイツ魔物じゃん!?」



「マジありえねぇ~!」









面白い、または続きが読みたいと思った方は、


広告下↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓の☆☆☆☆☆から評価


またはレビュー、ブックマークしていただけると、モチベーションに繋がりますので執筆の励みになります!!!!!!!!!!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


旧作も読んでくださると嬉しいです!

 『異世界神様チート貴族転生したら、女装して女学園に通って悪役令嬢を誑かして婚約破棄させるように言われた。クラス転生していた悪役令嬢に男バレして追放されたがもう遅い。聖女(?)として復讐だざまぁ!』

テンプレ末期戦異世界チート転生女学園潜入もの書いてます。
こんなタイトルですが、神々の争いに主人公が巻き込まれるシリアス戦記です
 

 『追放ザマぁジャンルの研鑽について、また個人的対策案の成否に関する所感』

初エッセイです。本作品を基に書きました。
また初創作論です。
追放ザマぁジャンルを執筆する作者として、自分なりに反省点を交えた考察。
追放ザマぁの構造的問題への解決につながるかもしれないアプローチ。
新追放ザマぁシステム『連続追放』を通して分析することで、違和感なく楽しみながら完読できる小説を目指すという、ジャンル全体における質の向上を目標とする文章です。
皆さんの目で、お確かめ頂ければともいます。


一日一回投票いただけると励みになります!(クリックだけでOK)

小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
[良い点] え? 陽キャが集団で移民ですかΣ(・□・;) 魔物のオルキャンさんにも驚きましたが、マノワールさんの領地は変わった人たちが集まってくるんですね。 爽やかイケメンもいる明るい人たちなので毛嫌…
[良い点]  よし! 全員埋めてしまおう(コラ!)  数の暴力は中々対処が難しいですね……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ