第121話 「捨て子の庇護者」
一瞬ビックリしたが、何か訳があるというのなら養子か何かなのかな?
見た目は子どもにしか見えない彼女だが、事情を抱えている様子。
でも遠くの国には成人になっても背が低く、かなり顔の彫が浅い民族もいると聞く。
彼女もその類なのかもしれないと、大人として接することに決めた。
ニンメイちゃんよりも小さいくらいの身長だ。
でも体型は人それぞれで、子ども扱いするという非礼を行っていい理由にはならない。
「悪いことをしていたというわけでは、ないのです~募集要項は拝読させて頂きました~わたしたちは皆犯罪など犯しては降りませんし、借金があるわけでもありません~しかし戸籍がないのです~」
「戸籍がない? どういうことでしょう」
「……」
まさか王国の闇がまた僕の元へ。
トラブルがやってきた!?
コックロを始め、引き締まった顔で聞いている。
みんなも嫌な予感を感じたのだろう。
でも何の罪もない子どもを見捨てるのも忍びないし、どうしよう!?
内心慌てていると、ある事実を告げられる。
「実は魔物たちの住む領域に捨てられていたのを、わたしが引き取って育てていたのです~」
「なっ!? そんなことをする奴らがいたのか!?」
「ひどい……」
コックロは叫び、衝撃的と言った面持ちで絶句する。
オーエラさんも口元を手で覆っている。
そんなの魔物に襲わせるようなものじゃないか。
まるで子どもが死ぬことを望んでいたような……
クソッ! 胸糞悪い!?
「はい~だからわたしが保護して育てておりました~ある程度大きくなった子も多くおります~恐らくはかなり昔から、そのような悪習が存在したと思われます~」
「なんという事だ……つまり無戸籍という事……しかし色々な事情で子どもを育てられない人もいるが、そんなことは許されない!? 生まれてきた命が、理不尽に奪われていいはずがない!?」
「愛されないどころか、殺されてしまう事は人倫に反します」
気高い女性たちは、非人道的行為に震えている。
同族を大事にするエルマージは怒りに身を震わせているくらいだ。
ニンメイちゃんもあまりの惨劇に、厳しい表情で非難している。
僕も許せない。
そのような身勝手は絶対にあってはならないんだ。
「しかしあなたは国境線地帯のどこかに住んで、それを魔物たちから守っていたという事ですか? お強いのですね。ですがどこで今まで暮らしていたのです?」
「あっちです~」
オキャルンさんは魔物たちの領域である、要塞線の向こう側を指さした。
話がわからなくなった。
魔法に長けていたと仮定しても、こんなに可憐な人ができるものなのか?
四六時中、無防備な子どもを守れるものか?
「え? 魔物たちのいるど真ん中で暮らしていたんですか? 誰か協力者の方がいるということで?」
「はい~問題ありませんでした~わたしも魔物ですので~~」
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