表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

112/241

第112話 「激闘後の学園生活」




 僕たちは学園生たちに賞賛され、彼のいない学園で平和に青春を送っていた。

 それどころか今となっては、分不相応な周囲からの扱いとなってしまっている。




「マノワールさんおはようございます!!!」



「ご機嫌麗しゅうマノワール様」



「うん。おはよう」



 僕は何故か学生たちに慕われていた。

 ナルシオとの戦いがンこの結果となったようだ。


 僕の戦闘が凄かったからと、この子たちは言っていたけど。

 かなり大きな割合でナルシオへの恨み言と、敗北への喝采が含まれていた。

 どんだけ嫌われていたんだアイツ。






「あいつがいなくなって、なんて過ごしやすくなったんだろう! この学園は天国ですよ!!!」



「本当にありがとうございますマノワール様」



「マノワールさんカッケェ!!! 俺もあんな冒険者に絶対なってやるぜ!!!」



「あはは。言い過ぎだよ。でもみんなが楽しく過ごせるなら何よりだ」



 学生たちは大いに喜びあい、楽しそうに念願の学生生活を謳歌しているようだ。

 あのマザコンはどれだけの巨悪として扱われていたのか。

 ナルシオの今までのエピソードを聞く限り、当然としか言いようがないが……






「マノワール様。ご機嫌麗しゅう」



「「「「「セインセス様! おはようございます!」」」」」



 王女がやってくると、学生は皆整然と立ち並び挨拶をする。

 ナルシオの不在から、名実ともに彼女が学生の頂点へと君臨したようだ。


 アイツ王女殿下にまで公衆の面前で口説いたりして、舐めた態度とっていたみたいだからな。

 王室もそれに抗議できないほど、ナルシオという戦力の貢献度は凄まじかったようだった。

 王族関係者が極秘裏に僕に感謝を述べに来たときは、呆れすぎて空笑いが漏れてしまった。




 そんあ彼女は優雅に答えると、僕の前に進み出てきた。

 きっとあの話をしに来たのだろう。




「おはようございますセインセス様」



「少し二人になっても、よろしいでしょうか?」



「はい。わかりました。いつものところでしょうか?」




 やっぱりあの話か。

 こればかりが今の学園生活の気がかりなところだが、でも彼女にも立場がある。

 自分と仲間たちの立場のためにも、話だけは拒絶してはならないな。






「マノワールさんほどの男になれば、セインセス様にも恋してもらえるのかな」



「あんな素敵な方なら、すぐに貴族になって、王族の肩からお嫁さんになってもらえるでしょうね」



「あのナルシ野郎よりも強いんだから! 私もお嫁さんにしてほしーい!」



 何か小さな声で言っているが、聞こえないな。

 セインセス様は少し頬を赤らめている。

 風邪でも引いたのかな?


 そんなこんなで中庭の真ん中にある、噴水近くのテーブルで歓談に入る。

 いつも通りメイドまで排除し、彼女自らお茶を入れてくれた。






「わざわざお茶までありがとうございます」


「いえ。このような申し出をするのですから、お気になさらず」


 いつも彼女は僕に向かって腰が低い。

 そして常套句となってきた、謹んで固辞したい誘いをしてくるのだ。

 僕を取り込みたいのは彼女の政治的判断力が為しているからだとはわかるが、敬遠したいありがた迷惑でしかない。






「セインセス様。申し訳ございませんが、何度も言っている通り、私は貴族になど身に余ります」










面白い、または続きが読みたいと思った方は、


広告下↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓の☆☆☆☆☆から評価


またはレビュー、ブックマークしていただけると、モチベーションに繋がりますので執筆の励みになります!!!!!!!!!!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


旧作も読んでくださると嬉しいです!

 『異世界神様チート貴族転生したら、女装して女学園に通って悪役令嬢を誑かして婚約破棄させるように言われた。クラス転生していた悪役令嬢に男バレして追放されたがもう遅い。聖女(?)として復讐だざまぁ!』

テンプレ末期戦異世界チート転生女学園潜入もの書いてます。
こんなタイトルですが、神々の争いに主人公が巻き込まれるシリアス戦記です
 

 『追放ザマぁジャンルの研鑽について、また個人的対策案の成否に関する所感』

初エッセイです。本作品を基に書きました。
また初創作論です。
追放ザマぁジャンルを執筆する作者として、自分なりに反省点を交えた考察。
追放ザマぁの構造的問題への解決につながるかもしれないアプローチ。
新追放ザマぁシステム『連続追放』を通して分析することで、違和感なく楽しみながら完読できる小説を目指すという、ジャンル全体における質の向上を目標とする文章です。
皆さんの目で、お確かめ頂ければともいます。


一日一回投票いただけると励みになります!(クリックだけでOK)

小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
[良い点] ナルシオ君を追い出したことで、マノワールさんはますます人気者になったようですね! 平和な学園での青春羨ましいです。 ナルシオ君本当に嫌われていて、しかもママの愛を疑っている状態ですよね。…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ