第110話 「激戦始動 新技発動」
「アース! 僕の職業の真骨頂は―――――」
僕は修行の成果を早速披露する。
自宅警備員の能力傾向は、ある程度わかった。
だがその最大の特色がある。
「最強の自宅を操ることだ」
自分が建設した自宅内に置いて、最大の能力を発揮するという事。
そして自宅に関することは、凄まじい能力効率を発揮するのだ。
「アース! アース! アース! アース! アース!」
つまり僕が編み出した技。
それは――――――
「――――――ジタクアタック!!!!!!!!!!」
大量の自宅を形成し、それを射出する。
絨毯爆撃のような自宅が、豪速で地面を爆散させた。
「凄い技だ! あれならナルシオを倒せるかも!」
「ネーミングセンスまでカッコイイにゃ!」
「そんなクソダサ技なんて、やられてたまるものかよ!」
不敵な笑みを浮かべ、魔法の数々で迎撃する幼児服を着たナルシオ。
当たりそうな攻撃もその羽による高速機動で回避される。
「ホーリーウォーターオブザバージンマザー!!!!!」
彼のお母さまの巨大なる幻影が空に浮かび上がり、それと同時に激流が空間をつんざく。
僕の隣を通り過ぎ、後方で大爆発する轟音が聞こえる。
当たったら即死だ。
神経を研ぎ澄ませ、回避に全集中力を傾けた。
「お前みたいな親からも愛されていないような冴えないオッサンに、世界からも愛された天才の僕が負けるはずがないだろう!!!」
「確かに僕は愛されていなかったのだろう。でも多くの親子たちを見てきた。数多の世界を見てきた。これだけはわかる。それがあらゆる生命体の法則だからだ!」
精神が掻き乱される嘲り。
こうして他人から突き付けられると、心が痛む。
過去のトラウマ。
一番最初のものは、親に見捨てられたことだったのかもしれない。
そんな僕にもわかることがある。
ナルシオは絶対に根本的な部分から間違っているという事だ。
「いずれ親からは離れないとならない!!! 親を捨てろとか大事にするなって事じゃない!!! 自立するんだ!!!」
「だまれだまれだまれだまれぇっっっ!?!?!?」
彼の攻撃はここから更に非常に強くなる。
まずい! まだ勝てないのか!?
それでも僕の心から闘志は消えていない。
信じている。自分の努力を。
仲間あ地の献身から生み出された、奥の手を。
「この一撃に全てを込めて見せる!!! アース!!!!!!!!!!」
僕は変えるんだ。
自分だけが変わるんじゃない。
闇に囚われた少年を、正しい道に引き戻す。
きっとそれがあの頃の僕が望んでいたことなんだから。
成し遂げて見せる。
敵意からの攻撃でなく、救済のための一撃を。
「インターセプターフォートレス!!!!!!!!!!」
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