公爵邸にお泊まりしました
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
「アンジェ様、おはようございます、朝ですよ」
あれ?マリアじゃない?
そうだ、ここはルークの家だ。
昨夜、動揺しながらベッドに入ったが、訓練の疲れもあっていつの間にか眠ってしまったようだ。
我ながら神経が太い。
「今日のお召し物はこちらでいかがでしょうか?」
なぜ私にピッタリのサイズのドレスがあるのか、もう何も考えまい。
「ええ、それでお願い」
顔を洗ってすみれ色のドレスに着替えた私は、公爵家の侍女さんに髪を結ってもらっている。
「素敵ですわ!アンジェさま!」
公爵邸はシンプルな装いが好きなサラ様と息子たちだけなので、侍女さん達は私がくるととても嬉しそうにしてくれる。
スキル高めの公爵家の皆さんは、腕をふるいたくて仕方ないらしい。
今日のヘアスタイルは片側に流すラプンツェル風の編み込みにしてもらった、かわいい。
「アンジェ、準備できたかい?朝食に行こう」
ルークがドアをノックして入ってきた。
「うん、ルーク。お腹すいた」
昨日お腹がはち切れそうなくらい食べたのに、もう朝にはお腹がすいている、若いってすごい。
「アンジェ!その服も髪もとても似合ってるよ」
いつもルークはナチュラルにほめてくれるなぁ。
「この服用意してくれてあったの。ありがとう」
「アンジェがいつきてもいいように、常に用意してあるからね」
え、ちょっとそこまでしなくても。
ルークと食堂に行くと、すでにロイが座って紅茶を飲んでいた。
「ロイ、おはよう」
「おはようアンジェ、昨日はよく眠れた?」
「う、うん!」
私は昨日のことを思い出して少し赤くなってしまった。
「兄さん、自重しないと婚約を許してもらえなくなるよ」
ロイはルークに向かって言った。
「わかってるよ、だから我慢してるんじゃないか」
「わかってるならいいけど」
何のことだ?
「アンジェー!昨日きてたなら声をかけてくれればよかったのに。よくきたな」
サラ様が入ってきて私をハグした。
いい匂い。
「遅くにお邪魔してすいません」
私が言うと、
「アンジェならいつきても大歓迎だ。なんならずっといてもらってもいいぞ」
と微笑んだ。
「サラ、アンジェが困ってるよ。アンジェいらっしゃい。ゆっくりしていきなさい」
ルークのお父様は相変わらず威厳のある美丈夫だ。
見た目はいかついがとても優しい。
「はい、ありがとうございます」
公爵家の朝ごはんは何を食べてもとにかく美味しい。
今日は私の好きなフレンチトーストを用意してくれていた。
上にかかっているメイプルシロップが絶品なんだよね。
「昨日は訓練だったんだって?アンジェは昨日どんな魔物を倒してきたんだい」
サラ様は女性ながら剣が素晴らしく強い。
まだ兄は勝てないのではないか。
「ウェアウルフやオークですね。最後は冒険者の方の助けもあってオーガも倒せました」
「オーガだって!?」
ロイが驚いて立ち上がった。
「素晴らしいな、アンジェ!その調子で精進しなさい」
ルークのお父様が褒めてくれた。
「みんな基準がおかしいんだけど」
ロイがため息をついた。
朝食の後、ルークが公爵家の馬車でうちまで送ってくれることになった。
うちに着くと、ロビーでお父様が待っていた。
「お父様、ただいま戻りました」
「アンジェ!!おかえり!無事だったかい?」
あれ?私がルークのところに泊まるって伝わってるんだよね?
「はい、無事に帰って、昨日は公爵邸に泊めてもらいました」
「そのことは、聞いている」
「?」
「どうやら、無事だったようだな」
お父様は何を言っているのだ。
「ハンス様、オレは約束を守っています。ハンス様も守ってくださいね」
ルークがお父様に向かっていうと、父は微妙な顔で頷いた。
「ルーク、入って。お茶でも飲んで行って」
「いや、今日は帰るよ。また改めてゆっくりくるね」
ルークはそう言って、そのまま帰って行った。
読んでいただきましてありがとうございました。
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