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ルークの帰還

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

薬草畑に種を撒き直し、また芽が出た頃、第一騎士団が帰ってくるという連絡が入った。


明日には王都に戻ってくるらしい。


2ヶ月もルークやお兄様に会わないなんて初めてだった。


長旅と討伐で大変だっただろう。


「アンジェ、明日はアレンとルークを騎士団まで迎えに行こう」


「はい!お父様」


ルークにお兄さま、早く会いたいな、やっぱり2人がいないとすごく寂しい。


次の日、私はお父様とお母様と第一騎士団まで来ていた。


お姉様もマクシミリアン殿下を出迎えにきているようだ。


「帰ってきたぞ!」


誰かが叫んだと同時に、マクシミリアン殿下を先頭に第一騎士団の皆さんが続々と入ってきた。


ルーク達まだかな。


キョロキョロとしていると、


「アンジェ!」


と手を振るルークの姿が見えた。元気そうで良かった。


私も慌てて手を振り返した。


「アンジェ!あそこにアレンがいるよ」


お父様が指差した方向にお兄様が見えた。


少し遠いがお兄様も元気そうに手を振っている。


「お兄様〜!」


私は兄に向かって手を振り返した。


マクシミリアン殿下のねぎらいの言葉が終わり、騎士団長の解散の掛け声とともに騎士のみなさんが家族の元にやってくる。


「アンジェ!会いたかったよ!元気だったかい?」


ルークが私の元にやってきた。


「ルーク、お帰りなさい、お疲れ様でした」


元気そうに見えてもやはり大変だっただろう。


「やっと帰ってこれたよ。これでしばらくアンジェといられるよ」


ルークは私の手を両手で握って上下に振った。


そこへお兄様もやってきた。


「おい、ルーク!お前は自分の家族のところへ行けよ!みんな待ってるぞ」


隣を見ればフォード公爵家の皆さんが暖かい目で見守ってくれていた。


恥ずかしい。


「悪いなアレン!邪魔すると後が怖いから好きなようにさせてやってくれ」


ルークのお父様はお兄様に向かって言った。


「お兄様もお疲れ様でした」


兄もルークも心なしか痩せたような気がする。


しっかり休んでもらおう。


「アンジェ!また明日!明日そっちに行くからね」


「来なくていい!」


ルークとお兄様はそんなやりとりをしていたが、それぞれの家に帰った。


お兄様は先にお風呂に入って、その後久しぶりに家族で夕食だ。


「あぁ、やっぱりウチはいいなぁ〜」


デザートになった時、お兄様は伸びをしながら言った。


「お疲れ様だったね、アレン。遠征はどうだったんだい?」


お父様がお兄様に尋ねた。


「思ったより魔物が多くてやばかった。結構瘴気の沼もあって…」


思ったより辺境の状況はよくないみたいだ。


「でもルークがすごかったんだぜ。こんな火をまとわせて魔物をどんどん斬って行ったんだ」


兄は興奮して立ち上がった。


「あいつのおかげで、魔物の多さの割に予定通り帰れたんだ。まぁオレの活躍のおかげでもあったけどな」


そんなに大変な思いをしていたなんて。


私は辺境の大変さを全くわかっていなかった。


「大変だったんですね、お兄様」


「ま、まぁな」


こう見えて、兄もかなり強いらしいので、きっと沢山の魔物と戦ったのだろう。


「私のデザートもどうぞ」


わたしがデザートのお皿を差し出すと


「いいのか?悪いな」


と言いつつ嬉しそうにデザートを食べ始めた。


しばらくは兄を労ってあげよう。


次の日、午前中にルークが我が家にやってきた。


「やあ、アンジェ、来たよ」


「いらっしゃい、ルーク」


私が言うと


「もっとゆっくりきても良かったんだぞ、ルーク」


と兄がニヤニヤしながら言った。


「これでも、もっと早く会いたかったのを我慢してるんだよ」


ルークは私の隣に座った。


相変わらずゼロ距離だ。


「ルーク様、お久しぶりです」


マリアがそう言って、ルークにお茶を出した。


「ありがとう、マリア。留守の間アンジェはいい子にしてたかな」


ルーク、いつからお父様になったの?


「その話はまた後ほど」


後ほどってなんだ?


色々突っ込みどころはあるけれど、無事に日常が戻ってきた感じで、嬉しいことに変わりはない。


「辺境の状況は大変みたいですね」


私はルークとお兄様に聞いた。


「今回は調査がメインだったけど、事態はかなり悪くなっていた」


お兄様が真面目な顔で言った。


「まだわずかだが、ダンジョンから魔物が溢れてきていたんだ。そのせいで瘴気の沼も見つかった」


瘴気の沼を放っておくと、人に被害を与える魔物が出てきてしまう。


「ダンジョンも、このままだとさらに強い魔物が溢れてくる可能性がある」


ダンジョンから強い魔物が出れば、周りの街は大変な被害が出るだろう。


「どうすればいいの?」


「そのうち状況が悪くなれば、冒険者協会と協力してダンジョンに入る大規模な遠征を組むかもしれない」


なるほど、高ランク冒険者なら強い魔物も倒せるだろう。


しかしながらダンジョンか…。


いけないと思いながらもダンジョンの魔物からは、どんな素材や魔石が手に入るんだろうと思ってしまうのだった。

読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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