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お姉様の婚約

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

お姉様の15歳のお誕生日の数日前、夕食後にお父様からお話があった。


「アレン、アンジェ、話がある」


お母様はにこにこしながらこちらを見ている。


「まさか、父上。弟か妹が?」


兄が沈黙に耐えかねて聞いた。


「何を言ってるんだ!違う!ローズとマクシミリアン殿下の婚約が正式に決まったんだ」


「なんだー。そんなことか」


兄は気の抜けた様子で言った。


私も実は弟か妹ができたのかと…。


先にお兄様が聞いてくれて良かった。


「え?お姉様がマクシミリアン殿下の婚約者ですか?」


え?お兄様驚いてないみたいだけど、私は初耳なんだけど?


マクシミリアン殿下の婚約者ということは、未来の王妃ということだ。


「え!すごいですお姉様!!おめでとうございます!」


私は思わず立ち上がった。


「ありがとう、アンジェ」


お姉様がはにかむように微笑まれた。


美しかわいいです、大好き。


「前々から話はいただいていたんだが、ローズが成人するタイミングで発表ということになったんだ」


この国では15歳で成人となる。貴族は15歳になる年の社交シーズンに、社交界デビューするのだ。


「これからローズはお妃教育の為、ほとんど王城で暮らすことになる」


「そんな!!お姉様に会えなくなるなんて!」


大好きなお姉様になかなか会えなくなるなんてショックすぎる。


お姉様は素晴らしいから王妃になるのはしょうがないことではあるが、遠い存在になってしまうようだ。


「アンジェ。喜ばしいことだからそう悲しい顔をしないのよ。王城に行けばいつでも会えるのだから」


お母様がフォローを入れてくれるが、完全には立ち直れない。


「そうよ、アンジェは私の大切な妹だからいつでも会いにきてね」


「王妃様もアンジェにまた会いたがっていたわ」


そうだ、王妃様にもあんなに簡単に会えるんだ。


お姉様にも会いに行こう。


「そうですね、お姉様。絶対に会いに行きます」


この国の王妃になるお姉様はこれから色々大変に違いない。


さらにお姉様の助けになるよう精進しよう。


こんなことでぐずっている場合ではない。


「俺は知ってたけどな〜」


兄はルークと王城に通っている関係で聞いていたらしい。


なんかお兄様、腹が立ちます。


その日の夜、夜着に着替えた私はプレゼントを手にお姉様の部屋の前に来ていた。


「お姉様、まだ起きてますか?」


「アンジェ?どうしたの?お入りなさい」


お姉様はベッドで本を読んでいたようだ。


「お姉様、これ、お誕生日プレゼントです」


私はキレイに包まれ、ローズ色のリボンがかけられた箱を差し出した。


「ありがとう、アンジェ。何かしら?開けてもいい?」


「はい、ぜひ開けてください」


お姉様は優雅な手つきで箱を開けた。


「まぁ、素晴らしいネックレスね。それにコレは…魔石かしら?」


お姉様はネックレスの石をじっと見て言った。


「はい!お姉様はいつも頑張ってるので、疲労回復の術を付与しました。微量の魔力を流すと何度でも疲労回復できます」


お姉様は目を見開いた。


「前々から思っていたけれど、すごいわアンジェ…。とっても嬉しいわありがとう」


お姉様はさっそく身に着けてくれた。


「それにとっても美しいわ。私の目の色にぴったりね」


「こんなに大きくて透明な魔石、あなたのお小遣いでは買えないでしょう?ひょっとしてオズワルド様にご負担させてしまったかしら?」


「大丈夫です、お姉様。魔物狩りからしましたから材料費はかかってません」


お師匠様にも手伝ってもらったが、メインに倒したのは私だ。


私が倒したと言ってもいいだろう。


「このクラスの魔石の魔物を狩ったってあなた…。

まぁいいわ」


お姉様は一瞬でも遠い目をしたが、考えるのをやめたようだ。


「とにかく素敵な物をありがとう。いつも身に着けるわね」


「はい、お姉様。お身体大切にしてください。おやすみなさい」


これから王太子妃になる教育が始まるお姉様に少しでも助けになりたい。


部屋に帰った私はそう誓って眠りについた。


次の日、ルークのフォード公爵家に行ったので、ついでにルークに身体強化ピアスを渡した。


「ルーク、この前は狩りについてきてくれてありがとう。これ、その時の魔石を加工してみたの。よかったらもらって」


「アンジェからのプレゼント…」


ルークはプルプルと震える手で箱を受け取った。


「開けてみて」


こくこくと頷いて、ルークは包みを丁寧にはがして箱を開けた。


「ピアスだ…。ありがとう。アンジェ!すごく嬉しい!一生大切にするよ」


あれ?なんかルークの目に涙が。


「一生なんて大げさね。そのピアスは微量の魔力を通すと身体強化がかかるから、ぜひ魔物討伐とかに使ってね」


「身体強化…それはすごいな。さっそく着けるよ」


ルークの瞳の色と同じ深い海の色のピアスがルークに良く似合っている。


あれ?ルークってこんなに大人っぽかったっけ?


読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

よければ評価もお願いします。

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