ルーク視点 彼女に会ったあの日から②
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします
「母上!アンジェもオレを好きだって!結婚してもいいって!」
その日さっそく母に報告する。
「そうか〜、アンジェもお前を好きか。良かったな」
「これでずっと一緒にいられるでしょ?」
アンジェがウチにずっといるなんて幸せすぎる。
「待て待て、貴族の結婚はそんなに簡単ではないぞ」
「相手の同意を得たら、両方の当主の許しを得て婚約を結ぶ。婚約とは大人になったら結婚するという約束だ」
「ウチは問題ないだろうが、アンジェの父がなぁ」
母によると、アンジェの父のウィンライト侯爵はアンジェを溺愛しているから、簡単にいかないかもしれないということだ。
「どれだけかかっても、絶対にアンジェの父上を説得します」
オレは絶対にアンジェを妻にする決意を固めた。
うちの父もなかなか休みが取れないが、父以上に休みが取れないウィンライト侯爵に会えたのはそれから3ヶ月経ってからだった。
「アンジェと婚約?君が?絶対ダメだね」
ウィンライト侯爵は話を聞くとすぐに断ってきた。
まさか断られると思っていなかったオレは、アンジェの父に詰め寄った。
「オレは公爵家の嫡男です。なぜダメなのですか?」
簡単には諦めるもんか。
「ウチのアンジェは世界一かわいい。うん、そこは同意だね」
「世界一かわいいアンジェは、世界一幸せになってほしい。だから結婚する相手は簡単に決められない」
ウィンライト侯爵はかがんで俺の目をまっすぐ見つめた。
「君が完全にダメというわけじゃないんだ。君はまだまだ成長途中だ。これからどうなるかわからない」
「君がこれからアンジェを守れる誰にも負けない強くいい男になった時、それでもアンジェも君も結婚したいと思っていたら、その時改めて婚約を成立させたい」
侯爵はオレの両肩に手を置いた。
「わかった!オレ、剣も魔法も誰にも負けない男になって、アンジェを守ります」
「その時は、改めて婚約させてください」
「わかった!約束だ!」
今思えば、侯爵はアンジェを手放したくないという気持ちが大きかったのだろう。
しかしそんなことを全く気が付かないオレは、アンジェにふさわしい男になるよう強くなろうと決めたのだった。
10歳になるとオレとアレンは度々王城でレオンハルトの相手をするようになった。
オレは親戚付き合いもあり、同じ年のレオンハルトのことは昔から知っている。
レオンハルトは小さい頃はずっと女の子の格好をさせられていた。
なんでも可愛いもの好きな王妃が、2人目も男児だったことを残念がって、女の子のようにかわいいレオンハルトに自分好みの女子の服を着せていたようだ。
俺も小さい頃はレオンハルトのことは女の子だと思っていた。
物心ついたレオンハルトは女装を嫌がり、今ではひねくれた物言いをするようになってしまったが、根は悪いやつではないと思う。
ある日、いつものようにアレンと王城へ着くと、アレンの姉のローズが侍女を従えて焦った様子で聞いてきた。
「アレン!ルーク!アンジェを見かけなかった?」
「アンジェがきているのか?どうかしたの?」
アレンを押しのけて真っ先に尋ねた。
「庭でお茶をしていたのだけど、少し席を外した時にレオンハルト殿下がアンジェを連れて行ったらしくて…。」
なんてことだ!アンジェは初めての王城で家族ともオレとも離れ、不安で泣いているに違いない。
「アンジェが心配だ!アレン、二手に分かれてアンジェを探そう」
「俺は王族の居室でレオンハルトを探してみる」
アレンはうなずくと、ローズと他を探しに行った。
レオンめ!オレのアンジェを勝手に連れ出すとは。
アンジェに何かあったら王子だろうと絶対に許さない。
まっすぐレオンハルトの部屋に向かい、ドアを開ける。
「ルーク!ノックもなしになんだよ!」
レオンハルトはソファから飛び起きた。
「お前〜!アンジェをどこにやった!」
オレはレオンに近寄って胸ぐらを掴んだ。
「アンジェ?あ〜、庭にいた子か。母上が好きそうだったから、母上の部屋に連れて行ったよ」
「アンジェを1人で置いてきたのか?アンジェは初めて王城にきたところなんだぞ!」
胸ぐらを掴んだまま、引っ張って王妃の部屋の前まで連れて行く。
「早く開けろ!」
レオンハルトと共に王妃の部屋に乗り込んだオレはアンジェの無事を確認して抱きしめた。
「アンジェ、ここにいたのか!心配したぞ」
ふとアンジェを見ると、いつもとは違う真っ白なふわふわの生地のドレスを着ている。
か、かわいい。なんでも似合うとは思っていたが、いつもアンジェは想像を超えてくる。
「アンジェ、かわいい。良く似合ってる」
この姿を見られたなら、レオンハルトのやったことも許せるような…。
イヤイヤ、アンジェを勝手に連れ出したこと許しがたい。
「この子がルークのアンジェですか?ではルークが来たからには返さないといけないわね」
王妃は微笑んで言った。
「アンジェ、絶対にまたきてくださいね」
またアンジェのことを気に入った人が増えたらしい。
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。




