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ルーク視点 彼女に会ったあの日から①

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします

「それで、その時アンジェが…」


また妹の話か…。


その頃のオレは、友達のアレンが妹の話ばかりするのが面白くなかった。


我がフォード公爵家は父が防衛局局長という立場にあり、その息子であるオレたちも幼い頃から強くあれという教えを植え付けられた。


3歳から剣の訓練に魔法の訓練、さらに我が国を悩ませる魔獣との戦い方。


母は別だが女はキャーキャーうるさくて弱くてめんどくさいと思っていた。


また同じくらいに生まれたオレの弟は、まだ一緒に遊べるわけでもなく、母や屋敷のみんなに世話を焼かれるだけの存在として、あまり興味も抱けなかった。


アレンもきっとそうだろうと思っていたのに、コイツは会うたび妹の話ばかりする。


アレンの妹に会っても、どれだけ顔が整っていても、何もできない幼児に何の気持ちも湧かないだろうな。


そう思っていた。


初めて彼女に会ったあの日まで。


お茶会は子供にとっては(特に男の子にとっては)とても退屈で、せっかく友達がきているのに遊ばないという選択肢はなかった。


その日の少し前に飼ってもらった犬達を見せたくて、早速アレンを誘って遊びに行った。


散々犬と戯れて、さすがにお茶会に戻らないとやばいと思ったオレたちは母たちの所に戻った。


「おーい!アンジェ!」


アレンが声をあげて、そういえばアレンの妹に初めて会うことを思い出した。


そして彼女を見た時世界が変わった。


ふわふわのホワイトブロンドにすみれ色の輝く瞳。


ほっぺは白くつややかで全てが輝いて見えた。


え?天使か?


イヤ天使よりも確実にかわいい。


呆然とアンジェに見とれていたであろうオレを母がからかった。


「どうしたルーク、アンジェのかわいさに見惚れて声も出ないか?」


「思ったより地味だなと思っただけだよ!」


いくら、思ってもいないとっさに出た言葉だとしてもあの時の自分を叱り付けたい。


あの後アンジェに悪い印象を持たれていないか、散々悩んだ。


幸いアンジェは懐の深い優しい少女で、地味発言にも少しも怒っていなかったが、アンジェ自身が地味だという思い込みを植え付ける原因となってしまった。


アンジェに会いたすぎて、アレンがウチに剣の稽古にくる時には一緒にアンジェも連れてきてほしいと頼み込んだ。


幸い母もアンジェを気に入っていたし、母同士が友人ということもあってアンジェは度々我が家を訪れてくれるようになった。


ある日、アンジェが帰ったあと母に聞いてみた。


「母上、どうしたらアンジェとずっと一緒にいられるんですか?」


母はにっこり笑って答えた。


「そりゃあ男と女がずっと一緒にいるには結婚だろう」


「じゃあオレアンジェと結婚する」


そうか、父上と母上も一緒にいるもんな。


「まぁ、待て。いくら貴族の結婚といえど、お前にもアンジェにも幸せになってもらいたい」


「まず、アンジェもお前と結婚したいか意思を確認するんだ。確認が取れなかったらダメなんだぞ」


「うん、次会った時確認するよ」


次に会う日が待ち遠しい。


「アンジェ?オレのこと好き?」


恐る恐る聞いたらアンジェも俺のことを好きと言ってくれた。


結婚も承諾してくれた。


これでアンジェと一緒に暮らせる。


まだ幼かったあの頃はそんなに簡単にはいかないことをわかっていなかった。


読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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