王城にて②
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
お姉様を待ちながら美しいお庭を眺めていると
「誰この子。めちゃかわいいじゃん」
「「レオンハルト殿下!」」
メイドさんたちが急に現れた少年に驚いた。
レオンハルト殿下ということは第二王子か。
まさか王子2人共に会うとは。
私は慌てて椅子から降りて、貴族の礼をとった。
「初めまして、レオンハルト殿下。私は…」
「ああ、挨拶とかいいから。うん、この子なら母上が気にいるかも…」
え?なんのこと?殿下のお母様ってもしかして…。
「ちょっとこの子借りてくね」
「お待ちください殿下!」
侍女さん達の制止も聞かず、私はレオンハルト殿下に手を引かれて王城の中へ。
え、階段上がっちゃってるけど。
さっき3階は王族の方々のプライベートな空間って聞いたのだけれど。
「あの、こちらに私が入ってよろしいのですか?」
心配になって尋ねると
「いいって、いいって。むしろ喜ぶから。これで俺も母上から解放されるかも」
そう言いながら一つのドアの前で立ち止まった。
なんか騎士様が入り口守ってるけど本当に大丈夫?
「母上、レオンハルトです。失礼します」
しっかり豪華なドアを開けると、そばで控える侍女さん達と、優雅にお茶を飲んでいる美しい方が振り向いた。
「なんですか、レオンハルト。騒々しい」
「母上、この子どうですか?逸材じゃないですか?」
私をぐいっと自分の前に出す。
もしかして、もしかしなくても王妃様?
いきなり王妃様に会うとか心の準備が。
いやまずは挨拶だ。
こんな初対面になったが第一印象は大切だ。
「初めまして、お会いできて光栄です。ウィンライト侯爵次女、アンジェ゠ウィンライトと申します」
貴族の礼をして微笑む。
よし上手にできた。
「なんて…なんて!可愛いんでしょう!!」
侍女さん達もきゃーとざわめいている。
え?どういうこと?
「レオンハルトよく連れてきてくれました。完璧です」
「でしょう?母上絶対に気に入ると思ったんだ」
私はわけがわからないうちに王妃様と侍女さん達に囲まれ、王妃様と同じテーブルに座らされ、お菓子をいただいていた。
「まぁ!ローズの妹さんなのね。それは良かった!」
何が良かったのか、なぜ私はここにいて、レオンハルト殿下はいなくなっているのか、さっぱりわからない。
しかしこのお菓子がとてつもなく美味しいことだけはわかる。
「そうだわ!レオンハルトの小さい頃着ていたものが合うかもしれないわ」
王妃様は何か思いついたようで、侍女さん達も目を輝かせている。
「絶対お似合いですわ!!王妃様!」
私は侍女さん達によって、奥の王妃の衣装部屋に連れていかれ着せ替え人形となったのだった。
どうしてこうなった?
「母上、レオンハルトです」
ノックの音と共にやっとレオンハルト殿下が戻ってきたようだ。
「王妃様、ルークです。入室をお許しください!」
え?ルーク?なんでここに?
バタバタとルークとレオンハルト殿下が入ってきた。
「アンジェ!ここにいたのか!心配したぞ」
ルークが私に駆け寄りぎゅっと抱きしめた。
「ルーク?どうしてここに?」
「なんですか2人とも。ここは女性の衣装部屋ですよ。居間の方で話は聞きます」
ルークは私を離さず、肩を抱いたまま王妃の居間の方に連れて行った。
「ローズからお前がいなくなったと聞いて、すごく心配したんだぞ」
「やっとレオンから居場所を聞いて、慌てて来たんだ。遅くなって悪かった」
なぜ王城にルークがいるのかという質問だったのだが、また後にしよう。
私は空気が読める。
「この子かわいいから、母上が気に入ると思ったんだ。そしたら僕にかわいい服を着せたがるのもなくなるかなって」
テヘッ!じゃないですよ。殿下!
いきなりでびっくりです。
「ええ、アンジェはとってもかわいいですわ。それになんでもよく似合って」
確かに私はきれい系ではなく、どちらかといえばかわいい系(地味系ともいう)なので、侍女さん達がさっきから着せてくるヒラヒラのレースたっぷりの服は似合う方かも。
ルークは改めて、白いたっぷりのレースのドレスと髪飾りで飾り付けられた私に気づいたようにじっと見つめてきた。
「かわいいな、アンジェ。よく似合っている」
いきなり真正面から褒められると照れるじゃないか。
「あ、ありがとう。ルーク」
顔が熱い。きっと赤くなっているだろう。
ルークは出会った頃こそそっけなかったが、最近は兄のように私を褒めてくれるようになった。
「残念ですが、ルークがきたからには返さなければいけませんね」
「アンジェ、またぜひきてくださいね。絶対ですよ」
王妃様はそう言って、今着ている服を一式プレゼントしてくれた。
この服、こんなにレースがついてるのに軽くて着心地がいい。きっとお高いのだろう。
「誰も着る人がいないからアンジェに着てほしいのです」
今日王城に着てきた服は後日届けてくれるらしい。
私は王妃の部屋を後にし、私を探していたお父様、お姉様、そしてたまたまルークと共に別にきていたお兄様と合流したのだった。
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。




