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奇談 -東京祓い屋探偵事件簿ー  作者: ニコ・トスカーニ
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調べものこぼれ話再び

いつもお読みいただきありがとうございます。

ちょっとしたおまけです。

■猫が人を助ける話


 作中、猫が恩返しをした伝承を紹介しました。

 犬は警察犬、麻薬探知犬、介助犬など積極的に人を助けるケースが多く、「飼い犬が熊を追い払ってくれた」という限られたパターンだけでも結構な例が報告されています。

 猫は一日の大半の寝て過ごす生き物です。

 飼い猫が突然いなくなってしまったという話もあり、同じ身近な愛玩動物でありながら犬とは大きく性質が異なります。

 では、猫が人を助ける話は実際に無いのか?

 珍しいけどあるみたいです。

 

 特に面白かったのがスイスのギンメルヴァルトという小さな村の話です、

 自然豊かなギンメルヴァルトはハイキングの名所ですが、広大な自然の中で迷子になってしまう人もいるとか。

 この村で度々目撃されているのが白黒柄の猫で、この猫が山の麓まで案内してくれたという証言が複数報告されています。

 その姿から「山の神の使い」と言われているとか。

 猫は何となく神秘的なイメージがあるので、確かに犬よりも神の使いっぽいかもですね。

https://karapaia.com/archives/52224075.html


■ツタンカーメンの呪い

 古代エジプトの少年王、ツタンカーメンの墓を発掘した関係者が次々変死した……と言われいる事件。

 ただのこじつけです。

 超常現象の調査をライフワークにしている本城達也さんが詳細に解説してくれていますが、関係者の大半は70代まで生きていますので当時としては普通に天寿を全うしたと考えるべきでしょう。

 https://www.nazotoki.com/noroi.html

 ファンタジーは大事ですが、事実を見失ってはいけませんよね。


■真言

 サンスクリット語のマントラの訳。「真実の言葉、秘密の言葉」という意味で、 『大日経』などの密教経典に由来し、浄土真宗を除く多くの大乗仏教の宗派で用いられる呪術的な語句です。


■九字護身法

 悪しきものを祓うとされている九文字の漢字。


■カトリックの典礼文

 意外なことにカトリックのおひざ元ではいまでも悪魔祓いが現役の儀式として行われています。

 劇中、引用したのはヴァチカンが定めている本物の典礼文を一部引用したものです。

 詳しくはトレーシー・ウィルキンソン著『バチカン・エクソシスト』をどうぞ。

 また、最近こんなのを書きました。

https://mirtomo.com/fantasy-majic/


■ヨダソウ

 1990年代に流行った学校の怪談を初めとする都市伝説に登場する怪異。

 4時44分44秒にブランコを見ると現れるという妖怪。どんなに逃げても追いつかれ、背中をナイフで刺されてしまう。

 ヨダソウを逆さ読みした「ウソダヨ(嘘だよ)」を三度唱えると退散すると言われています。

 都市伝説の発祥元は関東ですが、北海道まで伝搬しているらしく札幌の大通公園には夜な夜な「怪人ヨダソウ」が出没するなんて話があるらしいです。


 同様の言葉遊び怪異の例として、

 「そうぶんぜ」=「ぜんぶうそ(全部嘘)」

 「チパッちばっそう」=「うそっぱち(嘘っぱち)」

 「あぎょうさん・さぎょうご」=「ア行三・サ行五

 などがあります。



今回もお付き合いいただきありがとうございました。

では、また。

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