桜
そこはぽっかりとあいていた
まるで私の心のように…
ぽっかりおいたその場所は
反抗するように冷たい強い風が
私の周りを舞っている
まるで私の心のように…
あなたは何故
私をおいて先にいくの?
いつもいつも先にいたあなたを
もう二度と追いつくことができないなんて…
あなたは何故
私をおいて先にいくの?
追いつくまで待っててやるって言ったのに
その約束守らずにあなた先に行ってしまった…
氷のように冷え切った心を
暖めてくれるものは何もなくて
彼と私が愛した桜も
今はもう無くて
あった時は気づけなっかた
こんなに大切だったなんて
なくなって初めて分かった
わたしにどれだけ大切なのかが…
あなたは何故
私をおいて先にいくの?
いつも早く追いつこうとしてたけど
もうそれも二度とかなわない
あなたは何故
私をおいて先にいくの?
さよならも言わずに私の目の前から
いなくなった…
あなたがいたころみた桜は
とてもとても美しかったけど
それよりあなたを見たかったから
桜はほとんど見なかった
あの桜吹雪は
とてもとても美しかったけど
あなたはもっと美しかったのに
あたしの前から消えてしまった
あなたは何故
私をおいて先にいったの?
あなたは気づかなかったの?
私があなたを
思うこの気持ち
分かってる
無理だってことは
けれど
神様がいるのならば
もう一度でいいから
あなたに会わせてほしい
それだけでいいから




