謎の仲間 68
涼太は必死で立ち上がろうとしていたが、既に足にきていて立ち上がる事が出来ないでいる。
「くそ!たったワンパンチで」
「実力差は分かっただろう。
涼太、きみでは僕には勝てないよ。
もう諦めたらどうだ?」
「何を諦めろと…。
今まで一人でやった来たんだ。
それを勝手にやって来て今の生活を諦めろと。
自分勝手過ぎなんだよ、翔。
僕は今の暮しで満足してるんだから、放っておいてくれ」
「いや、それこそ自分勝手過ぎだ。
幼女達を誘拐して、幼女達の気持ちをどう思ってるんだ!
親とも離ればなれにされて、親とだってきっと心配して今もきっと探しているに違いない。
涼太、お前にも親がいるだろう。
お前の親とだって突然息子が消えて心配しているじゃないのか?
一緒に帰る手段を見つけて、皆で帰ろうじゃないか、魔法陣で、この世界に来たんだから逆も出来るはず、なぁ涼太、一緒に帰ろう」
「無理だ」
「えっ」
「僕は罪を重ねすぎたし、それに…、翔、お前、自分の家を見た事あるか?」
「自分の家?
フルールイルの家ということか?」
「違う!」
「どう言う意味だ」
「僕が言えるのはここまでだ。
後は自分で考えろ。
兎に角、僕はここから動かないから」
そう言った矢先に突然、涼太が血を口から吐き出した。
『グホッ』
僕には何が起きたのか分からなかった。
しかし、血だらけとなった涼太を見ると身体から何かが生えていた。
それが涼太の後から刺された剣だと分かるまで少し時間がかかった。





