899/1026
謎の仲間 58
深く暗い谷底に落ちて行くような感覚。
このまま落ちて行ってはダメだと分かっているが、自分ではどうしようもない。
流されるまま身を任せるしかなかった。
「何をやっている」
突然、頭の中に声が響き渡った。
何処から声がしているのか、
「誰?」
「何をやっているんだと言ってるんだ!」
僕の言葉が届いていないのか、お互い通じ合ってない。
何をやっているだって、何も出来ないから困ってるんじゃないか。
この声は誰なんだろう。
聞いた事があるような声だけど思い出せない。
「目覚めよ!」
またもや謎の声が頭の中に響き渡り、僕は光に包まれ暗闇の中から身体を引っ張り上げられた感じがした。
これは魔法かスキルなのか?
自分ではどうしようもなかった状況を救い出してくれた人物に感謝しなくては…。
やっと自分の意識が引き戻され自分の感覚がやっと戻ってきた。
そして自分が意識を失っていた事を実感した。
自分の意識が戻った瞬間、目の前に隼人がいた。
それも剣と剣を交えて戦っていた。
遠くから涼太の声が聞こえてくる。
「お互い殺し合って死ね!」





