表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で傭兵生活始めました  作者: ヤマイチ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

898/1026

謎の仲間 57

「なんだ、俺が誰だか分からないのか?

翔、隼人」


「声だけで誰かわかるわけ無いだろう、なぁ翔」


「つれないなぁ、隼人。

俺は、よ〜〜〜く覚えているぞ!」


そう言うと謎の人物は、深々と被っていた頭のフードを外した。


「ウッ」

「誰だ、お前は?」


フードを外した顔は、まるで骸骨、アンデットかと思ったが、生きている普通の人。

栄養失調なのか、顔の肉はソゲ落ち、目は深く沈み骨の形が浮かび上がっていた。


「俺の顔を見ても分からないのか?」


「そんな骸骨みたいな顔なんて、知るわけ無いだろう」


「骸骨か…ハッハッハハハハハハ」


謎の人物は急に笑い出した。

何か可笑しい事でも言ったか?


「俺がどれだけ苦労して、ここに居るのか分かるか?」


「分かる訳ないだろう。

今、あったし、それにお前だけが苦労している訳じゃないんだぞ」


「相変わらずだな、隼人。

そうやって1人では何も出来ないのに大勢だと強気で威張り散らす」


その通りとしか言えない。

僕と隼人の名前を知っている事もそうだけど、なにより隼人の事をよく知っている。

これは間違いなく同級生の1人だと思うが、彼の環境が今の姿を作り出したのだろうか、骸骨の顔では誰だか分からなかった。


「俺が1人で皆を探して探して、それでも見つからずに1人でこの地に苦労して自分の居場所を作った事、お前に分かるか!?」


「だ、か、ら、お前だけが苦労している訳じゃないんだ。

皆、同じように、この異世界に突然、飛ばされて訳も判らず、何とか生き抜いているんだ!」


「異世界だって?

お前達は何も分かってないな」


「どういう事だ?」

「そうだそうだ、どう言う意味なんだ」


「そう簡単に情報は渡せないよ」


「冷たい奴だな」


「お前に言われたくない」


「なんだと〜!、大体お前は誰なんだ!名を名乗れ〜!」


「俺の名前を聞きたいか、俺の名前は鈴木 涼太りょうただ」


「えっ、涼太」

「まさか、グズ太」


涼太といえば、ぽっちゃりとした体型で、今の骨だけみたいな体型ではなかったはず。

何も出来ず、勉強も運動も全くダメ。

必ず1つは取り柄があると言われるが、何も良い所などないのではと思われるくらいダメ人間。


だから、そういった人はイジメに会いやすい。

よくパシリにされたり、機嫌が悪いとサンドバック代わりに殴られたり蹴られたりしていた。

だけどそれでも涼太はニコニコしながら学校を休まず登校していた。

僕だったら、間違いなく登校拒否する。

何故、そこまでして学校に来ていたのか、僕は不思議に思っていた。


「思い出したか?翔、隼人」


「今の体型からは誰だか分からなかったよ」


「なんだよ、クズ太かよ、ここまで来て損した」


「おい、隼人。それはないだろう。

涼太だって仲間なんだから、それに、あんなにガリガリに痩せて可愛そうにだと思わないのか」


「思わないね、大体、翔は優し過ぎるんだ。

あのクズ太を誘っても何も出来るわけない。

誘うだけ無駄」


「相変わらずだな、隼人。

あの時は良くもイジメくれたな」


「イジメた?ハァ、可愛がってあげたんだろうが」


「殴ったり、蹴られたりするのが愛情表現だと?」


「ああ、その通り」


「なら、その愛情表現、仕返ししてやる!」


そう涼太が言うと、涼太の目が光出した

『いけない、魅了スキルか?』


急速に辺りの景色が歪み。

自分の意識が刈り取られていく。

何とか自分の意識を保とうとするが、このままでは意識が無くなりそうだ。


考えが甘かった。

仲間なら僕達に魅了スキルは使わないだろうと思っていたが、どうやら涼太は僕達を仲間とは思っていない。

それどころか、敵だと認識しているようだ。


このままでは不味い。

どうにかしなければ…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ