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謎の仲間 56
扉の先は広いホールになっているようだが、暗くてよく分からない。
廊下の蝋燭のような明かりでも、ホールの中の暗さよりはマシだったと思える。
手前の方は廊下の明かりで何とか見えていたが、奥は暗闇で何処まで続いているのか、何が有るのか全く見えない。
「翔、先に行けよ!」
「なんで僕が…」
暗闇は誰だって恐い。
何もなくても、ただ何も見えないというだけで、こんなに恐怖を感じるなんて。
いつの間にか案内してくれた幼女が消えていた。
やはりこれは罠なのか。
僕は暗視スキルを使おうと思ったら、僕達のいる入り口の左右の壁から順々に明かりが灯り、灯火が奥にいくに連れて、この広いホールの全容が明らかになる。
丸い中規模クラスの音楽ホールと行ったところか?
1番奥には5段の階段となって高くなっている。
まるで王の間のようだ。
その中心には、これまた豪華な椅子が置かれて、その周囲にも彫刻や鮮やかな色彩で彩られていた。
その椅子に誰か座っているように見えるが、全身を黒いローブを身に着けていたので、生きているのか、死んでいるのか、もしくは人なのか分からなかった。
「久しぶりだな」
突然、暗く低い声がホール内に響き渡った。





