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謎の仲間 55
薄暗く長い廊下。
等間隔にある赤い柱に明かりが灯されていたが、まるで蝋燭の炎のように薄暗く、全てを見渡す事は出来ない。
もしここに罠が仕掛けられていたら…。
横から槍や弓矢が飛んできたり、いきなり床が開き落とし穴になっていたりするかも知れない。
僕は直ぐに動けるように警戒するが、隼人は呑気に歩いている。
隼人は幼女の直ぐ後ろを歩いていた。
2人1度の罠にかかるのは防ごうと思う。
まさか味方と一緒に罠にかける事はないと思うが、ありえない話してはない。
僕は少し隼人と幼女から距離をおいて歩く事にした。
暫く歩くと何事もなく廊下の終わりを告げていた。
どうやら僕の杞憂であったようだ。
目の前には、また豪華な扉が待ち構えていた。
黄金に輝く扉、細部まで彫刻が施され、誰が作ったのか、どうやって持ち込んだのかなど疑問に思う事ばかり。
僕がそんな事を思っていても、隼人は、
「この扉、いくらで売れるだろうか?
友達なら、くれないかな」
などと言っていた。
そんなに欲しいなら自分で稼いで買えば良いのにと思ってしまう。
人から貰う事ばかり考えるなと言いたい。
『ギィィィィィィ』
と音をたてながら重そうな扉が開き始めた。
さあ、何が出てくるやら…。





