謎の仲間 38
弱気になっては駄目だ。
いつも通りの俺を取り戻せ。
負ける事など考えないはずだ。
自分自身に言い聞かせる。
「真っ向勝負とはいい度胸してるじゃねぇか?
あたいと打ち合いするつもりかい」
「誰が打ち合いなんてするか!
俺様の攻撃しか当たらないさ」
「ほざけ!!」
ゴリラは右ストレートを放つ。
隼人は右腕を狙って右拳で叩き軌道を変え、ゴリラの右ストレートは空を切る。
ゴリラの左ストレート、隼人は左拳で殴り軌道を変える。
ゴリラの右ローキック。
キックなら俺の方が得意だ。
なんと言ってもサッカー部だから殴るよりはキックの方が慣れていた。
『ボレーシュート!!』
ゴリラの右足を狙ってキックすると、ゴリラは自分の蹴りの勢いと隼人の蹴りの勢いで独楽のように2回転し、よろけて座り込んだ。
「どうした?ダンスでもしているのか?」
「くそ!」
ゴリラは直ぐに立ち上がり、ラッシュをかけるが、隼人は飛んで来るパンチを避け、全て隼人はゴリラの腕にパンチを打ち込み軌道を反らしていた。
そしてゴリラのパンチによるラッシュは段々と遅くなり、最後は腕が上がらず両腕ともダラリと垂らしたままだった。
ゴリラは必死で腕を上げようとしていたが、腕は言う事を聞いてくれない。
何度も空振りした疲労と隼人が少しずつ腕を殴った為に腕は赤く打撲状態となっていた。
「もう降参したらどうだ?」
「まだ足が動くさ」
最後まで戦おうとするゴリラは立派だが、足だけでは無理だと思わないのだろうか。
諦めの悪いゴリラに止めを刺さないと。





