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謎の仲間 37
隼人が考えるよりも先に、ゴリラが攻撃を仕掛けてきた。
勢いよく走り出して来たかと思えば、大きくジャンプして飛び蹴りをして来る。
不意をつかれて、慌ててその場を逃げる隼人だが、逃げる様が滑稽で慌てたのか逃げる時に転け、四つん這いのまま逃げていた。
それでもゴリラの蹴りから逃れていた。
隼人が居た場所には、大きな穴が開いていた。
もし直撃していたら…、冷や汗をかく隼人だった。
ゴリラの攻撃を受けては駄目だ。
交わすか、受け流すか。
ゴリラが逃げた隼人をギロリと睨みつけ、ゆっくりと近づいて来る。
皆の声援も耳に入らないほどに緊張していた。
隼人の頭の中に過るのは、このゴリラに勝てるのかどうか。
あの破壊力…、地面に開いた穴を見つめる。
あそこに俺がいた。
もし、俺の身体に当たっていたら…。
自分の身体に穴が開いて死んでいるイメージが浮かんでくる。
だが頭を横にブルブルと振り直ぐに否定する。
駄目だ、弱気になったら勝てる戦いも負けてしまう。
頭を切り替えなければ…。
向かって来るゴリラに対し、隼人は真正面から向かい合った。





