謎の仲間 34
隼人は、真っ向勝負を挑むつもりなのか、真っ直ぐにゴリラを目指して走っていた。
「いいねぇ〜、あたいと勝負しようってか。
お前達、彼奴はあたいの獲物だよ。
手出しするんじゃないよ!
お前達は他の連中を叩きのめせ!」
「「はい、お頭」」
アマゾネス達は動き出すが、サッカー部も負けてはいない。
先ほどと同じような展開となり、スクラムを組んで小競り合いが始まっていた。
隼人は助走をつけるかのように、グングン加速して行き、勢いに任せて右拳で殴りつけようとしていた。
「お前のその度胸、嫌いではないね。
だけど相手との体格差、考えているかな」
そう言うとゴリラは向かって来る隼人に向けて、同じように右拳で殴りつけようとしていた。
ゴリラはクロスカウンター狙いで右拳を放っていた。
普通なら腕のリーチの差で隼人の拳はゴリラには届かないだろう。
腕のリーチは2倍、拳の大きさは4倍、腕の太さは8倍と隼人が完全に負けている。
真っ向勝負に行ったら隼人が吹き飛ばされるだけだと思っていた。
しかし、お互いの拳がぶつかりあった瞬間、吹き飛ばされたのはゴリラの方だった。
隼人はクロスカウンターを狙った訳ではなく、ゴリラの拳を狙っていた。
ゴリラの拳と隼人の拳がぶつかりあった。
それでも身体の軽い隼人の方が吹き飛ばされそうだけど、吹き飛ばされたのはゴリラ。
衝撃で拳の骨が折れそうだけど、隼人は別談、痛がる素振り見せないので大丈夫そうだ。
何かスキルを使っているのか?
それともレベル差なのか?
ゴリラのレベルは、アマゾネス達の中でも1番高く180もあるが、隼人のレベルはいつの間にか200を超え、222にまで上がっていた。
これは身体のハンデはあっても、レベル差で十分埋められる強さだろう。
吹き飛ばされたゴリラは直ぐに立ち上がり、手で身体を叩いて砂埃を落とす姿を見せる。
「やるじゃないか、久しぶりに楽しめそうじゃないか。
本気で行くからな!」
そう言うと一気にダッシュして隼人の目の前まで来ると、ゴリラのラッシュが始まった。





