謎の仲間 30
男達は島の入り口で円陣を組んでいた。
「ここまでは予定通り」
「そうだな」
「だが、1つ問題が」
「葵の件だな、俺に任せとけ」
「潤、何か作成があるのか?」
「ああ、この薬で眠らせる」
そう言うと小さな小瓶をゆらし、皆に見えるように揺さぶっていた。
「それは?」
「こんな事もあろうかと準備していた睡眠薬だ」
皆は言わなかったが、何に使う為に持っていたのか?
疑問に思っていたはず、潤だから変な事には使わないと思うが、人間だから表の顔と裏の顔があるはず、皆に少し不信感を持たれた事に潤は気付いてなかった。
「へぇ〜、これどうやって使うんだ?」
そう言って隼人は潤から小瓶を奪い取り眺めていた。
「布に染み込ませて嗅がせるだけで、数秒後には眠気に勝てずコテリと眠ってしまうだろう」
「これでやっと」
「そうだな、長かった」
「翔のようにハーレムを作ろうとナンパや合コンとかやったけど、女性には全く相手にされず」
「仕方ないから奴隷でも買おうと奴隷屋に行ったら、獣ばかり」
「それでも人間らしい猫人族や犬人族を買おうと思ったけど、愛玩用としては可愛いがこれじゃ違うだろう」
「「そうだそうだ!」」
「俺達は彼女が、そして結婚して家族が持ちたいんだ」
「「その通り」」
「そして目の前にはアマゾネス族だが、ただの筋肉質の人間だ。
問題あるか!」
「「問題ない」」
「顔は可愛いし、スタイル抜群、だけど筋肉質。
問題あるか!」
「「全然、オッケーです」」
いつの間にか、体育会系のノリになっていた。
「というこで、潤、犠牲になってくれ」
隼人はそう言うと潤の口に布を押し当てた。
話をしている間に、隼人は睡眠薬を布に塗布していた。
「どうして…」
「悪いな、潤。
あの慎重深い葵に睡眠薬を吸わせるなんて多分無理だ。
そうなると葵の事だから、その事でネチネチと反省会が開かれアマゾネス族への奇襲が出来なくなる。
それなら犠牲者を1人出した方が増しだろう。
なあ、潤」
「う、ら、ぎり、もの…」
潤は既に目が重く眠ろうとしているのを必死で抑えているようだった。
「お前には葵がいるから良いだろう。
葵に優しく看病されていな。
葵!潤が気分が悪いそうなんだ。
ここで潤を看病しているついでに入り口を見張っていてくれないか?」
葵は潤が大変だということで走って近づてきた。
「潤様、大丈夫ですか?」
「今、眠ったようだから大丈夫だろう。
二人っきりで見張り役、よろしく」
「分かったわ、安心して行ってきて」
こうして隼人達は潤を犠牲にして、穴に垂らした綱で穴の中に入って行った。





