謎の仲間 29
潤達はアマゾネスの島の入り口まで来ていた。
Dルームから行けるのは島の入り口か鍾乳洞の部屋の中か。
部屋の中に出ていきなりアマゾネスと出会い頭にぶつかり、交戦してしまったらどうなるか。
お互い突然の事で驚き戦闘準備に出遅れてしまうが、僕達の方が部屋の中に出るということで多少は警戒しているだろうから、こっちの方が仕掛けるのは早いと思うけど、どうなるか分からない。
それなら入り口から侵入して行ったほうが、入り口から戦略出来るし、突然、横からの奇襲を受けずに済むしと思う。
そういう事で島の入り口に出たのだが、邪魔者から一人いる。
全部、翔の所為だった。
「翔が余計な事言わなければ」
隼人と他のメンバー達は悔しがっていた。
このアマゾネスの攻略で邪魔者となっている葵。
こいつをどうするか、皆が考えていた。
「葵がいなければ」
「こいつが」
「せっかくのチャンスが」
それぞれが思っていた事が口に出ていた。
何故、このような状況になったのかというと、犯罪を侵した者は、その内容にもよるが奴隷に落とされ強制労働者として働かせる。
そして犯罪者奴隷は、捕まえた者の所有となるので奴隷屋に売ってもいいし、働かせてその賃金を定期的貰ってもいい。
しかしその場合、食事や住居は所有者が見なければならないので、普通なら売ってしまった方がお金がかかることはない。
ここで問題なのは、犯罪者は殆どが男性で野郎を手元に置いても何の価値もないので、売ってしまうのだが、今、目の前にいるのは女性。
それも筋肉質だけど可愛い子が揃っていると翔が言っていたので、それを信用して1人につきアマゾネスの女性を1人という計算でやってきたのだが、これでは…。
そう、葵が絶対にそんな事はさせないはず、潤の事なら尚更…、それなら…。
「潤、ちょっと話があるんだけど」
「なんだ?隼人」
「ちょっとこっちに集合してくれ、あっ、葵はちょっと待っていてくれ」
「なに!私だけ除け者扱いするの!」
「男同士の話し合いだからさ。
それに話し合いで潤と葵の二人っきりにするかも知れないぞ」
「それならいいわ」
葵の許可も取り、男同士で円陣を組みコソコソ話が始まった。





