謎の仲間 16
森の中に入って分かった。
地面を歩いた感覚が普通と違う事に。
僕はかがんで地面を触り、手に取って見た。
白い石が土の中に混ざっていた。
白い石を触りながら、そして指で挟んで潰して見る。
石灰石か...。
この島は砂海から隆起して出来た島なのか、周りは石灰石や石灰岩が多く広がっていた。
これはもしかして恐竜の化石みたいな物があるのでは?
辺りを少し探して見ると、黒くて大きな塊がある。
まさか、動物のう○こかとも思ったが、近づくと良い薫りが広がっていた。
う○こがこんな匂いする分けないし、何だろうと思い、指にはめているリングで写真を撮り、潤に送って見た。
すると、返事は直ぐ返ってきた。
潤からではなく、葵からだった。
『翔くん、近くにその黒いの沢山あるの?』
辺りを見回すとあちらこちらに大小さまざまだけど沢山落ちている。
『沢山あるみたいだけど』
『翔くん、取れるだけ全部取りなさい!』
『何するんだ、このう○こ?』
『それはう...、ゴッホン。
じゃなくて、トリュフなのよトリュフ』
『えっ、これが?』
僕は見た事ないし、ましてや食べたこともない。
これがトリュフなのか、良く分かんない。
『良いわね、私の大好物なんだから。
私が行って集めたいけど、翔くんが扉を作ってくれないと行けないし...。
兎に角、沢山トリュフを取ってきなさいよ!』
葵からの通信が切れた。
欲しいなら自分で採ればいいと言いたいが、この島の事が分からない限り、下手に騒がしくしたくなかった。
仕方がないないから、トリュフ集めに取りかかる。
周りの木を見て見るとブナの木やカシの木などの広葉樹が広がっている。
そして所々に赤松が有るのに気がついた。
赤松と言えば、もしかして...。
赤松の根元辺りを丹念に探して見ると、
『あった!』
そう松茸だ。
いろいろな木が生えている時点でおかしいのだが、そんな事はどうでもいい。
僕の心は松茸に揺らいでいた。
トリュフよりも松茸。
日本人なら松茸だろう。
つい僕の欲望に火がつき、松茸を集め初めていた。
勿論、トリュフも採るよ、松茸の近くにあるなら。
そして島の探索をしなくてはならないのに、気がつけば日が暮れようとしていた。





