謎の仲間 5
「何だよ!これ」
「隼人!早く戻れ!」
「戻れるもんなら、戻っているよ!」
隼人の周りには、砂海から出てきた触手が4本。
周りを囲まれ逃げ出せずにいた。
「今、行くぞ!隼人」
「待て、潤」
「何故、止めるんだ!翔!
早く助けないと...」
「船で出る前にデンシンさんが言っていただろう。
砂海のモンスターは、砂の中に潜っているから目が悪く、匂いや音には敏感になっていると」
「しかし、このままじゃ」
「砂海の上を走っていけば、隼人の二の舞になるぞ」
「じゃあ、どうするんだ!?
隼人は諦めろというのか?
仲間だろう!!」
「だから、僕が行くよ」
「翔が?」
「僕なら風魔法で空を飛ぶ事が出来る。
空からなら砂海にいるモンスターにも気づかれにくいだろう」
そう言っている間に、触手の一本が隼人を捕らえて、逃がさないようにグルグルと隼人の身体に巻き付きいく。
「は、早く、助けてくれ!!」
隼人は叫んでいた。
早くしないと捕まえたまま砂海に潜られたら、隼人を助ける事が困難になる。
僕は急いで船からジャンプして、風魔法で身体を浮かせ隼人の元へ急いだ。
砂海が揺れていた。
隼人が捕まっている場所を中心に砂波が円状に広がっていた。
隼人ごと砂海に引き込もうとしているのか?
いや、違う。
砂海の中から何かが出てこようとしている。
マップ画面にはモンスターは1体しか確認出来ていない。
となれば触手が捕まえた餌を食べようと本体が出てこようしているのだろう。
砂海が盛り上がり、砂が流れていく。
砂海の中から現れた者は、巨大で赤くて丸い物体が周りの砂が無くなり見えてくる。
「あの形は...、タコか?」
頭の大きさは直経10メートルは有りそうな巨大な頭。
隼人を捕まえていた触手はタコの足か?
それに謎の女性のような姿の人物は、どうやら触手を変化させて、疑似餌のように獲物がかかるのを待っていたようだ。
それに引っ掛かった隼人。
なんと言っていいか...。
兎に角、隼人を助けないと...。
僕は隼人を助ける為にタコに向かって行った。





