5日目
目の前には女性達の悲しい顔が並んでいた。
そう、僕は昨日の晩餐会からやっと起き出して、もうお昼過ぎになっていたが、女性達に結婚式を延ばしてほしいと伝えていた。
その為、どんよりと空気が辺りを包んでいた。
それはそうだろう。
あれだけ喜んでいたのに、先延ばしだなんて...。
「ごめん、別に結婚が嫌な訳ではないんだ。
もう少し考える時間が欲しいんだ」
しーーんとしていた。
返事が無いまま時間だけが過ぎていく。
「取り敢えず、元の世界の仲間がいるようなので、それの確認と東に何が有るのか確認しに行こうと思っている。
それが終わってから結婚式を挙げよう」
「翔くん、私達の気持ち分かっている?」
「ごめん」
「凄く楽しみにしていたのにドン底に落とされた気分だわ」
「本当にごめん」
「は~~、もう」
「皆に言わないといけない事だけど、もし僕が元の世界に帰ることになったら、皆は付いて来てくれる?」
「それは...」
「この世界にはもう帰れないかも知れない。
その事を考えて答えを出して欲しい。
僕も考えるから」
「分かったわ、翔くんが気にしているのはその事ね」
「私達は元の世界に帰れるだけど、王女達は今の私達みたいに帰りたくても帰れなくなるかも」
長い沈黙が終わり、それぞれが僕に付いて来るか、考える事になった。
それで僕から去って行っても、僕にはどうしようもないことだ。
それぞれが決めた事を受け入れようと思う。
期限は僕が東に行っても戻ってくるまで。
僕は課題と一緒に大陸へと渡る準備にとりかかった。





