護衛3日目ー12
空中戦艦は優雅に機械兵士達の元へと向かっていた。
空を支配する動物が竜ならば、空中戦艦は人族が作り出した、竜に匹敵する力を持った兵器だった。
「翔くん、機械兵士達の位置に変わりはないか?」
「はい、変わりありません」
誰かと通信していると思うが、またデンシンさんは独り言のようにブツブツ言っていた。
「もう大丈夫だ。
向こうさんも敵を捕捉したようだからな」
「今、通信していたのは空中戦艦の人ですか?」
「ああ、そうだ。
ちょっとした知り合いでな。
あとはアイツがどうにかしてくれるはずだから、私達はここで高みの見物といこうじゃないか」
空中戦艦と言ったら、指揮官はミネルバのはずだったが、今は僕の所に転がり込んでいる。
となれば、居ない人間を指揮官にする訳がなく、指揮官が変わったのだろう。
今の指揮官は誰だろうか?
気になるが無用心に敵に近付き過ぎではないだろうか?
敵に反撃を受けるのではと思うけど、攻撃されないという自信が有るのか。
確かに元世界の潜水艦は魚雷や対艦、対地ミサイルなどを武器にして、対空装備はあまりなかったような...、対ヘリくらいなら浮上して小銃で対処みたいな。
潜水艦は深く潜って安全を確保するものだから、対空装備はあまり要らなかったはず。
だが、この異世界ではどうだろうか?
実際、潜水艇がどのくらい深く潜っているのか分からない。
空中戦艦の攻撃が潜水艇まで届くのか?
それとも潜水艇には絶対的な防御に自信が有るのか?
お互い相見えないと分からない。
空中戦艦VS潜水艇、どちらが有利なのか...。





